2007年9月21日金曜日

東京JAZZ 2007


国際フォーラムにて開催の「東京JAZZ 2007」に行ってきた。
オープニングにSOIL&"PIMP"SESSIONSが出るとのことで、ソイル目当てでいったのであるが、ソイル以外のアーティストがあまりに素晴らしかった。
JAZZの楽しさを痛感した素晴らしい夜であった。

1、SOIL&"PIMP"SESSIONS
広いホールでもちろん座席ありの落ち着いた空間で果たしてソイルはどんなライブを観せてくれるのか、開演前に心配になってしまった。周りは年配の方も多い。どうみてもアウェイ感1000%だ。
19時を過ぎていつもの登場SEで6人が舞台に現れた。いつも最前付近で観ているオレとしては後ろのほうから座席に座っておとなしくソイルを観るなんて勿論初めての経験で、もどかしさ1000%だった。
まずはめずらしく「FULLER LOVE」。カバー曲をもってきたあたりはJAZZファンを意識しているのか。
しかしPAの調子が悪く最初はサックスの音が全く聴こえなかった。音も全体的に小さい。ステージ上でも悪戦苦闘している感じだった。2曲目は「PLUTO」。この曲でPAもなんとか安定し、いつもの爆音JAZZとなり迫力が出た。その後は社長のMCでモントルージャズフェスティバルやグラストンベリーに出場したことが報告されると私の後ろの座席にいた老人は「ほう」と驚いた様子。
そしてついにしびれをきらした社長は叫んだ!

「自由に踊りましょう!全員起立!!!」

この号令で4割くらいの観客がゾロゾロと立ち上がった!後ろの老人も立ち上がっていた。曲は個人的にソイルの中で最も踊りやすいと思う「SAHARA」。安定した演奏で客席をなんとか盛り上げた。たった3曲だがオープニングアクトは終了。
慣れない大舞台でよくやったと思うが、元晴が悔しそうに最後の最後までサックスの音を出し続けていたのが印象的だった。終演後、後ろの老人が「いまのは気迫のこもった演奏でなかなかよかった」と言っていたのを聴いてちょっと嬉しかったな。

2、SOUL BOP BAND(Randy Brecker,Bill Evans,Hiram Bullock,Chris Minh Doky,Rodney Holmes)
個人的にこの日一番よかったのがこのソウル・バップ・バンドであった。
ファンクよりなサウンドはとにかくクールで体が自然にゆれてしまった。そして演奏が余裕を感じさせつつ超テクニカル!ルーズなようでいて次々と繰り出されるインプロは驚愕の連続!ずっとこのグルーヴを感じていたい、そう思ってしまうほど素晴らしかった。

3、Candy Dullfer and Band
女性サックスプレイヤー キャンディー・ダルファーの登場である。歌ありラップありで、この日最もPOPで一番盛り上がっていたステージだったと思う。ラスト「Sax A GoGo」では歌のみならず凄まじいソロを披露していて正にラストに相応しい盛り上がりで終了。かなりの数の観客が立ち上がって拍手を送っていた。

4、Joe Sample & Randy Crawford
トリは大御所ランディ・クロフォード。誰もが1度は聴いたことがあるはずの名曲「Street Life」が聴けただけでももういう事はない。歌声は抑制が効いていてエネルギッシュではなかったのがちょっと残念だったがそれでも豪華すぎる時間であった。

東京JAZZ、素晴らしく豪華な時間と空間であった。
4時間もハイクオリティな音楽を聴き続けて、文字通り耳が肥えたと思う。
予備知識なしでも十分楽しめるイベントだ。そもそもジャズはスリリングなその場限りのインプロが醍醐味の1つなのだから予備知識なんていらないのだ。

来年も是非行きたい限りである。
以上

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