2007年9月30日日曜日
2007年9月29日土曜日
TAKAMINEギター弾く。
今日も出勤だった。
怒涛の1週間がやっと終わった。
家に帰って久々にTAKAMINEのエレアコギターを弾いた。このギターは5年前から使っており、結婚式2次会など人前で弾くときには常にこれをアンプにつないで弾いていた。
いわば戦友みたいなものなのだが最近めっきり弾いていなかったので久々に弾いた。
曲は「糸」。
中島みゆきの名曲であるが、3年前にBANK BANDがリリースした「沿志奏逢」で知った。
桜井和寿がボーカルで、たしか生命保険のCMにも使われたと思う。
歌詞カードに3年前に自分が耳コピで書き出したコードが書かれていたのでこれを見ながら弾いた。
なんていい曲なんだろう。結婚式にもぴったりの曲だ。
さてこのあとはライムスター宇多丸のラジオを聞くとするかな。
彼のトークは切れ味があり、確かな知識と経験に基づいた己の思想もしっかりとあるので本当に面白い。
音楽、映画などカルチャーに対する考え方1つをとっても色々勉強になるのだ。
2007年9月28日金曜日
2007年9月27日木曜日
続・充実の1日
2007年9月23日日曜日
MO'SOME TONEBENDER LIVE at SHIBUYA AX
待ちに待ったモーサムのワンマンライブ。
ロックンロールの楽しさを満喫した。
赤いフェンダームスタングがまぶしい百々氏、終始ダンスがとても怪しかった武井氏、そして冷静かつ情熱的に力強いドラミングでバンドをコントロールしていた藤田氏。
この3人のたたずまいは間違いなくロックンロールバンドだった。
いきなり「Have you ever seen the stars?」「We are lucky friends」「GREEN & GOLD」と大好きな曲の3連発でもう大満足。その後も新作からの曲をはさみながらベスト的な曲の連続で獣のようなグルーブを絶やすことはなかった。モーサムのライブに細かいコメントはさほど必要ないだろう。難しいことは抜きにしてただただロックンロールを楽しんで踊り続けた。
後半「STOP THE MUSIC」の次々に変わっていくリズムは圧巻だった。
特に凄まじかったのは新曲「Bad Summer Day Blues」だ。打ち込み主体のダンスミュージックにギター、ベース、ドラムの演奏が乗っかって全ての楽器が打楽器となりこの世のものとは思えないグルーブをフロアにたたきつけていた。10月3日発売の新作が楽しみだ。
余計なMCもほとんどなく2時間弱で終了。
一昨日、昨日とジャズを堪能したが、今日のモーサムはロックンロールそのものであり理屈ぬきで楽しかった。なんちゅうか、高級なフランス料理を2夜連続で食べた後に、濃厚なとんこつラーメンを食べた感じかな。
写真は会場で購入したTシャツである。
アンディ・ウォーホールがデザインしたことで有名なヴェルヴェットアンダーグラウンド&ニコのアルバムジャケットのパロディである。
バナナがフェンダーギターとなっている。見事だ。
以上 東京JAZZ、吾妻光良、モーサム、怒涛のライブ3日間が終わった。
やっぱ音楽は素晴らしい!!
