2010年9月12日日曜日

サンボマスター,SCOOBIE DO LIVE at UNIT


毎度毎度すばらしい対バンを組んでくれるのがスクービードゥー主催のROOT&UNITED。
今夜のお相手は、なんとサンボマスター!!!
スクービーとサンボ。この夢の対バンを観るのは実は2度目である。
2008年6月に福井県で対バンしていて、オレはそのときも観ているのだ。
いやーあんときは最高だったよ。
http://ishiken79.blogspot.com/2008/06/scoobie-do-live-at-chop.html
でもって今夜のライブ。
結論からいうと素晴らしかった。

まずはサンボマスター。
7月のワンマンがなんだかイマイチだっただけに、オレの心には不安と期待が入り混じっていた。
1曲目は「光のロック」。うん?、明らかに演奏の丁寧さがいままでと違う。
とくに山口。ギターを実に丁寧にひいて、歌をしっかりと歌い上げている。
こんなに演奏が丁寧なサンボマスターは初かも。個人的には好感がもてる演奏だ。
2曲目は大好きな「世界をかえさせておくれよ」。ドッカンドッカン盛り上がった。
「まだまだこんなもんじゃねえだろ!!!次の曲で爆発ですよ!!!」という熱いMCのあとは
でた、「美しき人間の日々」。イントロのギターがすんごい好き。
「それでも」を連発する歌詞も大好き。
要するにこの曲、サンボの中でオレは一番好きなんだ。
この時点でもう汗びっしょり。
スクービーファンもしっかり踊っている。そりゃそうだ、曲がいいもの。
このあとは「青春狂想曲」だったかな。これもしっかり踊りましたよ。

そのあとは「この曲やるとみな涙を流すんだけど、別に泣かせるために書いたわけじゃないんだ」
というMCでニューアルバムの1曲目「ラブソング」。
ここで驚いたのは山口の歌声のすごさ。
あきらかに歌をしっかりと伝えようと意識した気迫のこもった歌唱。
この人もともといい声してるけど、ここまで本気モードで歌われたら鳥肌たつわ。
こういう点もこれまでのサンボとは明らかに違う。
「命の放射」という名のもとに勢いと圧倒的熱量で客を魅了するライブから、
丁寧に聴かせるところは聴かせるライブに微妙に変化してきているのではと感じた。

このあとは「どんな夜にも朝が来るんだ」みたいなMCで「あなたといきたい」。
かなり飛ばす曲なんだけどすごく演奏がうまくて素晴らしかったっす。

このあとは唐突なギターのイントロで名曲「そのぬくもりに用がある」。
この曲はラストの「あなたがたのそのぬくもりに用がありました」ってセリフのとことか、
昔はかなりひっぱったりしてたんだけど、最近はどうもあっさり終わってしまってちょっとさみしい。
そもそも、この曲の重要度がサンボマスターの中で下がってきているように感じるのだ。
2年くらい前は何があっても「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」の後は「ぬくもり」だったんだが
最近は「ぬくもり」を「世界は」よりも先にわりとあっさりとやってるんだよなあ。
で、今夜も予想通り、このあとが「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」でした。
しかも山口、「世界はこれを愛と呼ぶんだぜ」って何度も叫んで曲紹介してたぞ。
タイトルも正確にいえてないじゃん・・・。
この曲は何回聴いても好きになれないのだ。「愛と平和」って叫べっていわれてもさあ。
実際この曲がリリースされた2005年以降も醜い事件や戦争は全然なくなってないじゃん。
なんて思ってしまう。あと曲自体に魅力を感じない。
まあそんな感じで大盛り上がりの会場の中でオレだけちょっとテンションが落ちたあとは
ラストの曲で「できっこないをやらなくちゃ」。
これはいいっすねえ。

というわけでサンボマスターは山口のギターと歌声に酔いしれた実に丁寧な素晴らしいライブだった。
山口がいま使ってる水色のテレキャスターが乾いたいい音を出すんだよなあ。ギターソロもバリバリに聴こえて満足だった。

そしてスクービードゥー。
スクービーについては正直「いつも通りの最高に楽しいライブでした。以上!!!」って感じ。
1曲目は「PLUS ONE MORE」。もうROOT&UNITEDのときはこの出だし以外はありえんのだね。
もうこの1曲目で会場はぐちゃぐちゃ。
タテノリの曲が多いサンボと違って、腰にくるスクービーの曲はギュウギュウな状態で皆が体をウネウネさせて踊るから熱気がすごい。やっぱソールドアウトしただけあって客が多いな。
2曲目は新作の中でも盛り上がりやすい「太陽と女の子」。CDよりもライブのほうが音が厚くていいっす。
あとはまあいつも通りっすよ。
昔の曲では「ゆうべあのこが」を聴けてうれしかった。
「真夜中のダンスホール」は500人全員横揺れダンス。ここまで観客全員が気持ちよ~く横揺れダンスができるライブは、スクービーのライブくらいじゃなかろうか。この功績はデカイと思うよ。
新作の中からは「イキガイ」が良かったなあ。
MCではサンボマスターの曲名や歌詞を巧みに取り入れたトークが多かった。さすがコヤマ。
彼のMCはほんとにすばらしいと思うぜ。
メンバー紹介→「トラウマティックガール」というド定番の流れもいつも通り。
リーダーが「ギターで語るコーナー」では
「過去をひもとけばいろんな出来事があったでしょう・・・(途中省略)・・あなたの過去ごともらうつもりだぜ」とサンボマスターの「美しき人間の日々」や「Oh ベイビー」の歌詞を取り入れて語ってた。
でこのあとが「TIGHTEN UP」。一回しゃがんでからジャンプするっていうコール&レスポンスを客に強要。まあ楽しかった。
でこのあとがキラーチューン「BACK ON」!!!
そろそろ来るかなと構えてただけに、イントロのギターがなった瞬間に、くるくると回転ダンスをしてしまった。おかげで目が回ったよ。でもこんな踊りができるライブはスクービーだけなんだよなあ。

このあとは昨年のアルバムの代表曲「MIGHTY SWING」。で、ラストは「バンドワゴンアゴーゴー」。
だろうなと思ったけど期待どおりにやってくれた。いい曲だ。まさにいまのスクービーの好調ぶりをそのまま歌にしたかのような曲。

アンコールでは恒例のセッションが行われた。
ちなみに福井のときは「今日はなんだか」をやったんだよなあ。
で今夜もまずは「今日はなんだか」だった。
同じかよ!!!と思いつつ、割と盛り上がった。
で、このあともう1曲あり、なんと「雨あがりの夜空に」だった!!!
リーダーのギターが良かったなあ。
山口はずっと興奮状態で、身をのりだして、客に体を支えられながら、客をあおってた。
コヤマはしっかりと歌ってたけど、山口のほうが目立ってたな。


こうして14回目のROOT&UNITEDも大興奮の中終了。
スクービードゥーとサンボマスターは相性がいいなあと痛感した夜だった。

あ、山名昇さんのDJはなんだか前回とほとんど同じ曲で手抜きだったような気がしたのはオレだけ?

以上、ファンカリズモ!!!

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