2008年6月16日月曜日

「スウィーニートッド」観賞。



2007年アメリカ映画
ティム・バートン監督

面白かった。けど非常に悲惨な映画だ。
一人の男の復讐心が次々と暴力の連鎖を生み出して行き、罪のない人々も巻き込んで、とりかえしのつかない悲劇へと発展していくという、なんともバイオレンスと怒りに満ち溢れた物語である。
が、ティム・バートンの独特の演出と、ジョニー・デップやヘレナ・ボナム・カーターのテンポよいミュージカル演技でラストまであっという間に観ることができた。アラン・リックマンの少々くどい演技もこの作品にはぴったりだ。
ヘレナ・ボナム・カーターってどっか病的でティム・バートン作品にはぴったりなヴィジュアルだと思う。

内容的には非常にグロテスクで救いようがない。
暴力が新たな暴力を生んで、流れる血の量がどんどん増していくという点は、ある意味テロの絶えない現代を表しているようにも感じた。
ティム・バートンの作品中最も悲惨な作品だと思う。
ラストも希望は皆無。
「ノーカントリー」でも思ったけど、アメリカの名監督が最近作る作品って、過去の作品に比べて、その暴力性が悲しいくらい増している気がする。

何はともあれ面白い作品ではあるので一見の価値はある。
以上!
(生涯633本目の作品)

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