2007年9月22日土曜日
吾妻光良&The Swinging Boppers LIVE at 東京キネマ倶楽部
鶯谷にある東京キネマ倶楽部にて吾妻光良のライブに行ってきた。期待通りのステキなひとときであった。
吾妻光良のライブをはじめてみたのは昨年の9月である。大変衝撃的であった。まずビッグバンドの演奏が上手い!吾妻氏のギターが上手い!そして吾妻氏のしゃべりが実に面白い!そしてまた歌の歌詞が実に面白い!こんなに楽しいバンドが日本にいることが分かっただけでも幸せだった。
あれから1年、今年5月にも渋谷クアトロへ観にいったので今日が3回目のライブだ。
まず会場について開演前にビルの前で待っていると突然ビルの中から吾妻氏が登場!!バッパーズのメンバーと鶯谷の町へ繰り出していった。恐らくライブ前に呑みにいったに違いない。この人たち、ライブ前にいっつも呑むのが習慣なのだ。
キネマ倶楽部はなんともハイカラな昭和初期の雰囲気が充満するステキな空間であった。
ライブは定番曲「最後まで楽しもう」でスタート。ビッグバンドの迫力ある演奏と吾妻氏の歌とギターが実に楽しくこれだけでもう幸せだ。
吾妻氏より「今日は中華屋で親睦を深めてきました。みんなに親睦はもう深めなくていいといわれました。」とのMCがあり、やはりライブ前に呑みに行っていたことが判った。
カリプソを取り入れて最近吾妻氏が好きなベネズエラ音楽にチャレンジした新曲「顔のしわ」は歌詞が笑える。「中性脂肪」「独り言」などの歌詞に観客は爆笑。
閉塞感あふれる現代を憂う名曲「しかしまあ何だなあ」では「ほんとは仮病だぜ 朝青龍♪」と歌詞を変えて歌っていた。
今日明日と2デイスのライブであり、明日と今日とではやる曲にほとんど重ならないとのことで、今日の公演は「小学校のあの娘」「バッチグー」などわりと昔の作品からの曲が多かったように思う。
「栃東の取り組みみたか」を聴けたのは嬉しかった。この曲は権利の問題でCD化されていないのだ。
ラストは「秋葉原」で終了。
楽しく笑えて踊れてしかも演奏は上手い。これこそエンターテイメントだ。
このバンドの魅力の根源はやっぱ吾妻氏の人柄だろう。楽しくそして上品なのが良い。
やはり吾妻光良&The Swinging Boppers はオンリーワンな存在だ。
2007年9月21日金曜日
東京JAZZ 2007
国際フォーラムにて開催の「東京JAZZ 2007」に行ってきた。
オープニングにSOIL&"PIMP"SESSIONSが出るとのことで、ソイル目当てでいったのであるが、ソイル以外のアーティストがあまりに素晴らしかった。
JAZZの楽しさを痛感した素晴らしい夜であった。
1、SOIL&"PIMP"SESSIONS
広いホールでもちろん座席ありの落ち着いた空間で果たしてソイルはどんなライブを観せてくれるのか、開演前に心配になってしまった。周りは年配の方も多い。どうみてもアウェイ感1000%だ。
19時を過ぎていつもの登場SEで6人が舞台に現れた。いつも最前付近で観ているオレとしては後ろのほうから座席に座っておとなしくソイルを観るなんて勿論初めての経験で、もどかしさ1000%だった。
まずはめずらしく「FULLER LOVE」。カバー曲をもってきたあたりはJAZZファンを意識しているのか。
しかしPAの調子が悪く最初はサックスの音が全く聴こえなかった。音も全体的に小さい。ステージ上でも悪戦苦闘している感じだった。2曲目は「PLUTO」。この曲でPAもなんとか安定し、いつもの爆音JAZZとなり迫力が出た。その後は社長のMCでモントルージャズフェスティバルやグラストンベリーに出場したことが報告されると私の後ろの座席にいた老人は「ほう」と驚いた様子。
そしてついにしびれをきらした社長は叫んだ!
