BOOK1、2と再読完了し、
BOOK3読み始めたんだが、
あきらかにおかしい箇所があった。
BOOK3の55ページの
「その空気さなぎが細部に至るまで、
ふかえりが小説の中で描写したものと」
という文章。
これおかしい。
なぜならBOOK2の494ページから「その空気さなぎ」に関する描写が始まるのだが
そこを読むと、「その空気さなぎ」は、
ふかえりが「語り」はしたものの
「描写」はしておらず、
主人公の天吾がふかえりのイメージにそってオリジナルで数々の追加点を加えて独自に描写したものだという内容のことが書かれている。よって55ページの文章は
「ふかえりが小説の中で描写したもの」
ではなく、
「天吾が小説の中で描写したもの」
の間違いである可能性が高い。
おんなじことを思った読者はどれくらいいるのだろうか?
些細なことだが、
この緊張感ある作品の中ではとても目立ってしまうミスだと思う。
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