2008年2月29日金曜日

2月終了。

2月はホントあっという間だった。
風邪ひいて会社休んだりしたからかな。

ここでこのブログを読んでくださっている方々に報告しておきたい事が1つある。

2月をもって、ずっと一緒だった「Sさん」と別れた。
正確には2月5日に別れた。


これまで3年近く私を支えてくれたSさん。
ほとんど毎日一緒だった。

支えられていたのは間違いないが、あまりに強力な存在だったため、
その分負担になっていたのも間違いない事実だ。

Sさんのせいで体には少なからず様々な障害が出て、ひどく疲れやすくなり、
精神的にも大きな負担になったこともあった。

が、時が経つにつれてSさんへの依存はゆっくりではあるが、確実に減っていったのだ。

そして今年の2月になって、ようやくSさんなしで生きていける日がきた。

いまはここちよい解放感でいっぱいだ。

Sさんにはもう2度とあいたくないのがホンネだが、またお世話になるときがくるかもしれない。
そんな日が2度とこないことを心から祈りたい。

長い間ありがとうございました!
でももう顔もみたくないよ。バイバイ。

そして無事この日を迎えることができたのも、皆様のおかげです。
ほんとありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
















←Sさん。
(病気のために2年と8ヶ月間のんでいたステロイドの事である。)

the ARROWS「マストピープル」



ダンス!ポップ!ロックンロール!!
アロウズ大好きだああ!!!

大森で文庫を買う。


大森駅アトレのブックファーストはセンスがあって良い。

フェアコーナーには伊坂幸太郎コーナーが。
彼の作品で文庫化されているもののほとんど全てが、店員の解説付きで並んでいた。
かなりの力のいれようだった。全くもって売れっ子だ。

あとウケたのは別の場所にあった「ダメ男」コーナー。
森見登美彦「太陽の塔」、「夜は短し歩けよ乙女」と一緒に、銀杏BOYZ峯田和伸のブログ本「恋と退屈」が並んでいるのにはウケたね。このコーナーを考えた店員さんのセンスに脱帽だ。

でもオレはそのどれにも関係なく、村上春樹を3冊購入したのだった。

2008年2月28日木曜日

the ARROWS LIVE at SHIBUYA CLUB QUATTRO


アロウズのワンマンに行って踊りまくってきた。
やっぱオレ、アロウズ好きだ。大好きだ。
そう痛感したすばらしい夜だった。

会社を17時半過ぎに出て渋谷へ。
夜の渋谷の町はまさに「ブレードランナー」。
センター街をぬけてパルコの4階にあるクラブクアトロへ。

19時過ぎてライブがスタート。以下詳細レポだが例によって曲順には全く自信なし。
1曲目は新作「GUIDANCE FOR LOVERS」の1曲目である「EPICUREAN」。
決して派手ではないが、静かに盛り上がっていくこのナンバーは、ライブの1曲目には実にぴったりだった。
サポートのドラムはカウントダウンジャパンのときと同じ城戸氏。シャープでタイトなドラムで今日のライブをグングンひっぱていたのが印象的だった。最初はちょっと音が固すぎかなと思ったけど、最終的にはいまのアロウズにはピッタリなんじゃないかと思った。
歌詞の一言一言を全力で顔をくしゃくしゃにしてダンスしながら歌う坂井竜二の姿を観て、「アロウズやっぱいいわ~」と早くもここちよい感動につつまれる。そこには人間の生きるあたたかい生命力そのものがあるのだ。2曲目はキラーチューン「マストピープル」。観客は「待ってました!」とばかりに大盛り上がりをみせ、皆笑顔で踊りまくる。オレはホントにこの曲が好きなんだよな~。終わってしまうのが悲しいくらい好きだ。その後は久々に聴く「恋する摩天楼」。岩原氏のギターが、これまたいいんだよ。この曲にはこのフレーズなくしてありえない!!って感じの、ど真ん中なフレーズを次々と生み出すんだよね。その後は新作から「渚でKISS」。やっぱ新作は曲の内容がとってもいい!だから今日のライブも当然のごとくいい内容になるんだよ!その後も休むことを知らずに「男達はFeel So Nice」へ。激しいビートに踊りまくる。サビではメンバーに合わせて「パオ!!」と叫びまくった。この時点ですっかり満足なオレ。アロウズを好きでよかったと痛感。その後は大好きな「ロックンロールダンシングガール」。これも終わるのが悲しいくらい好きな曲なのだ。笑顔で踊りまくったね。
この曲が終わるとすこしヘビーで落ち着いたナンバーが続く。「まだまだみなさんの知らないアロウズを聴いてください」という坂井氏のMCのあと「六月は眩暈」。
緊張感と透明感のあるシンセサイザーの音に、ギターの激しいリフが突然入り込む感じはレディオヘッドっぽい。やはりこの曲もメロディがいい。その後は割と静か目なダンスビート・インストナンバー「アゲハ」へ。山内氏のアコースティックギターがここちよいビートを奏でる。そのまま音が鳴り止まずに曲は「雨燕」へと変わった。これがまた、ダンスビートの上に極上のメロディが乗っかるという隠れた名曲なのだ。くどいようだが「新作はいい曲ばっかやね~」という事をまたまた痛感した。
このあとは新曲「夜明けのラプソディ」を披露。ちょっとクールな雰囲気のダンスナンバーだった。その後は「ONE NIGHT STAR」で無難に盛り上がる。そしてしっとりと「さよならミュージック」。この曲は聴くたびに良く感じるね。とってもシンプルなので聴き流してしまいそうだが、実はかなりの名曲だ。
そしてこの後からまた盛り上がるダンスナンバーが続く。
まずは踊らずにはいられないダンスビート・インストナンバー「DRAGON BEAT」。この曲でがっつり盛り上がったところで必殺の「ナイトコール」!!!手拍子しながら踊りまくった。「マストピープル」「ナイトコール」「ロックンロールダンシングガール」この3曲をライブで聴くたびに、オレは自分がいかにアロウズが好きなのかをいつも思い知るのだ。その後もまだまだといった感じで「ロックンロールファンファーレ」。あれ、なんかCDよりキー低くないか?やっぱ高すぎたからキー下げたのかな。でもそんなのどうでもいいくらい盛り上がったね。この怒涛の3曲を終えてから、坂井氏の真面目なMCが。