「自由に踊りましょう!全員起立!!!」
この号令で4割くらいの観客がゾロゾロと立ち上がった!後ろの老人も立ち上がっていた。曲は個人的にソイルの中で最も踊りやすいと思う「SAHARA」。安定した演奏で客席をなんとか盛り上げた。たった3曲だがオープニングアクトは終了。
慣れない大舞台でよくやったと思うが、元晴が悔しそうに最後の最後までサックスの音を出し続けていたのが印象的だった。終演後、後ろの老人が「いまのは気迫のこもった演奏でなかなかよかった」と言っていたのを聴いてちょっと嬉しかったな。
2、SOUL BOP BAND(Randy Brecker,Bill Evans,Hiram Bullock,Chris Minh Doky,Rodney Holmes)
個人的にこの日一番よかったのがこのソウル・バップ・バンドであった。
ファンクよりなサウンドはとにかくクールで体が自然にゆれてしまった。そして演奏が余裕を感じさせつつ超テクニカル!ルーズなようでいて次々と繰り出されるインプロは驚愕の連続!ずっとこのグルーヴを感じていたい、そう思ってしまうほど素晴らしかった。
3、Candy Dullfer and Band
女性サックスプレイヤー キャンディー・ダルファーの登場である。歌ありラップありで、この日最もPOPで一番盛り上がっていたステージだったと思う。ラスト「Sax A GoGo」では歌のみならず凄まじいソロを披露していて正にラストに相応しい盛り上がりで終了。かなりの数の観客が立ち上がって拍手を送っていた。
4、Joe Sample & Randy Crawford
トリは大御所ランディ・クロフォード。誰もが1度は聴いたことがあるはずの名曲「Street Life」が聴けただけでももういう事はない。歌声は抑制が効いていてエネルギッシュではなかったのがちょっと残念だったがそれでも豪華すぎる時間であった。
東京JAZZ、素晴らしく豪華な時間と空間であった。
4時間もハイクオリティな音楽を聴き続けて、文字通り耳が肥えたと思う。
予備知識なしでも十分楽しめるイベントだ。そもそもジャズはスリリングなその場限りのインプロが醍醐味の1つなのだから予備知識なんていらないのだ。
来年も是非行きたい限りである。
以上
2007年9月17日月曜日
SCOOBIE DO,FIRE BALL LIVE at UNIT
スクービードゥー主催の「ROOT&UNITED」。
今回で8回目のイベントで今夜のゲストはFIRE BALL。
とんでもなく楽しい夜だった。
FIRE BALLは「アゲアゲ」だった。
てっきりサウンドはターンテーブルかと思いきや、バンドの生演奏だった。
もっと硬派なのかなと思ったが予想以上にポップでエンターテイメント全開のステージだった。
観客はタオル振り回しまくりで、どの曲も「祭り」だった。強烈なレゲエのビートに体を動かすほかなかった。ここまで楽しいとは思わなかったな~。1曲も知らなかったけど、十分楽しむことができた。
彼らは今年で10週年だという。今後も頑張ってほしい限りだ。
そしてスクービードゥー。
もうさあ、最近のスクービーは化けモノだね。
最初の一音でもうなにもかももってかれるよ。
グルーヴの凄さがハンパない。4人編成バンドでいま一番いいライブをやっているのは彼らではないだろうか。
久々に聴けて嬉しかった「PLUSE ONE MORE」なんて去年よりも明らかにパワーアップしていてぶっとくなっていた。
途中FIRE BALLとの共演もあり、ジミヘンのカバーなどを披露。
その後は「BACK ON」「Little Sweet Lover」のキラーチューン2連発でステージはまさに狂喜の渦と化したのだった。
アンコールは「TIGHTEN UP」「OH YEAH!」の2曲でメンバーも観客も笑顔いっぱいで終了。
しかし、この音の強さと楽しさは凄すぎて言葉にできない・・。
くどいようだが、ロック好きな方でまだスクービードゥーのライブに行ってない方、死ぬまでに行ったほうがいいよ。
以上。
さて今週末は21,22,23の3日間ライブ3連発でお贈りします!お楽しみに!
2007年9月16日日曜日
CRAZY KEN BAND,ZAZEN BOYS LIVE at 日比谷野音
残暑が厳しいなか野音にZAZEN BOYSとCKBのイベントに行ってきた。
席はけっこう前の方だったが周囲はZAZENとCKBファンが半々くらいだった気がする。
力強く己の道を突き進むZAZENと、観客と一体となってエンターテイメントあふれる楽しいライブを展開したCKB、内容は実に対照的だったが、どちらも良質な音楽である事には変わりなく、大変楽しめた。
まずはZAZEN BOYS。
吉田一郎とカシオマンはいつもの紫シャツ、ピンクシャツで登場。
松下敦は見るたびに痩せてきている。ダイエットでもしてるのか?
