2011年3月13日日曜日

「スケアクロウ」鑑賞。


ジェリー・シャッツバーグ監督
1973年アメリカ映画

刑務所から出所したマックス(ジーン・ハックマン)と
デトロイトに子供にあいにく旅をしているライオン(アル・パチーノ)は意気投合。
2人で洗車業をやろうということでピッツバーグを目指して旅をする。

喧嘩っ早く、ひねくれもののマックスに対して
ライオンは常に「笑い」をとることをイキガイとしていて大げさな身振りで人を笑わせる。
チャーミングである。
この2人が名コンビとなって旅を進めていく。

奥行のある映像が実に美しい。
むせかえるようなバーやレストランの雰囲気がいかにも70年代前半のアメリカ映画の空気である。
過剰な演出はない分、終盤になってアルパチーノの身に起こる出来事はなんとも衝撃的。
そして2人を待ち受けているのはハッピーエンドとは程遠い現実・・・。
唐突に終わってしまうラスト。
こういう映画こそ心にじんわりと残るのだ。
あのラストシーン、実にいいなあ。

というわけで久々に「70年代のカンジ」をディープに体感した映画だった。

生涯719本目の作品。

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