月曜から3夜かけて観終わった「インランド・エンパイア」。
昨年劇場でも観たけど、やっぱわけわかんないとこ多すぎ。
しかも180分の大作だ。
でも決してタイクツじゃないんだからすごい。
今回DVDで観直して分かったのは、この映画、現実の世界は約1時間だけで、残りの2時間はひたすら悪夢と呪いの世界が延々と描かれているということ。そこには時間や空間の概念は一切ない。映画の3分の2は理屈は通用しない世界なわけだ。こんな作品作っても賞がとれるのはリンチ監督だけだろう。
←今回観終わってからとっても役に立ったのは、劇場用パンフレットに付いていたこの作品の「案内マップ」である。
この地図は日本の映画評論家2人が、一生懸命悩みながら、勝手に作ったもので、監督の意思は一切無視した、いわばアンオフィシャルなものなのだが、それでもこの地図を見るとこの作品の全体図らしきものが見えてくるのがすごい。
というわけでインランド・エンパイアは、「3分の2が悪夢で出来ている」極めて感覚的な作品であり、リンチ監督しか作りえなかった作品である。
デヴィット・リンチ監督を知らない人にはオススメできない。
まずは「ロストハイウェイ」、「マルホランドドライブ」あたりを観て頂き、リンチワールドに免疫をつけた上で味わっていただきたい作品である。
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