「いくら唄っても、自分にはいつも埋められないさみしさみたいなものがあって、それが一体何なのかを知りたくて、自分自身に質問を色々してみた。するといままで知らなかった嫌な自分が、心の中に沢山いることに初めて気づいた。そんないま、こうしてみんなとライブで歌えることがとても力になっているし、幸せです」

みたいな感じだったと思う。
そして曲は勿論「月光の街」。問答無用の名曲だ。激しい演奏、坂井竜二の「君にね 君にね 君にね あいたんだ」という心の痛切な叫びがたまらなく切ない。この曲はいやがおうにも聴く人の心のドアを激しくノックするのだ。周りに涙する女子そして男子を発見。アロウズはただの「唄って踊れる楽しいバンド」では決してないことを雄弁に物語っていた。
オレ的にはこの後も「月光の街」の余韻にしばらくひたりたかったのだが、これがラストではなく、この後すぐに「誇リズム」へ。これまた名曲だ。「誇リズム」とは心臓の鼓動なんだろう。いつかは生命にも終りが来る。それに向けて心臓はリズムを刻んでいる。限られた人生だからこそ何かをやらなきゃいけない。そんな解りやすく前向きなメッセージが胸に心地よく響く。この曲で本編は終了。
アンコール1曲目は新曲で、今年東京で雪が降ったことを元に書いた曲で、雪に関する歌(タイトル忘れた)だった。
そしてラストはアロウズのワンマンの定番である「プレイボーイは憂いボーイ」。「ラ~ラララ~ラ~ラ~」の合唱で明るくラストを飾った。

いやあ、サイコーだった。
やっぱり新作「GUIDANCE FOR LOVERS」がバラエティに富んで充実していたからこそ、ライブも当然のごとく充実したすばらしい内容になったんだと思う。

坂井竜二の全力で踊って、全力で歌を伝えようとする誠実さが、いままで以上によく伝わってきた。
あとあのどこか浮遊感漂う独特の甘い歌声は、激しいギターの音がかぶさると時々聴こえなくなってしまうんだけど、でもそれでこそアロウズだと思うし、オレは坂井竜二のあの歌声が大好きだ。ああいう声で歌うロックバンドのボーカルってあんまいない。
あとギターの岩原氏が実に巧いことに気づかされた。どの曲にもぴったりのフレーズを連発していた。
彼なくしてアロウズの曲はないといって過言ではないのでは。
サポートドラムの城戸氏もシャープでタイトでスリルがあり、アロウズのダンスナンバーにぴったりでいい仕事をしていた。正式なメンバーになればいいのになんて思った。

長々と書いたが、最後に一言、

「アロウズ、大好きだああああ!!!」

以上。

2008年2月27日水曜日

村上春樹「ノルウェイの森」


「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」があまりに面白かったので家にあった「ノルウェイの森」を5年ぶりに読んだ。
面白い。
5年前は全くこの作品を解ってなかったことを痛感。

「生と死」そして「性と死」が美しい文章で書かれている。

登場人物はみな世の中と少しづつずれながら、多かれ少なかれ「死」や「喪失」をその人生に内包しながらも、文字通り「必死」で自分なりの哲学に従って生きようともがいている。
なので一人ひとりのセリフが非常に力強く、繊細だ。

「自分に同情するな」、「努力と労働は違う」などなど名言も多い。

直子が療養する施設は「世界の終りと~」にも共通する世界だと思った。

-死は生の対極ではなく、その一部として存在している-(本文より)
「死」や「喪失」について真正面からの描き、なおかつその中にどっぷりと漬かっていく恐怖や苦悩まで描くこの作品の前には、昨今の恋愛小説などで多い「恋人の死=涙」という安易な描写がバカバカしく思えてきた。

以上。

働く男。


たまには仕事の話を。

今日はひたすらパワーポイントで資料作成。
パワーポイントでの資料作成はエクセルなんかよりもカラフルなので楽しい。
が、その分とことん没頭してしまうのでエネルギーの消費はかなりのものである。
28ページの資料を作成して、かなり疲れた。








インターンシップ制度とやらで、今日作った資料をもとに、誠に恐縮であるが、3月7日に大学2年生4名へ、ワタシの会社の業務内容について、講話をすることになっているのだ。

