2010年12月21日火曜日

エイリアン3について


頭を抱えて悩む男と
「負け戦だった」という字幕。
これはなにか?
答えはある映画のメイキングである。

ある映画とは「エイリアン3」で
悩んでいる男はこの映画が長編デビューとなった
デヴィット・フィンチャー監督だ。

「エイリアン」シリーズはオレが最も好きな「シリーズもの」の映画である。
小学生のときにはよくテレビでエイリアンやエイリアン2がやっていたもんである。
そんな風にしてエイリアンとともに育ったオレが
中学2年生のときにリアルで劇場でみて感動したのが「エリイアン3」である。
その内容はなんとも暗いSFドラマといった感じで、
多感な中2のガキはラストの主役のリプリーの死(4であっさり生き返るけど)に予想以上に感動したのだった。

しかしこの3は世間的には酷評だった。
たしかに偉大なるリドリースコット監督のSFホラーである1には劣るし、
キャメロン監督入魂のSFアクションだった2にも劣るだろう。
それは間違いない。
でも3作目の時点ですでにネタ切れな状況にもかかわらず、
1にも2にも似ていない映画になっていたことは確かだ。
しかも監督はこれがデビュー作の当時27歳のフィンチャーだ。
そのあたりを考慮してやればこれはこれで十分いい作品だと思う。

数年前に買ったエイリアンのDVDBOXが面白い。
1から4までの本編と、それぞれのメイキングの計9枚組のボックスなのであるが、
何が面白いってメイキングである。
特にエイリアン3のメイキングは、
偉大すぎた1と2の後に、どのような作品をつくればいいのか苦悩し、
結局内容が固まらないまま制作を開始して、
次々と降板していった監督たち、辛酸をなめた制作陣やスタッフ、
出演した役者たちの「本音トーク」が炸裂している。
こんなにネガティブな発言ばかりのメイキングも珍しい。そして驚くのはデヴィット・フィンチャー監督のコメントが一言も収録されていないということ。
彼も彼で相当この映画には恨みがあるのだろうか・・・。

というわけでエイリアン3について書いてみました。
明日は目白で男だらけの大忘年会です。

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