2012年3月11日日曜日

THE ラブ人間 LIVE at SHIBUYA CLUB QUATTRO

ラブ人間のワンマン。
いいライブだった。

ぱつんぱつんのクアトロ。ソールドアウトだ。
18時半過ぎからサウンドチェックが始まり
客電が消えたのは18時40分頃だったと思う。
しばらく登場SEの邦楽が鳴り響く。
メンバーはなかなか出てこない。
ようやくメンバーが登場。

1人ずつ中央でお辞儀をしてあいさつ。

「ラブ人間フロムトーキョー!!!」という金田の叫びとギターのアルペジオに続いてドッカーンと始まった1曲目は「東京」。
赤い照明がメンバーをじわじわと照らす。
鳴り響く重低音に哀愁漂うバイオリン。
ボーカルで歌手の金田は坊主頭だった髪が少し伸びて、なんだかリアム・ギャラガーのようにも見える。
ギターを抱えて歌う。とにかく情熱的に歌う。
東京という街のやるせなさをディープなサウンドにのせて歌う。
この1曲目で「ラブ人間、こんなかっこよかったっけ?」と衝撃を受けてしまった。クアトロのステージが実にサマになっていたのだ。
1曲目か2曲目が終わったあたりで金田が叫ぶ
「俺たちはこうなること(クアトロがソールドアウトすることだと思う)は昔からわかってたんだよ!!!3年前からわかってたんだよ!!!」
「3年ののち」というタイトルは彼らが2009年に結成されて3年が経ったことを表している。3年でここまできたという道のり自体がこの日のライブの中で彼らのパフォーマンスに少なくない影響を与えていたと思う。

この日は持ち歌はほぼすべて披露されて、その上新曲も3曲披露されたらしい。
演奏面ではおかもと氏のベースがブンブン聴こえたのが良かった。
あとは谷埼氏のバイオリンだな。この音色がなかったらこのバンドはまた全然違ったものになっていたと思う。
新曲でよかったのは「アンカーソング」かな。最期の女性にかける唄のように聞こえたが、定かではない。

中盤では3月11日なので、金田の意向で、メンバーと観客が1分間の黙祷をささげた。

終盤は盛り上がる曲が続いた。
「君は僕の宗教」「これはもう青春じゃないか」がたしか連続していたと思う。
「じゃ、またここで」
という金田のセリフのあとに演奏されたのが「大人と子供(初夏のテーマ)」。これはやっぱ名曲だ。

「抱きしめて」「レイプ・ミー」など好きな曲はいろいろあったが、
個人的にクライマックスは「砂男」だった。
「オレの存在自体があなたを傷つけてしまうんだ。でもあなたに助けられている。いつもごめんね、いつもありがとうね」という究極の自意識過剰ソング。この曲の歌詞にはいやでも共感してしまうのです。
結局銀杏BOYZの峯田がやりたいことも、サンボの山口がやりたいこともこういうことなんだと思う。

アンコールはMCも演奏も含めてちょっとグダグダだったかも。
重大発表ということで、
4月14日の参加型レコーディング、
5月16日のメジャーファーストアルバムの発売、
7月22日の恵比寿リキッドルームでのワンマン
の3点が発表された。

クアトロをソールドアウトしてからのリキッドルーム。
人気上昇中のライブバンドがたどる定番コースだ。

というわけで先行で7月のリキッドのチケットも購入した。

「音楽で世界を変える」と以前から公言する金田のパフォーマンスと哲学はライブを3回しか観ていないワタシがいうのもなんだが、見事にブレない。まだ20代とは思えない顔つきで、なんだか頼もしい存在だ。
今後売れるか売れないかはあまり興味ないが、彼らのライブには積極的に行きたいと思う。
久しぶりにワクワクするバンドが現れたと改めて思った。

以上。

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