いきなり向井の「まずは早口言葉の練習です」という曲紹介で「HARD LIQUOR 」。
いきなり尋常じゃないエネルギーが凝縮されたこの曲を披露されてCKBファンは完全に取り残された。取り残されたというか、正確には「興味なし」って感じかな。周囲は座ったままの観客多数。ま、そんなの関係ねえって感じでオレは踊りまくったよ。
やっぱ松下敦のドラム、これだけでもいまのZAZENはライブに行く価値がある。コシにガンガン響くドラムのビートに気づけば笑顔で踊りまくっていた。
その後は「TAKE OFF」でぶっといファンクネスを披露。この曲も松下敦のドッシリとしたビートが核となっていることがわかる。そして新曲「DARUMA」「NABE & SADA」の2曲が続く。この2曲はどちらも向井が鍵盤を弾き、バンド全員で複雑なリズムでヘンテコなメロディを奏でるZAZENならではのインスト曲だ。鋭いギターサウンドを好むファンには正直退屈に感じるかもしれない。
そして再び向井がギターを持っておなじみ「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」。でもこの曲実は大変踊りにくい。んでもって久々にセカンドアルバムから「YOU MAKE ME FEEL SO BAD」。これでしっとり落ち着いた後は、またもや向井が鍵盤を弾く新曲「CITY DREAMING」「I DON'T WANA BE WITH YOU」。この2曲は淡々としたリズムに向井の鍵盤とカシオマンのMPCのシンプルなメロディが乗っかるという構造で「DARUMA」「NABE&SADA」の2曲に比べると正直オリジナリティにかける。CRO-MAGNONに限りなく近い気がしてしまい既聴感が濃厚なのだ。
その後は「COLD BEAT」「FRIDAY NIGHT」「RIFF MAN」の怒涛の3連発でファンを満足させてあっという間に終了。
6月のワンマンよりは新曲のヴィジョンが見えてきた気がする。「DARUMA」「NABE & SADA」は実に奇妙なメロディでZAZENならではのインスト曲に仕上がっていると思うが「CITY DREAMING」「I DON'T WANA BE WITH YOU」は正直もう一頑張りの工夫が欲しいところである。
なんにせよいまバンドのキーとなっているのは松下敦のマシーンのように正確無比なドラムに他ならない。
今後の活躍に期待大である。
そしてCKB。予想以上に素晴らしいエンターテイメントなステージにすっかり魅了されてしまった。
唯一もっている最新アルバム「SOUL電波」からも「路面電車」「タオル」をやったので楽しむことができた。ファンク、ソウル、レゲエをここちよく取り入れた演奏も良いが、横山剣の歌声自体が実にグルーヴィーだった。そしてまた横山剣は縦横無尽にステージを動き回り予想以上にエネルギッシュだった。
それぞれの曲に振り付けがあって観客とのコール&レスポンスが楽しい。
圧巻だったのはラスト「SOUL PUNCH」。曲もいいけどサビの「横わけハンサムボーイ♪」の振り付けが楽しすぎた。あっという間に本編が終了してアンコールは恐らく彼らのライブの定番と思われる「木彫りの竜」1曲で終了。楽しすぎてあっという間だった。
クレイジーケンバンド、まさしく大人のエンターテイメントだ。
また機会があれば行ってみたい。
さて明日はスクービードゥーとFIRE BALLのイベントだ。
2007年9月15日土曜日
2007年9月12日水曜日
CLASHを聴く。
日曜に観たジョー・ストラマーの映画のせいでクラッシュを聴きたくなった。
が、オレが持っているオリジナルアルバムは「ロンドン・コーリング」と「サンディニスタ」の2枚のみ。
「ロンドン・コーリング」は1時間以上もあって長いし「サンディニスタ」も2枚組みだ。どちらもちょっと聴くにはあまり適さない。大体この2枚はレゲエ、ダブ、ディスコなど実に多様なサウンドを取り入れており、クラッシュの初期衝動的ないわゆる「パンクロック」的な要素が非常に薄い。
そこでライブ盤の出番となるわけだ。
「From Here to Eternity」と題されたこのライブ盤はクラッシュの人気再燃をうけて1999年にリリースされた作品である。
↑ジャケットデザインはかなりイマイチだが、収録曲はベスト・オブ・ベスト的な内容で、勢いあふれるタテのりナンバーと、横揺れがここちよいレゲエナンバーとが絶妙のバランスで収録されているので聴いていて全く飽きない。やっぱクラッシュは「懐の深い」バンドだったんだと実感した。
