2008年10月15日水曜日

ストーンズの秋。


ふとしたことで急に観たくなり、家で久々に観たのはローリングストーンズのドキュメント映画「ギミー・シェルター」。(家にあるのはなぜか韓国版で日本語字幕は出ない・・・)

1969年にアメリカのオルタモントで彼らが主催して行なわれたフリーコンサートがメインの作品。
何がヤバイってこのフリーコンサートで死亡者が出たってことだ。
集まった観客もヤバイ。時期的に伝説のウッドストックがあったばっかでそこに集まったのはなんと30万人!

観てるとほとんどがドラッグやっててトンでる人ばっか。
全裸でのたうちまわる中年女性とか、笑いが止まらない男とかがそこらじゅうにいてほんとヤバイ。
このような混乱をおさめるためなのか、警備に雇われたのは暴走族集団「ヘルズ・エンジェルズ」。
こいつらがまたヤバイ。
警備という名の下に自ら観客に殴る蹴るの暴行を働くのだ。こりゃもうヤクザだよ。

ライブは日暮れ前の前座バンドから始まるのだが、ストーンズが出てくる頃には前方観客席は常に激しいケンカが絶えないカオス状態に。ケンカといってもヘルズ・エンジェルズが一方的にわざとしかけてるようにしか見えんが・・・。

さすがのミック・ジャガーも戸惑いを隠せない。ライブが始まると同時にもうケンカの嵐。演奏は何度も中断。
「なんでケンカすんだよ!何のために?誰のために?」というミックの悲痛のMCが大混乱の前にむなしく響き渡る。
後半たまりかねたキースが「おめえら、そんなことやってんなら演奏しねーぞ!」とキレるのがかっこいい。

しかし会場の混乱は一向に止まらず、最終的にカメラには黒人の首に思いっきりナイフをぶっ刺すヘルズ・エンジェルズの姿がくっきりと映っているのだ。

その後ウけるのはとりあえず最後まで演奏してコンサートを終わらせるストーンズの姿だ。
「バイバイバーイ!!!」なんてマヌケに手を振るミックジャガーの頭には「とにかく早く帰らせてくれよ!」って気持ちがバレバレでウける。
そして逃げるようにスタッフとヘリコプターで慌てて会場を後にするストーンズさん達の姿もカメラははっきり捕らえているのだ。

というわけで色々な意味で見所の多い作品ではある。
いやしかしヘルズエンジェルズはおっかねえ・・・。

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