最近毎朝聴いているのはミッシェルの3rd「チキン・ゾンビーズ」。
まだミッシェルが「thee michelle gun elephant」というふうに小文字表記であった頃の最期のアルバムである。
オレが生涯で最も好きなアルバムかもしれない。
もう何回聴いているのかわからない。
リリースからちょうど10年が経とうとしているがいつ聴いても10年前と同じ興奮がよみがえるのだからスゴイ。
このアルバムでオレが好きな部分はズバリ1曲1曲のクオリティではなく、
全体を通した「疾走感」である。
このアルバムは1曲がどうこうではなく全体で1曲のような印象が強い。
正直1曲1曲のクオリティはかなり微妙な曲が多いと思う。
しかしアルバムを通して聴くとすさまじい興奮を味わう事ができるのだ。
冒頭の「ロシアン・ハスキー」で「ちゅどーん!」と爆発してからどんどアガっていき「ゲット・アップ・ルーシー」→「バードメン」の怒涛の2連発でクライマックスを迎えて、その後は8分に及ぶミディアムテンポの名曲「ブギー」で何もかもが手遅れかのようなけだるい現実を味わう。この流れの凄さはもう言葉にできない。
しつこいようだが「ゲット・アップ・ルーシー」→「バードメン」→「ブギー」この3曲がこの順番で並んだ時点でこのアルバムが名作であることは確立されているようなものだ。
ハイテンションな疾走感のみならず、せつなさやけだるさといった感情も味わうことができる「ロックンロール」の名作だ。
そしてこのアルバム以上に疾走感を感じるアルバムにいま現在出会ったことがないのであった。
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