2010年11月8日月曜日
それだけで 生きてけんのは ちっとも不思議じゃねえよ♪
最近ROSSOを聴いてます。
2004年の第2期のROSSOです。
ミッシェルが解散したあとにチバが本格的に活動しはじめたバンドということで
ミッシェルのファンならだれもが期待したバンドでしょう。
しかもベースは照井さん。
1期ROSSOはチバと照井氏とドラムの3ピースでしたが、
第2期はドラムとギターを一新。
ギターはチバとイマイのツインギターとなりました。
このバンドはいま聴いても「わかりにくいバンドだなあ」と思います。
まず04年に放ったシングルがまずかった。
「アウトサイダー」「1000のタンバリン」
どちらも8ビート(?)の超シンプルなロックンロール。
特に「1000のタンバリン」のベースはルート弾きがブルブル響いてます。
でもってそのあとリリースされたアルバムが「DIRTY KARAT」。
このアルバムは先行シングル2枚とはうってかわって
ロックンロールというよりはハードロックなアルバムに仕上がってます。
このギャップがよくないのです。
アルバムを通して聴くと、
結局この作品は照井のアルバムなんだなあと思います。
ルート弾きよりもメロディをなぞるようにベースが動き回る曲が多いのです。
疾走感のある曲はシングル2曲と「ハンドルママ」の3曲しかないといっても過言ではありません。
あとはトグロをまくようなベースラインがのたうちまわる横ノリな感じの曲ばっか。
「1000のタンバリン」のサビの歌詞でチバは
「鳥たちはまた飛んだ」と高らかに宣言しているのですが、
アルバムを聴くと、あんまし飛んでないなあ、むしろ地を這っているなあと感じてしまう。
それくらい照井グルーヴが目立つのです。
でもってそれはチバとイマイのギターが薄いという点も要因であります。
とくに「LEMON CLAZY」「動物パーティー」のイマイのギターソロは何回きいても「薄い」!!!
正直イラっとします。
照井の重低音に完全に負けていてトホホ感すら漂うのです。
このフリーキーなギターソロこそがイマイの魅力なんだ!!!という声はよく聴きますが、
それにしてもROSSOの場合は相手が悪かったとしか思えません。
サウンド面だけではありません。
チバの歌詞もイマイチなのです。
ROSSOというバンドが結局どこへ向かっているのか、何をしたいのか、どういうバンドなのか
全くみえてこない歌詞。
正直仮歌の歌詞をそのまま歌詞にしたんじゃねえかと思ってしまいます。
「LEMON CLAZY」の歌詞とか「PEACE MARK FUCK OFF LEMON CLAZY」って何度もがなるサビのとことか、正直「そりゃないだろ」って思ってしまいます。
1曲1曲はどれも映画を思わせる情景描写の連続。
でもそれってミッシェルの後期の焼き直しだし、
もっといえばブランキーのパクリですよね。
なんだか無責任にとりあえず音楽やりたいからやっつけで歌詞のっけてる感じがしてどうも感情移入できません。
というわけで
これだけのメンツがそろっているにもかかわらず
第2期ROSSOは正確な活動期間は1年くらいしかなかったはずです。
チバは2006年からバースデイを始めるわけです。
バンドとは化学反応が重要であり、百戦錬磨の経験者があつまったからといって
そのバンドがうまくいくとは限らないのです。
ROSSOを聴くと
「いいよな、これやっぱよくねえ?」
と自問自答しながらも結局「1000のタンバリン」と「アウトサイダー」以外の曲は好きになれない自分がいます。
そしてシングル2曲以外は好きになれないバンドってロックか?と思うわけです。
でも「アウトサイダー」だけは間違いなくカッコいいんだよなあ。
まさにこの歌の歌詞どおり、
「それだけで 生きてけんのは ちっとも不思議じゃねえよ」
ですわ。
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