ロドリゴ・ガルシア監督 2005年アメリカ映画
原題は「nine lives」。その名のとおり9つの物語からなるオムニバスである。
大体1つの物語が15分程度なのだが、何がすごいって全ての物語がワンショットで撮られており、主人公をなめるように追い続けるカメラのせいであっという間に物語にひきこまれてしまう。またそれぞれの物語が微妙にリンクしておりこの点は何回か繰り返し観ないと見逃してしまう点も多い。
基本的に女性主体で男女または家族の「愛」をテーマにしているがどれも人生を過ごす上で誰もが味わうであろう倦怠感や失望感、後悔といった感情が多くかといって救いがあるようなオチもなく非常にリアルである。個人的にはラストのグレン・クローズの話の仕掛け(オチ)に最後まで気づかず、後で知って大変驚いた。
説明過剰な映画が多い中でこの作品は凛としたたたずまいを見せている。
個人的にはあと2回は観なくてはと思う。
(生涯578本目の作品)
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