CMでもすっかりおなじみの「I Fought The Law」、ミック・ジョーンズといえばこれだろ!な「Should I Stay or Should I Go」など代表曲はほぼ網羅されているので入門編としても通用すると思う。
荒削りな演奏と男気あふれる歌声はスタジオ音源よりも爽快感とスリルに満ちていて興奮すること間違いなしだ。
以上クラッシュの音楽性の素晴らしさと勢いの両方を堪能できる1枚である。
2007年9月11日火曜日
生活必需品♪
私にとって最近毎日の生活になくてはならぬもの、
それは8月に購入したつじあやののベスト盤「つじベスト」なのだ。
毎日朝おきてから必ずこのCDを聴いている。
朝起きてから飲む一杯の水のように、いやそれ以上に心地よく気持ちを落ちつかせてくれる。
2枚組なのだが最近はDISC2を好んで聴いている。
画像はDISC2の収録曲のタイトルである。良く見ていただけば判るが2枚目にはカバー曲が多い。
中でもサザンオールスターズ「シャ・ラ・ラ」のカバーは素晴らしすぎる。
奥田民生とのデュエットなのだがこのコンビネーションが実によい。
スガシカオ「黄金の月」もつじあやのが歌うとなおいっそう曲本来のセンスの良さというか、スガシカオの抜きん出た才能がわかる。こんな独特なメロディーを書く事ができるのはスガシカオだけだよな~なんて改めて思ってしまう。
スピッツ「チェリー」はなにもかもがそぎ落とされ、つじあやのの歌とウクレレのみのサウンドだ。なんとも心地よくそしてどことなく切ない。
カバーはしょせんカバーである。
原曲あってこそのカバーである。
しかしこのつじあやののカバーは丁寧な歌声とシンプルな演奏により歌そのものの魅力がよりむき出しになっていて大変心地よい。
そしてどんな朝でもこのCDを聴くと必ず心が落ち着くのだ。
というわけで「つじベスト」は間違いなく私の生活必需品である。以上。
2007年9月10日月曜日
「ナビィの恋」鑑賞。
中江裕司監督作品
1999年 日本映画
この映画は他の日本映画には出せない本当の「愛」と「やさしさ」を実に心地よく描いている。
超オススメである。
観てない人は死ぬまでに観といたほうがいいよ。
沖縄の粟国島を舞台にスローに展開する60年の時を超えた大恋愛物語である。
先日中古DVDを発見しそこまで安くもなかったのだが購入した。私がこの作品を初めてみたのはもう6年も前のことだが、そのとき「なんていい作品なんだ」となんともいえない感動を味わったのを覚えている。
今回6年ぶりの鑑賞であったがやはりこの作品は素晴らしい。
作品の雰囲気、物語、役者の演技、音楽全てが心地よい。が、決してただのユルイ作品というわけでもなく、根底にはなんとも切ない大恋愛物語があり終盤にいくにつれてグングン物語に引き込まれてしまう。
沖縄の青い空とブーゲンビリアの花の赤、沖縄民謡と三線の音色などこれだけでも十分心地よくて観る価値ありだ。が、なんといっても平良とみと登川誠仁この2人の演技が実に素晴らしい。やさしくどこかチャーミングでそれでいて深みもある。沖縄に長年住んでいる人間にしか出せない味わいだ。この2人に平良進を加えた3人の三角関係が物語りの軸となるのだが、心を打つのは妻の過去から続く大恋愛に対し、嫉妬も何もせずにあたたかく見守ることしかしない登川誠仁の深いやさしさである。この「さりげないやさしさ」だけでも観る価値が十分ある作品だ。
都会の生活にちょっと疲れた方には是非観ていただきたい。
沖縄の心地よい雰囲気に癒されるだけでなく、想像以上の深い感動も味わうことができる作品である。
2007年9月9日日曜日
「LONDON CALLING -ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー」鑑賞。
2006年 アイルランド・イギリス映画
ジュリアン・テンプル監督作品
パンクロックの代表格THE CLASH(以下クラッシュ)のボーカリストとして有名なジョー・ストラマーの生涯を追ったドキュメント映画である。ジョーは2002年の12月に心臓発作でこの世を去っている。
ジョーの簡単な生い立ちからクラッシュ結成、そしてバンドの崩壊、その後の隠居生活を経て新バンドであるメスカレロスの結成までを貴重な映像の数々とスピーディな展開、そして多数のゲストの証言で綴ったドキュメントである。
見所はやはりクラッシュの初期の映像であろう。
