有吉弘行「お前なんかもう死んでいる」

2年前にこの本のハードカバー版を立ち読みしたらあまりに面白かったんでほとんど最後までダラダラ読んでいた。
結局購入はしなかったけど結構迷った。

そんでもって土曜日に羽田空港内の本屋さんで文庫本になっているのを見つけた。どうやらハード版が好調に売れたので、文庫本化もされたようだ。
それではということで購入し、行きの飛行機の中で笑いをこらえながら2年ぶりに読んだ。

実に面白い。
ドン底を知っている人間だから、いうことにいちいち説得力がある。
キレイごとを決して言わない姿勢も好感がもてる。
「金がすべて」「努力しててもむくわれない」「結局は運」
痛快ですね。
猿岩石のうち、有吉は返り咲き、もう一人はダメだったのもわかる気がする。

あと、この本でかなりの頻度で出てくるのが上島竜平。
文章上は有吉は完全に上島のことをバカにしているけど、それは愛情の裏返しというか、
「有吉、竜平のこと相当好きなんだなあ」と思った。

というわけで、文庫だから安いし、オススメです!!!