←講話の時間はなんと105分!!!
ロックバンドのワンマンライブと変わらない時間だ。

人前でしゃべるのはそんなにキラいじゃないけど、さすがにこれまで105分も人前でしゃべったことないのでちょっとスリルを感じている。

以上。

2008年2月26日火曜日

ダイヤモンド。


今日になって日曜のバンプ幕張ライブの余韻がよみがえってきた。

あんときは周りの客とかに気をとられてしまったけど、今となってはいいライブだったと思う。

強く思い出すのは、ギターを弾きながら「ダイヤモンド」を歌う藤原の姿。

今日は帰宅後部屋にあるエレキギターで「ダイヤモンド」を歌った。

G→D→Cadd9 この3つのコードで生み出されるリフが大好きだ。

歌詞もすばらしい。

♪弱い部分 強い部分 その実 両方がかけがえのない自分

誰よりも 何よりも それをまず ギュっと強く抱きしめてくれ♪

何度この曲に助けられたことか。

永遠の名曲だね。

以上。

2008年2月25日月曜日

Mの悲劇。


月曜から呑み。
会社の大親友で同期のM氏とサシのみである。
生ビールを中心にのみ大いに酔っ払う。
M氏には7年間お世話になったのだが、今年4月に名古屋に異動が決定したのだ。
残念!!!








22時50分を過ぎるとM氏に眠気が襲う。
凄まじく眠そうなM氏だが、
しったこっちゃない。
オレはビールを呑む。










23時半を過ぎるとついにM氏撃沈の模様。
あきらめて店を出る。
M君、4月までにあと3回は飲みましょう!!









帰りの電車で酔っ払いながらバンプの「ギルド」を聴く。
これぞサラリーマンソングだ。
しかし営利企業に属したこともないのに、こんな歌詞を書ける藤原はやっぱすごい。
なんてことを思いながら帰宅。
月曜から酔っ払った夜だった。

以上!

2008年2月24日日曜日

BUMP OF CHICKEN LIVE at 幕張メッセ国際展示場ホール9.10.11


バンプの幕張ライブ。
藤原が予想以上に優しかったことを除けば、予想通りのいたってフツーのライブだった。
とても寒かったのでいま発泡酒のみながら書いてる。

広い会場はブロック制。
最後尾のC3ブロックで村上春樹「ノルウェイの森」を一人黙々と読みながら開演を待つ。
強風のため京葉線も速度規制などあり、ライブ自体が開演時間を30分遅らせてスタート。
THE WHOのSEが鳴り響き会場の客電が静かに消えていく。
ステージ中央の画面には宇宙空間が映し出された。そして流星が地上に降り立つまでの映像が流れる。
その後ようやくメンバーが登場。以下詳細レポだが順序には全く自信なし。

「メーデー」でライブはスタート。演奏は文句なしに安定していた。
あれ、藤原の声にのびがない。2日連続だからかな。
そのままアルバムと同じ流れで「才悩人応援歌」へ。この時点で周囲のいわゆる「ロックフェス的」なタテのりに凄まじい違和感を感じた。バンプの曲ってみんなで片手を上げながらジャンプするような曲なんだろうか?その後は「ランプ」。これもサビでみんな同じように片手上げながらジャンプするのにどうもウンザリしてしまった。「ハンマーソングと痛みの塔」「アルエ」を終えて「ギルド」へ。この日一番胸に響いたのがこの曲だった。

♪汚れちゃったのはどっちだ 世界か自分のほうか
いずれにせよ その瞳は 開けるべきなんだよ
それが全て 気が狂うほど まともな日常♪

サラリーマンを7年もやってると、社会とか会社に色々な疑問、不満を多かれ少なかれ抱いてしまうものだ。
しかしそんな不満もこの曲の「それが全て 気が狂うほど まともな日常」という見事な言葉の前には、とってもちっぽけなものになってしまった。「色々問題はあるけど、日々真面目に暮らしていくしかないんだよな~」なんて思ったね。藤原の歌詞に脱帽だ。
あと終盤の「世界は自分のモンだ」ってところを「世界は君のモンだ」って替えて歌っていたのが印象的だった。
その後は「ひとりごと」「飴玉の唄」と新作からの曲が続いた。MCをはさんで「花の名」へ。一言一言を丁寧に力強く歌う藤原。序盤よりも歌声の安定が増しているようにかんじた。
「かさぶたぶたぶ」では藤原自ら観客へ手拍子を求めていた。サビでは手を耳にあてて客へ唄うことも求めていた。昔は、ライブで客が一斉に歌い始めると怒って演奏を中断したこともあったらしい。そんな彼が今日のライブは終始非常にやさしく、客へのコール&レスポンスを求めていたのは驚きだった。
「ダイヤモンド」「天体観測」とヒットシングルが続くが、周囲の客がサビで一斉にジャンプする姿に激しく萎える・・。
その後は「supernova」。サビで再び客へ歌わせる藤原。「ランラーララーラ~♪ヘイヘイへーエエイ♪」このサビのメロディが実によい。オレも一緒になって歌った。その後「カルマ」で激しい演奏を繰り広げてライブは終了。あっという間だった。
アンコールは「グロリアスレボリューション」「ダンデライオン」と個人的に大好きな2曲だったので文句なし。踊りまくった。

藤原が何回も「ありがとう」といっていた。
あんなに観客に対して優しい男だとは思わんかったね。
やっぱ今回の新作の歌詞同様、「やさしさがなにかわかった」んだなあと思った。
所々歌えてないところがあったけど、演奏は安定してたし総じて聴きやすいフツーのライブだった。