冒頭のスタジオで「白い暴動」の歌いれをするジョーの姿だけでももうヤバイ。観客の熱狂が凄まじいライブ映像も観るだけで興奮してしまう。1970年代後半のパンクシーンの熱狂がダイレクトに伝わってくる映像だ。「LODON'S BURNING」など彼らの代表曲のライブ映像が爆音で流れるだけでももう鳥肌モノだ。そしてタイトルにもなった「LONDON CALLING」の緊張感あふれるプロモ映像がバンドが成熟期を迎えたことをロンドンから世界へ表明するかのごとく映し出される。この場面が間違いなくこの作品のクライマックスと言ってよい。
この後は、メンバー間の確執や、商業ロックに飲み込まれて矛盾を感じジョーが深く苦しみだすなどして、ひたすらバンドが崩壊していく様が描かれる。セックス・ピストルズと並んでパンクの2台巨頭と呼ばれるクラッシュであるが、ピストルズが「破壊」のバンドであったのに対しクラッシュはレゲエやダブなど様々な音楽を取り込んで貪欲にアルバムを生み出していったいわば「創造」のバンドであっただけにこの崩壊は残念でならない。U2のボノが劇中「クラッシュの最悪なところは、あんなに最高なバンドを自らつぶしたことだ」と語るがまさにその通りだ。
クラッシュに多大な影響を受けたと話すゲストもまた豪華である。U2のボノや、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーなどのミュージシャンのみならずジョニー・デップやマーティン・スコセッシ監督までもが登場し「彼らに影響を受けた」と嬉しそうに語っているのには驚いた。いかにジョー・ストラマーの生き方が真摯で力強いものであったかを皆が力説していた。
バンドの崩壊から過去のしがらみを全て打ち切るべくジョーが隠居のような生活を続けて、その末にメスカレロスの結成にいたるまでの再生の道のりは、疲れきったロックスターがリハビリをしているようにしか見えず観ていてやや辛いものがあったが、それだけにメスカレロスのツアーで世界中のファンから暖かく迎えられて充実した表情でライブをするジョーの姿はやさしく感動的であった。
これといって意外な展開もなく、いい意味でも悪い意味でも「真面目なドキュメント映画」であるが、パンクロックに生涯をかけ、最期までロックな男であったジョー・ストラマーの魅力が伝わる作品であることは間違いない。
「人間は何でもできるんだ。みな決められたレールの上を走るのに夢中だが時には立ち止ってみるのも重要だ。」というラストのジョーの言葉が深く胸に響いたのであった。
(生涯599本目の作品)
2007年9月8日土曜日
恵比寿にて結婚式2次会。
今日は会社の元同期S氏の結婚式2次会であった。
これまで私はかなりの数の結婚式2次会に行ってきた。比較するのも失礼なことであるが、今日の2次会はこれまで行った結婚式2次会の中で最も良い2次会だったと断言できる。それほど素晴らしい会であった。
会社を今年3月で辞めたといえS氏は同期の中で大変人気のある男であった。社内恋愛を経ての結婚であり、新婦も会社の同期であるために今日の2次会は同期はほとんど来ていた上に、中学、高校、大学などの関係者も多く集まり、総勢なんと180人以上!!これだけ多いと普通は収拾のつかない会になりがちであるが、幹事の見事な仕切りと会場(恵比寿のゼスト)のよさでまとまりのある素晴らしい会となった。最も一番の要因は新郎新婦の人柄であることは間違いないが。
↑今回私はウェルカムボードを作成した。人生で2度目のウェルカムボード作成であったが新郎新婦には喜んでいただき嬉しい限りであった。が正直このボードなんてどうでもいいくらい素晴らしい会だった。
←会場でのボードである。
今日の会は内容的につめこみすぎずに余計な催し物がないのが良かったと思う。終盤で放映された会社の同期女子社員が作成したビデオが素晴らしい完成度であった。ラストはサプライズ演出としてドリカム「未来予想図Ⅱ」をゲスト全員で歌詞をかえて新郎新婦へ向けて歌った。
何度もいうがとにかく素晴らしい2次会だった。
2次会の最中に大学時代の部活の同期I氏より℡があり、「門前仲町で呑み会があるのでヒマなら来れば」とのこと。秋田に5年間いた後輩K氏がこのたび関東へ異動となったための歓迎会であった。2次会終了後、門前仲町へ向かい「情熱屋」という店で22時半頃まで大学時代の仲間8人と楽しく過ごした。
以上実に素晴らしい土曜日であった。
2007年9月7日金曜日
SPECIAL OTHERS ツアー決定!
