ノモンハンからアメリカ大陸横断、そして讃岐うどんの旅まで、
村上春樹自身が体験した旅について、程よく力の抜けた文章で感性豊かに書かれた旅行記。
時にエモーショナルに、時にコミカルに、時にオフビートに展開する文章は読んでてとても心地よくて疲れない。しかしそこには旅を通して、戦争とは、人間とは、日本人とは、といった奥深い普遍的なメッセージを垣間見ることができる。面白い!
「遠くに行けば行くほど僕らがそこで発見するものはただの僕ら自身でしかないんじゃないか」(本文より)
なんと巧い表現か。
さて次は何を読むかな。
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