2009年6月14日日曜日

「ワールド・オブ・ライズ」観賞。


2008年アメリカ映画
リドリー・スコット監督

これは面白かった。
早すぎず、遅すぎず、絶妙なテンポと映像美でイスラム原理主義テロリストとそれに立ち向かうCIA工作員との戦いがヨルダン諜報局を交えてスタイリッシュに描かれる。
ディカプリオ作品にはずれなし。
彼のバランスのよさは素晴らしい。
ラッセル・クロウは余裕の演技で家族持ちのCIA局員を演じていおり、現場で必死の業務を遂行するディカプリオとは対象的に現場を知らず命令だけをするイヤな上司を実に巧みに演じていた。
このコンビは見事であった。

欠点をいえばあれだけの秘密任務を帯びた主人公が現地女性に恋をしてそれが原因で、あっさりと罠にはまってしまう点かな。
いくらなんでもあんなことねーだろ。油断しすぎ。
ディカプリオ=ロマンスがないとダメっていう作り手のおろかな考えなんだろう。
ぶっちゃけあんなもの全然期待してないぞ。

あと、この作品を観て思ったのはCIAという組織の底知れぬ恐ろしさである。
CIAの恐ろしさを最初に感じたのは「シリアナ」という映画を観た時だ。
アメリカ国家に都合の悪い人物は誰であろうと全て空中から監視して、高性能ミサイルで抹消してしまうという恐ろしさに驚愕したのを覚えている。
この「ワールド・オブ・ライズ」でもCIAは同じ戦法をとっている。
「グッドシェパード」もCIAの闇を描いていた。
そして偶然だが今読んでいるケネディ大統領暗殺に関する本にもCIAが暗殺に関与していたとして登場している。
恐るべしCIA。
しばらくCIAの研究をしてみようと思う。
以上!!!
(生涯671本目の作品)

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