2008年1月20日日曜日

SCOOBIE DO,YOUR SONG IS GOOD LIVE at 下北沢CLUB QUE


ユアソンとスクービーの2マンである。
新年2回目のライブにしてとんでもないものを観てしまった。
まだ1月だけど、恐らく今年観るライブの中でもベスト10には入るんじゃないかと本気で思う。

下北沢は町全体がライブハウスのようだ。
落ち着きがなく、混沌としていてどこかポップなのだ。
憎めない街である。

CLUB QUEもいかにもライブハウス然としたライブハウスであった。
キャパは500人くらいだろうか。コインロッカーはなし。狭い。ステージ近すぎ。
仕方なく上着を隅の方の床に脱ぎ捨てて開演を待った。

まずはユアソン。これが予想の100倍いいライブで、早くも踊り疲れてしまうくらい踊ってしまったのだ。
彼らのライブを観るのは2回目であったが、その安定したグルーヴはより性急さを増しておりフロアはモッシュの嵐と化した。楽しいだけじゃなくて、意外にロックで熱いのだ。
サイトウジュン氏いわく「いまバンドのノリが非常に良くて、4文字で表現するなら、そう、ピー、ユー、エヌ、ケーなんです!つまりPUNK!!!」とのこと。
なるほどなと思ったね。そう、いまのユアソンは正にパンクなんだよ。踊れて楽しい真夏のサウンドだけじゃなくて、ロックの持ってる性急さとスリルが濃厚なのだ。
そんなこんなで予想以上に熱いステージに、自然に体が動きかなり汗だくになってしまった。
特に後半大好きな「CALYPeeeeee!SO」をやってくれたのは嬉しかった。あとは昨年の名作「アイツによろしく」も良かったな~。
というわけで予想以上の素晴らしさにフロアはしっかりと暖まったのだった。

そしてスクービードゥーである。
おなじみアート・ブレイキーのSEでメンバー登場。
いきなり「BACK ON」、「DISCO RIDE」と踊りやすい曲が続く。テンポは原曲よりも遅いのだがその分踊りやすい。そして観客のノリが明らかに尋常じゃない。いやオレもその尋常じゃない一人なんだけど・・。なんだろう、このすごい盛り上がりは。そう思いながら笑顔で踊りまくった。小山シュウも「今日はなんかアンタらとうまくやっていける気がするぜ、バーディー!!」と今日の客の様子を相当気に入った様子であった。
もうスクービードゥーの安定したグルーヴとリズムは言葉にできないレベルまで達しているのだ。まさに職人芸だ。こういうファンクの腰にくるノリを出せるバンドは日本ではコイツら以外にはまずいないと思う。観客もそれを分かってるから踊り狂ってるんだよ。
そんなこんなでニューアルバム完成の告知や、その中からの新曲を披露して狂熱のライブは続き、終盤「LITTLE SWEET LOVER」でクライマックスへ。この曲で小山シュウはスタンドマイクを観客席の方へ伸ばして「ヘイヘイ!オーライ!!」というフレーズを客の一人一人に叫ばせるというお決まりの行動がある。まあせいぜい10人から20人くらいのステージ前方にいる観客にしかできないことなのだが、オレの会社の先輩で大阪在中のKさんはなんと昨年この「ヘイヘイ!!オーライ!」をすでにやり遂げた男なのである。しかもスクービードゥーライブ歴は明らかにオレよりも浅いのにだ。こんなことがあっていいのか、いやいいはずがない。
なので今日「LITTLE SWEET LOVER」が始まった瞬間オレは思った。

「今日こそはマイクに向かって叫ぶのだ!!」

そしてステージ前方へ移動。といってもすでに前方で踊っていたのだが。
そしてなんとか運よく小山シュウから選ばれたのだった!
彼から差し出されたマイクに向けて力の限り絶叫した。

「ヘイヘイ!!!オーラアアイ!!!」

やったのだ。スクービーライブ8回目にしてついにオレはやった。
というわけでこれだけでもうすでに満足な夜だった。
本編はこの曲で嵐のように終了。
アンコールは「ロックンロールは未定」1曲で終了。

そこにいる誰もが彼らの凄さに圧倒されて狂っていたのは間違いない。
そんだけすごいライブだった。小山シュウの声はかなりかれていてあまり出ていないかったけど、それでもバンドの強固なグルーブがそんなこと気にさせないくらい素晴らしかったのだ。

帰り際放心状態で地上へ出る階段を登っているとCLUB QUEの店員らしき男性の方が、
「・・ライブ・チャンプってのは確かにうなずけるよな・・」
と静かに語っていた。
そう、たとえセールスは振るわなくても、彼らは正真正銘の「ライブチャンプ」なのだ。

というわけでスクービードゥーとユアソンの熱すぎるライブを堪能した素晴らしい夜であった。
ライブハウスから出ると下北の街は寒かったけど、オレの心は家に帰るまでずっと熱かったね。

Kさん、今夜オレも叫びましたよ!

以上!

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