ちなみに追加公演はさいたまスーパーアリーナのほかに大阪と沖縄公演が続くらしい。
でも今日のライブを観ておもったのは、解散はまずないんじゃないかってこと。
4人ともフツーに仲よさそうだったし。藤原もやさしかったし。
本数が多いのは単純にそれだけ多くの人に唄を聴かせたいってだけじゃないかと思う。

しかし周囲の客のやたらと一体化を求めるワンパターンなノリにはついてけなかったな。
オレはオレの踊り方があるんだよ。なんて思う自分って心が狭いだけなんだよね。
半分自己嫌悪。
そういう事にも気づかされて、ちょっと今後1万人以上の大規模なライブに行くのが怖くなってしまった。
まあ来週はUNITでスクービーなんで思う存分自分勝手に踊ってくるつもりだ。

以上

from幕張

風が強い中開場待ち。
凄い人だ。

2008年2月23日土曜日

♪ララライ ララライ ララライ♪


今日もひたすら「粉雪」を熱唱。
もちろんCapo5(カポを5フレット目にはめる)。
フェンダームスタングの音もカポをはめると、高音がキラキラな音色になって、弾いててとても気持ちよい。

10回くらい歌ったと思う。

♪わかりあいたいなんてもう 
ララライ ララライ ララライ
うわべをなでて いたのはぼくのほう♪

2番のこの部分が大好きだ。
ちなみに「ララライ」は歌詞カードには表記されていない。

3月末の大学の先輩の結婚式でライブのオファーを受けているのだが、
そこで「粉雪」をやるつもりだ。
やるときは春だけどね・・。

ユザワヤへ。


「旭屋」を出てからそのままユザワヤへ。
3月末に結婚される大学のI先輩のウェルカムボードを作成することになっており、
額縁やら紙やらを購入。

土曜の午後のユザワヤは家族連れでやたらと混雑していた。








いつもはわりと明るい色の額縁を使うのだが、今回は和風な雰囲気の落ち着いたものにした。
なぜなら・・・










今回I先輩より「『和装』で描いてほしい」とのリクエストがあったのである。
額縁もそれにふさわしいものにしたわけだ。

これまでとは一風違ったモノになると思う。
自分でも楽しみだ。
以上。

「旭屋」で塩ラーメンを食らう。


起きてからテレビをつけ「メレンゲ」でしょこたんを観て、
その貪欲さに感動し、敬意さえ抱いてから、家を出て蒲田へ。

前から気になっていたラーメン屋「旭屋」へ。
二日酔いの日はラーメンが美味い。
満席のため店の前でちょっと待つ。
待ってる間メニューの写真を見ると、
どんぶりの形やごま、梅干、ナルト、チャーシュー、きくらげ、限定トロ肉ラーメン・・・
これってどうみても「山頭火」じゃん!
恐らく、「旭屋」の「旭」は旭川ラーメンの旭なんだな。

店内に入り塩ラーメンと味付卵をオーダー。
出てきたものはやはり見た目も味も山頭火そのものだった。
違いは麺がストレート麺なくらいか。
あと山頭火に比べると味がシャープでまろやかさがちょっと足りないかな。
でもほとんど一緒だ。

蒲田でこの味が堪能できるとはいい。
また機会があれば行きたい。

開花。


梅が咲いた。

空気にもすこし春の香りが。


でもオレは今日も「粉雪」を歌う。

以上。

2008年2月22日金曜日

呑み会。


大森にて会社の他部署の方と5人で呑み会。
なんだが酔いたい気分だったのでひたすら飲む。
そしてしゃべる。

生ビール4杯→焼酎1杯→瓶ビール2本

楽しく飲んで、よく笑う。文句なしの金曜だった。

終盤ではこれからのワタシの人生について、色々とアドバイスをいただいた。
「もっと心を開け!」と先輩であるKさんからご指導いただく。ありがとうございました。
村上春樹なんか読んで、悦にはいっている場合じゃないね、こりゃ。

Yさん、Tさん、Sさん、ありがとうございました。また是非のみましょう!






この日一緒に飲んでいたTさんが、「銀杏」を多量にオーダー(店の在庫がなくなるまでオーダーしていた)していたからなのかわからんが、
帰りの電車の中でむしょうに「銀杏BOYZ」を聴きたくなった。
グダグダに泥酔しながら「人間」を聴く。名曲だ。
酔ってベロベロの心そのものをサウンドにしたような曲である。


♪まわる まわる ぐるぐるまわる
吐くまで踊る 悪魔と踊る♪

メロディを口ずさみながら、
今後の人生に不安と期待を抱きつつ0時過ぎに帰宅。

Yシャツのまま爆睡。

総じて良い夜だった。

2008年2月21日木曜日

今夜のipod


「jupiter」から2年以上経って04年にリリースされたのが「ユグドラシル」。
「jupiter」に比べると音は明らかに豊かになっているが、歌詞は相変わらず暗く孤独である。

「同じドアをくぐれたら」から、「車輪の唄」のイントロが始まる瞬間が良すぎる。神がかった流れだ。
「太陽」が終わって「ロストマン」へいく流れも鳥肌もの。

「スノースマイル」はパッときくと冬のラブソングに聴こえるが、よく聴くと結局ラストは孤独なんだよね。

バラエティにとんだ内容で、全て名曲。完成度はかなり高いアルバムだと思う。
まあバンプは全部いいけどな。

幕張まであと3日!!

バンプ追加公演!

1月10日のブログでオレが予言した通り、バンプの追加公演が決定!

