2007年12月2日日曜日

相田みつを美術館へ行く。


私は年に1回は国際フォーラムにある「相田みつを美術館」へ行く。
主に卓上カレンダーを購入するのが目的であるが、
たずねるたびにその言葉の前に立ち止まり深い感動を覚えると同時に心がやすらぐのであった。

本日も08年の卓上カレンダーを購入しに行ったのだが、今回は特別企画として星野富弘氏と相田みつを氏の2人の作品世界を展示していた。

みつを氏の作品が「詩」のみ、つまり文字だけであるのに対し
星野富弘氏は花の画に詩を添えた作品であった。

星野富弘氏は中学校の教員時代に器械体操のクラブ活動での指導中、あやまって首から転倒。その結果全身に障害を持つこととなってしまう。彼の作品は厳しい9年間の入院生活の中からお見舞いにもらった沢山の花々を観て生み出されたものであり、両手が使えないので全て口で筆を加えて描いたのだそうだ。そういった経緯だけでも十分深い感動を呼ぶのであるが、その作品自体も実に美しく、命そして人生とはなんたるかをやさしい言葉で簡潔にかつ深く表現していて目が離せないものばかりであった。

相田みつを氏は栃木県で、星野富弘氏は群馬県でその作品を生み出しており二人は実に近い距離で活動していたといえる。群馬と栃木の県境を流れる渡良瀬川についての作品が両者ともにあったり、同じような内容の言葉の作品があったりして、この2人の世界観が決して遠いものではないことを静かに語っていた。開催されるべくして開催された企画といえよう。

普段は力強く繊細な言葉だけのみつを展だが、今日は星野氏の色彩豊かな花の画が実に見事に会場を彩っておりとてもやさしく感動的であった。



卓上カレンダーと同時に星野氏の絵葉書セットも購入。

「よろこびが集まったよりも
 悲しみが集まった方が
 しあわせに近いような気がする」

この言葉に深く深く深く共感。


今回の企画は08年の3月2日までやっているのだそうだ。
超オススメです!!!

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