2008年9月11日木曜日

伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」


映画を先に観ていて、原作はまだ読んでいなかった「アヒルと鴨のコインロッカー」。
とある方から貸していただく機会があり、物語は全部知ってる上で読んだ。

やはりよく出来た作品だ。
トリッキーな物語展開も健在だが、むしろエモーショナルな切なさの方が感動を呼ぶ作品だ。
伊坂作品の中でも一番切ない作品なのではと思う。

物語のキーとなる人物である「琴美」については原作の方が映画より細かく深く書かれていて、
「伊坂幸太郎って女性もここまで上手く描けるんだ」と感心した。

逆に映画の方がいいシーンもある。
松田龍平が絶命する場面は原作にはない場面で、全く描かれていない。
私、劇場で観たときはこの場面で泣きそうになった。
原作はこの場面自体がなかったので少々肩透かしを喰らった感があった。

映画、原作両方を観て読んで分かったことは、
「アヒルと鴨のコインロッカー」は、原作も映画も両方とも完成度が高い!!
という事だ。

ということでまだ体験していない方は映画でも原作でもどちらもオススメです。
以上!

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