さいたまスーパーアリーナで2日間!
これが解散ライブだったら予言は的中することになるのだが・・。

2008年2月20日水曜日

村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」


一昨日読み終えた。

いやー面白かった。

近未来の日本で主人公の男が、自分の脳内に秘められたある情報をめぐって、映画のような冒険を繰り広げる「ハードボイルド・ワンダーランド」、
そして高い壁に囲まれて、どこか物悲しい雰囲気が終始漂う幻想的な「世界の終り」、
この2つの全く別の世界が交互に描かれる。
読み進んでいく内に2つの世界のつながりが解っていくのだが、そういう物語展開もさることながら、
魅力的な登場人物や、ディティールや、テンポの良い文章自体がとにかく面白い。

そして終盤に行くにつれて、この本の主人公に深く共感している自分に気づいた。

この本を面白いと思う人は、この本の主人公同様、心に高い壁を作って自らを「完全な世界」におき、その世界に浸ることに生きるやすらぎを見出している人間だと思う。
間違いなく私もそんな人間なのだ。

「あなたは頑なにすぎるんじゃないかしら?」

物語終盤で主人公にこう語りかける女性のセリフに、自分の事を言われている気がしてどきっとしてしまった。

ラストで主人公は、自ら作り出した「完全な世界」か、他者とかかわらざるをえない「現実社会」か、この2つのどちらで生きていくのか選択をせまられる。最後に主人公のとった答えはそのどちらでもなく、そう単純なものではなかった。最初はこの結末に混乱したが、よくよく考えてみてなんとなく納得。
深く共感できただけに色々考えさせられた作品だった。

しかし村上春樹の描く世界って日本を舞台にしてもまるで日本にかんじないな。
「日本臭さ」が希薄なんだよなあと思った。
以上。

2008年2月18日月曜日

「黒い十人の女」観賞。


市川崑 監督
1961年 日本映画

先日亡くなった市川崑監督へ追悼の意味もこめて観賞。

舞台は60年代のTV局。プロデューサーの風松吉(船越英二)は妻以外に9人の愛人を持つ。仕事に追われることを生きがいとし、深い愛情は持たずに9人もの愛人を持つ彼に対し、妻も含めた10人の女達が共謀し、風を殺すことを企てるが・・。

学生のとき以来の観賞だったがやはり面白い!!この頃の女優ってみな芯が強そうでいい。目が輝いている。
女性達を悩ませるプロデューサー風を演じる船越英二のつかみどころのない空気みたいにフワフワした演技も実に見事。
10人の女性達の中では、個人的には若かりし日の中村玉緒が一番可愛かったな。

テンポのよいサスペンスコメディと思いきや、意外と深い。
終盤、岸恵子が船越英二の前で延々と語るセリフがこの作品のテーマを見事に表現している。
そこには仕事に追われることにアイデンティティを見出す男と、異性からの愛にアイデンティティを見出す女との永遠に噛み合う事のない現実が簡潔に語られているのだ。
「結局男と女って、同じ日本語でしゃべっていても何も分かってないのよ。」
という趣旨のセリフだったと思うがこれは現代でも勿論通用するのは間違いない。

エネルギッシュな役者よし、スタイリッシュなモノクロの映像よし、意外と深い物語よし、と3拍子そろっているオススメの作品である。
市川崑 監督への追悼も兼ねて是非この機会に観ていただきたい作品だ。

2008年2月16日土曜日

MO'SOME TONEBENDER,グループ魂,KENZI&THE TRIPS LIVE at 新宿LOFT


新宿LOFTにKENZI&THE TRIPS主催のイベント「クソッたれナイト」に行ってきた。
モーサムにグループ魂が対バン。予想以上に楽しいイベントだった。

しかし土曜の夜の新宿って町全体が歌舞伎町のようなギラギラして下品な感じがして、どうにもこうにもウンザリしてしまう。コマ劇場を通ってなんとかロフトにたどり着く。会場内のバーにはARBのドラムのキース氏がいた。

まずはグループ魂。ちゃんと観るのは初めてだ。
ステージには、まず港カヲルだけが登場。

「女は粗大ゴミと同じである。捨てるのにも金がかかる。」

というなんともくだらないMCに続いてメンバーが登場。
阿部サダヲとクドカンは白いライダースジャケットで登場。
阿部サダヲ、かっけー!クドカンも予想以上にギターがうまい。
バンドの演奏もただのコミックバンドレベルでは決してなく、安定していて正真正銘の「パンクバンド」だった。
1曲目は新曲「挨拶は排泄より大切」でスタート。このバンドは歌詞がおもしろいな。
「車もってないけど車売りたい!」「モテる努力をしないでモテたい」とか現代の日本人の行動をどこかバカにしたような歌詞がいちいち面白かった。
阿部サダヲは終始「魂」という文字のシールが貼られた青いスリッパをひたすら20枚くらいすごい勢いで観客席へ投げまくっていた。意味わからんし危ない。でも面白かった。
「嫁とロック」が唯一知っている曲だったけど、生で聴けて嬉しかったな。ちなみにバイト君以外のメンバーは全員妻帯者なんだそうだ。
ラストは「グループ魂のテーマ」で終了。
グループ魂、港カヲルはちょっと品がないけど、阿部サダヲは唄上手いし、演奏も予想以上に安定していてなかなかいいパンクバンドであった。