2007年9月6日木曜日
SOIL&"PIMP"SESSIONS秋のツアー決定!
台風が近づいているが、今日はオレにとって台風なみのニュースが届いた。
われらがSOIL&"PIMP"SESSIONSの秋ツアーの情報である。
SOIL&"PIMP"SESSIONS(以下ソイル)、
彼らはジャンルでいうとジャズということになっているが正直ジャスというよりロックだと思う。
このバンドはズバリライブが全てだと思う。
私が狂ったようにライブに通うようになったのも昨年このバンドのライブを観たのがきっかけである。
昨年から先日のSUN SET LIVEまでで彼らのライブを13回観ている。
春のツアーは高崎や京都まで観にいった。
「音を楽しむ」とかいて「音楽」だが、ソイルのライブは「超音楽」である。なにが「超」ってその迫力だ。個人的にはサックスの元晴が大好きなのだが、彼のサックスはほんとうにすごい。魂そのものの音色であり、あまりに凄くて気づけば自然と笑顔になってしまう。よってソイルのライブはいつも左サイド元晴ゾーンで鑑賞するのが習慣となっている。もちろん他のメンバーもすごい。とくにピアノの丈青はライブを重ねるほどに以前よりも大胆なプレイが増えてきていると思う。「楽しい」とか「すごい」とかなんとも幼稚な表現だが本当にそうなんだから仕方ない。13回彼らのライブに行ったオレがいうのだから間違いない。とにかくソイルのライブは超楽しくてすごいのだ。よって「超音楽」なのだ。そう断言しておく。
今回のツアーは平日が多いので11月29日の渋谷AX公演しか行けなそうだ。
まずはチケットが無事とれることをいのるばかりである。
2007年9月3日月曜日
司馬遼太郎「人間というもの」
2007年9月1日土曜日
福岡観光。
10時過ぎにホテルをチェックアウトして筑前前原を後にした。
赤坂駅で親友で福岡在中のF氏とその奥さんのA子さんと8ヶ月ぶりに会い「近松」という寿司屋で昼食。
店内はカウンターのみ。寿司屋とは思えないバーのような暗い照明で落ち着いた趣。
口数少ない店長からはここちよい緊張感を感じた。
お昼のコースを堪能した。まずは白身の魚が続いた。キスを口にしてすぐに妙な柑橘系の甘みに驚いた。
よく観ると店長の横には沢山の柚子が積まれていた。なるほどここの握り寿司はほとんどのネタの上にゆずをまぶしてあるのだ。初めは驚いたが慣れてくると不思議なもので、この柚子の香りとネタ本来の味が絶妙にマッチして独特の上品さを感じた。大間まぐろの中トロや、蒸しアワビや、煮穴子などネタもかなり豪華でけっこうな値段なのかなと思いきや、4000円と想像以上にリーズナブルで驚きであった。
「近松」福岡に来た際には是非行きたい店である。
その後は3人で私がおみやげにA子さんに贈呈したつじあやののCDを車で聴きながら大宰府天満宮へ。
(ちなみに読書家のF氏には森見登美彦「太陽の塔」を贈呈した。)
おみくじをひいたりソフトクリームを食べたりしてつかの間の再会を楽しんだ。
16時福岡発の飛行機で羽田へ。
蒲田駅に着くとその人の多さに「帰ってきたんだな~」と実感。
18時半には家へ着いた。
以上2泊3日の夏休みが終わったが、いうことなしで楽しかった。
福岡のよいとこは空港から地下鉄が直結している事で移動が疲れずにスムーズにいく点だと思う。
しかも食べ物も美味い。また行きたい限りである。
F君、A子さん、忙しい所誠にありがとうございました!!