2007年 日本映画
周防正行監督
「おもしろい!」とか「つまらない」とかそういうレベルの感想を持つ作品ではなかった。
ときに感情的になり、ときに衝撃的な恐怖を覚え、観終わったあとにはなんともいえない疲労感が残った。
とはいえ紛れもない傑作であり、全ての日本人、とくに平和に暮らしている一般市民の方こそ他人事とは思わずに是非見ておくべき作品だと思う。
「刑事裁判は99・9%が有罪」「刑事裁判で裁判官は無罪は出さない。それは国家権力にたてつくことと同様だからだ。」「弁護士は常時200件くらいの裁判をかかえておりそれをいかに早く『処理』するかで評価される。」などなど色々な意味で大変勉強になるセリフが盛りだくさん。
役者もみな気合が感じられてすばらしい限りだが、得に凄かったのが裁判官を演じた小日向文世。
もうほんとに何年も裁判官やってるんじゃないかって思うほど冷静でわざとらしさが一切なくそれでいて深みがあって強烈な印象を残していた。
ラストはネタバレになるので詳しくは書かないが、これから満員電車に乗るときは要注意だなと思ったね。
以上!
(生涯601本目の作品)
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