そして続いてモーサム。
この日は「ばちかぶれ」からスタート。そのまま「NO WAY CITY」へ。その強烈なグルーブに踊り狂った。ギターとベースとドラムが一体となってドシャーっと放出されるようなサウンドのグシャグシャ感がたまらない。新し目の曲からは「L.O.V.E」が披露。この曲はCDよりも轟音がすさまじくて、百々のギターの高音があまり聴こえず原曲の持つポップさが薄れていたのが残念だった。今夜のセットリストはポップなものよりも、ハードなディストーショナルな激しい曲のみをひたすら客席に叩きつけるという非常に暴力的なライブだった。割とポップなのは「アンハッピー・ニューエイジ」「SUMMERスカ」くらいか。武井氏が作ったという新曲もこれまた非常にハードな曲だった。ラストは「凡人のロックンロール」。凄まじくグシャグシャな感じで終了。ポップなモーサムが好きなオレとしてはちょっと物足りなかったな。あまりに激しいサウンドのせいで百々の歌声はあまり聴こえなかった。野獣のようなライブだったけど、初めて彼らを観る人にとっては、非常にとっつきにくいものだったんじゃないかと思う。

トリはKENZI&THE TRIPS。
グループ魂、モーサムという濃い2バンドに比べると、全くもってシンプルな日本語パンクバンドであった。
フロアにはいかずにボーっとモニタを観ていたけども、「直球しか打てません」的な分かりやすいパンクロックは好感がもてた。
アンコールはグループ魂のメンバーとモーサム武井氏が加わって「ダイアナ」を披露。

楽しく演奏も予想以上だったグループ魂。
野獣のような轟音を乱暴に放ったモーサム。
ひたすらシンプルなパンクバンドだったケンジ&ザ・トリップス。
どれも全く似ていないけどその精神は正に「PUNK!!!」だったわけだ。
楽しい夜だった。
以上!

2008年2月14日木曜日

訃報

朝起きて驚いた。
市川崑監督死去。
偶然にも月曜に「黒い十人の女」のDVDを買ったばっか。

心よりご冥福をお祈りいたします。

2008年2月12日火曜日

SPECIAL OTHERS 「QUEST」


スペアザの新作を正にいま聴きながら書いている。
予想以上の素晴らしさに驚いている。
素晴らしいというよりも「楽しい」といったほうがいいかも。

「クエスト」というタイトルがまさにぴったりで、まるでロールプレイングゲームのBGMを聴いているかのよう。
ワクワクして冒険心をくすぐるようなやんちゃな曲が盛りだくさん。おもわず顔がほころんでしまう。
おもちゃ箱をひっくり返したようなアルバムである。

オススメです!!!

「赤い砂漠」観賞。


1964年 イタリア、フランス映画
ミケランジェロ・アントニオーニ監督

アントニオーニの初カラー作品。
冒頭荒廃した工場地帯をバックにモニカ・ヴィッティが明るい緑色の鮮やかなコートを着て登場する。
このコントラストが実に見事。
登場するとともに、ただならぬ気配で歩きまわる彼女。すでに目つきがやばい。
その役柄は過去に交通事故で精神に患いを持ち、今現在も完治していないというものなのだ。
こうして彼女は人生に深い傷をおったままで終始満たされない心の中をさまよい続ける。
その傷が完治しないままラストまで物語は進む。結論らしい結論も希望もなし。

全編なんとも退廃的な工場地帯の風景は、モニカ・ヴィッティの出口なしの心情をそのまま表しているのだろう。満たされず永遠に治ることのない精神病に苦しむ彼女の姿は、言い換えれば現代社会において、逃れることのできない「孤独」や「疎外感」に苦しむ現代人そのものといっていいだろう。
やはりアントニオーニ節炸裂の作品であった。
しかしモニカ・ヴィッティは美しい!!!以上。
(生涯619本目の作品)

2008年2月11日月曜日

「プロヴァンスの贈りもの」観賞。


2006年アメリカ映画
リドリー・スコット監督作品

特に突出した点が全くない。ある意味すごくバランスのとれた作品だ。
心に強く残るような力強さは希薄だが、物語展開や役者の演技など全てが「適度」なさじかげんでありとても観やすい。
総じて悪くはなく、「余裕」が感じられる佳作だ。

映像はとってもキレイ。スコット監督のシャープで影を重視する映像はここではほとんど出てこない。
ラッセル・クロウの演技は適度にかるく、適度にドラマチック。この作品には実によく合っていて見事。

こだわりの映像派監督で有名なリドリー・スコットも随分と器用な作品を撮るんだなあと驚いた。
名前を伏せていればリドリー・スコット作品とは誰もわからないんじゃないか思うほど「フツー」の映画だ。

というわけで「特に特筆すべき点が見当たらない」というのが逆にこの作品のすごさなんだと思う。
決してつまらないというわけではない。

一見軽いように思えるが、物語は終盤になるにつれて適度にドラマチックな展開を見せ、観終わったあとには心地よい余韻が。
口当たりはいいけどそこそこ酔えるワインのような映画なのである。

以上!
(生涯618本目の作品)

2008年2月9日土曜日

つじあやの LIVE at 九段会館


楽しみにしていたつじあやののライブ。
生涯忘れえぬライブとなった。
凛としたたたずまいで、そこはかとなく芯の強さをかもし出している京都出身京都育ちの彼女が、今日のライブの最後の曲でなんと感極まって泣き出し、ほとんど歌うことができなかったのだ。
その様子は、逆にどんな歌声よりも雄弁に今日のライブのクライマックスを物語っており、とてつもなく感動的だった。

今日のライブについて書く前に、まず彼女の新作である「Sweet Sweet Happy Birthday」について書かなくてはなるまい。昨年12月にリリースされたこの作品は、彼女が30歳の誕生日を迎えるにあたってもう一度自分自身と向き合い、そして自分自身とこれまでの人生を全肯定して、周囲の人々からの支えや愛に感謝するとともに、新たな一歩を踏み出そうという作品である。(余談であるがこれは偶然にもバンプの新作のコンセプトとどことなく共通している。)これまではなじみやすい言葉でラブソングを美しくやさしい歌声で歌ってきた彼女にとって、このアルバムは極めてパーソナルな色合いが深く、これまで以上に自分自身をさらけ出した作品といえる。それを顕著に表しているのはCDジャケットの彼女の顔写真である。一見いつものメガネをかけた顔だが、カバーをはずすとそこにはメガネをはずした素顔のつじあやのが写っているのである。

そしてつじあやのの誕生日である1月6日から約1ヶ月後に行われた今日のライブは、正にその「Sweet Sweet Happy Birthday」の内容をダイレクトに伝える内容であった。
ステージの壁には大きな赤いリボンが結ばれており彼女の誕生日を祝福していた。
まずはバンドのメンバーのみが登場。ピアノが「Happy Birthday To You」のメロディを奏でた後につじあやのが登場。濃いパープルのワンピースで今日の誕生日を着飾っていた。新作の1曲目である「マーメイド」でスタート。あのやさしくて美しい歌声にうっとりしてしまう。序盤はかなり緊張していた様子であったが、歌声はしっかりとしていてライブが進むにつれて力強さを増していった。新作からのナンバーを中心にライブは進んだ。「Fly High」「雨上がりの私」「揺れる夜、愛に抱かれて」が特によかった。やはりCDもいいけど、ライブの彼女の生の歌声はホントに良い。途中で「君にありがとう」「ありきたりなロマンス」そして定番である「風になる」といった過去の作品を挟んであっという間に終盤へ。「30歳の誕生日を迎えて自分自身によくやったなといいたい」というMCの後に披露されたのは新作のラストナンバー「心に花を咲かせましょう」。心地よいスカのリズムに、自分を愛そうという趣旨の歌詞がこれまた心地よい。こうしてライブは本編ラストの「Sweet Happy Birthday」へ。30歳の誕生日を迎えて、自分自身と向き合い、そしてこれまで支えてくれた周囲の人々へ感謝するという、いつになくパーソナルでエモーショナルな今日のライブをやって、やはりあやの氏自身色々と思うことが多かったのであろう。この曲の前のMCですでにこみ上げてくるものを抑えきれなくなり、涙をぬぐっていた。
涙声のままなんとかMCを終えて「Sweet Happy Birthday」を始めるも1番の途中から所々歌えなくなり、2番からは全く歌えない状態に。その姿を応援するかのように客席からは暖かい手拍子が沸き起こった。それでも彼女は感動のあまりつっぷしたまま全く歌えない。演奏と手拍子だけが淡々と進みステージにはうつむいたままウクレレを奏でる彼女の姿が。普段強そうな印象の人ほど、泣いている姿には深く感動するもので、この様子に私自身目頭が熱くなってしまった。こうして感動的なハプニングで本編ラストは終了。
アンコールはまずはバンドとももに「丘をこえて」のカバーを披露し、そのあとはつじあやのだけになってウクレレの弾き語りで「愛を知りたくて」、そして2月20日にリリースされるビートクルセイダーズとのコラボシングル「ありえないくらい奇跡」(ビークルとのコラボ自体が「ありえない」のだが・・)を披露。そしてラストは新作の中でも個人的にお気に入りだった「真夜中の散歩道」でしっとりと終了。

感動の涙で歌えなかった「Sweet Happy Birthday」以外は歌声は安定していて力強くとてもよかった。
あと今日のMCで印象的だったのは「最近『恋』と『愛』の違いがようやくわかった気がする。『恋』は人生を送る上での適度に必要なスパイスで『愛』は人生そのもの。」というものであった。「スパイス」といいつつも、それでもまた恋に落ちてしまうという事も言っていたので、多分いま彼女は恋してるんだろうと思った。どうでもいいか、いやよくないな。

というわけで新作「Sweet Sweet Happy Birthday」をダイレクトに表現したつじあやのの記念すべき誕生日ライブであった。
結局、「これまで色々あったけど、現在の自分を全部認めて、これまで支えてくださった周りの方々へ感謝!」という内容が、オレ自身の最近の心情、状況ととてつもなく一致したためにエラく共感できる内容だったわけなんだよ。
つじあやのの誕生日なんだけど、なんかオレ自身を祝っているかのような感じにも思えて感動してしまった。

長々と書いたが、今日みたいに自分自身の人生と深くリンクしたライブは特別なものである。
以上ステキすぎる夜であった。

2008年2月6日水曜日

伊坂幸太郎とモーサムトーンベンダー。


伊坂幸太郎がその曲の素晴らしさにインスパイアされて思わず「ポテチ」を書いてしまったという、モーサムトーンベンダーの超名曲が「Have you ever seen the stars?」である。
そしてその名曲「Have you ever seen the stars?」が収録されているアルバムが「ロッキンルーラ」である。
ポップでロックな曲が満載のロックンロールアルバムだ!!
伊坂幸太郎が好きなら絶対聴いて損なし!!!

あ、「ボーカルの歌声が苦手」とか言っているキミ、
そのうち慣れるから大丈夫だって!
オレも最初はそうだったけど、今じゃ名古屋までライブを観に行くくらい好きだからね。

伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」


土曜日から昨日まで風邪を引いていたのだが、
ただひたすらくたばっていたわけではない。
ちゃんと読書もしたのだ。
伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」。
4つの短編集である。
書かれた時期がどれも違うために、随分と作品ごとの面白さにムラがあるのが難点か。

1.動物園のエンジン
正直つまらんなあと思ったら初期の作品だった。なるほどね。

2.サクリファイス
これもいまいちだね。主人公の「黒澤」って男は「ラッシュライフ」にも出てたな~。

3.フィッシュストーリー
お、面白くなってきた。やはり、バンドとかが出てくると音楽好きなオレとしては燃えるのだ。「ジャック・クリスピン」ってミュージシャンは「グラスホッパー」にも出てくるね。ちなみに実在はしないようだ。

4.ポテチ
なんだこの面白さは!!!しかも泣ける!!!またまた黒澤が登場だ。
ポテチを泣きながら食べるシーンが素晴らしい。

というわけで「ポテチ」の素晴らしさが突出している。設定は相変わらずリアリティ皆無なのだが、伊坂らしいトリッキーな物語展開にほろ苦い人間ドラマが見事に溶け合い、独特な感動作となっている。
この「ポテチ」は、なんとオレが愛するモーサムトーンベンダーの名曲にインスパイアされて書かれた作品とのこと。まあオレがこの本を買った理由もそこにあったのだが。

「ラッシュライフ」や「グラスホッパー」にも登場する人物がこの作品にも登場しファンをニヤリとさせる作りとなっている。
伊坂作品を何冊か読んだ後に読むにはオススメできるが、作品の面白さにムラがあるので初めて読むに人はどうかと思う。
でも「ポテチ」はいい!!

2008年2月3日日曜日

「ハチミツとクローバー」観賞。


高田雅博監督。
2006年日本映画

いまさらながら観た「ハチミツとクローバー」。
美大生の繊細で青臭い青春群像劇といった感じか。

とても気に入った。
原作はコミックでドラマ化もされているらしい。

伊勢谷友介と蒼井優がハマリ役だった。伊勢谷友介は彫りの深い顔もさることながら声がとっても魅力的だ。
この2人の若さとエネルギーと個性溢れる演技を観るだけでも十分観る価値がある。

映像も嫌味がなくとってもキレイで心地よい。
多摩川の土手ぞいとか大田区のこじんまりとした町並みとかが作風とマッチしていた。
蒼井優が絵を描くシーンとか伊勢谷友介が彫刻をするシーンがよかったな~。
やはりワタシ自身も何かを表現するのが好きだからなんだと思う。

「嵐」の櫻井が演じた主人公の竹本が一番印象薄いのが面白い。

正直購入しようかどうか迷っているくらい気に入った。
レンタル期間が1週間だからもう一回観るかな。
(生涯617本目の作品)

2008年2月2日土曜日

「アヒルと鴨のコインロッカー」観賞(2度目)。


「キサラギ」を観たあとは、昨年劇場で観た「アヒルと鴨のコインロッカー」を2度目の観賞。
(詳細は07年7月21日のブログを参照願いたい。)

いい作品だ。
面白くそして悲しい。
「巧みな物語展開」という点ではこっちの方が「キサラギ」より全然上だろ!!!
まあなんといっても伊坂幸太郎が原作だからね。

松田龍平はやっぱかっこええ。
瑛太はうまい。
関めぐみは意志が強そう。
役者に恵まれた作品だ。

さてと、これから関めぐみも出演してる「ハチミツとクローバー」を観るかな。

「キサラギ」観賞。


2007年 日本映画
佐藤祐市監督作品

うーんイマイチ・・・。
三谷幸喜をヒドクしたような映画だった。

こういうのワタシはあんまし好きではないんよね。
言葉だけのパズルというか、リアリティは希薄。情熱も希薄。
にもかかわらず終盤とってつけたように観る者を泣かせようとするのはヒドイ。
全てが表面上の「言葉遊び」にすぎないんだよね。
三谷幸喜作品で有名な「12人の優しい日本人」と根本的には一緒だ。
がしかし、三谷作品は巧みな脚本の下に、一流の役者が、一流の演技を披露するのであるが、
今作は出演役者もイマイチ。セットも暗くて視覚的にもイマイチ。
ようするにあまり手間と金がかかってないんだろう。

演技もよろしくない。
香川照之以外はみなカツゼツがひどい。
登場人物が5人のみで会話が中心の作品なら、もっとしゃべりが達者な役者でやるべきだ。
ユースケサンタマリアのカツゼツが特にひどい。

面白いように思えるストーリーや仕掛けもかなり強引だ。特にユースケサンタマリアの設定には「そんなのぜってーわかんねーだろ!!」と呆れてしまった。
基本的に「そりゃないだろ」的な仕掛けが満載でワンパターン。最後の方は大体先が読めた。

あと物語のキーとなるアイドル「如月ミキ」は最後まで顔を出して欲しくなかったね。
顔出すんなら最初から出せばいいのに、この辺の配慮も中途半端。

ラストは明らかに続編の製作をにおわせる終わり方だった。
もう辞めといたほうがいいのではといいたい。

以上!
(生涯616本目の作品)

2008年2月1日金曜日