2007年6月30日土曜日
Led Zeppelin 「Led Zeppelin DVD 」
今日大森BOOK OFFで購入したもう1つの品が、このレッド・ツェッペリンのDVDだ。
70年代のライブ映像がメインで2枚組みでなんとトータル320分もの作品。
たったいま40分だけ観たが、ヤバすぎる。
ヤバすぎて笑いが出た。
「人間ってここまでできるんだ」と思った。
もし無人島に1枚だけライブDVDを持っていけるとしたら迷わずこのDVDを持っていくと思う。
こんなもの最後まで観たらもうほかのロックは聴けなくなるんじゃないかとさえ思う。
このすごさは言葉にできないよ、あまりにすごすぎて。
というわけでこれからキース・ジャレットを聴いてクールダウンしようと思う。
Keith Jarrett「THE KOLN CONCERT」
キース・ジャレットの超名盤「ケルン・コンサート」。
会社の帰りに大森のBOOK OFFで中古で購入してきた。
大森のBOOK OFFはJAZZコーナーが充実している。
このアルバム、すでに持っていたのだが裏面にキズがついてしまい上手く再生できなくなってしまった。
1曲目の7分くらいで音が止まってしまうのだ。
1曲目は26分ある。
私が一番好きな1曲目が4分の1くらいしか聴けないのでは全くこのCDの意味はない。
ということで再度購入してきたわけだ。
この作品はその名の通り75年にケルンで行われた即興のライブの演奏を収めたものだ。
これぞ即興といわんばかりの内容でそこにはピアノの音と時々漏れるキース・ジャレットのうめき声しかない。
1曲目が良い。
基本的にゆったりとしたリズムをキープしながら、即興で思いついたフレーズを繰り返して弾き、しばらくするとまた違うフレーズを弾いては繰り返す、この流れを重ねながら曲全体が30分近くかけて静かに繊細に盛り上がっていく。盛り上がりとともにキース自身が恍惚のあまりうめき声を上げるのがまた良い(これはこのアルバムに限ったことではないが)。
冒頭の緊張感と後半のダイナミックに盛り上がっていく様子が素晴らしい。
オープニングで落ちた1滴の水が、序々に水量を増して最後は大きな海になるようなイメージだ。
ラスト近くにはまるで天国へ続く螺旋階段を上っていくような感覚につつまれる。
部屋でこのアルバムを流しながら目をつむりこの音に身を任せると、
心が真っ白に浄化されるような気がする。
キース・ジャレットはジャズピアニストとして有名だがこの「ケルン・コンサート」はジャズ的なスウィング感はあまり感じられない。1曲目なんてどう聴いてもジャズではない気がする。というかこのアルバムをカテゴライズすること自体バカらしい。黙ってこの音に包まれればそれでいいのだ。
というわけでしばらくぶりに今夜はゆっくり部屋で「ケルン・コンサート」に身を任せて至福のひとときを送ってみようと思う。
2007年6月27日水曜日
伊坂幸太郎「グラスホッパー」
むしょうに本が読みたくなって購入した伊坂幸太郎「グラスホッパー」。
伊坂幸太郎はこれまで「砂漠」「ラッシュライフ」「死神の精度」の3作を読んだが、とても読みやすく、適度に面白い。読み終わったあと大きな感動を覚えるわけではないのだが、物語の展開、伏線の張り方が上手いのであっという間に読んでしまうのだ。
彼の作品中には必ずといっていいほどロックやジャズなどの「音楽」が登場する。
それも変に通ぶっていないのがよい。
「砂漠」ではロック好きな友人が周囲にパンクロックの入門編としてラモーンズについて熱弁する場面がある。ちなみにこの友人はどう読んでもサンボマスターのボーカル山口隆がモデルになっているのが明らかだ。
ジャズならキース・ジャレットが「ラッシュライフ」に登場したと思うがキース・ジャレットはにわかジャズファンの私も大好きなピアニストである。
こういった点も音楽好きな私からすれば非常に好感をもてるのだ。
「グラスホッパー」、まだ40ページしか読んでないのだが、これが凄く面白い。
冒頭からもう一気に引き込まれてしまうのが分かる。
私、本を読むスピードが大変遅いのだがこの作品はあっという間に読み終えてしまいそうである。
2007年6月26日火曜日
Led Zeppelin 「Remasters 」
昨日蒲田の「BOOK OFF」で中古で購入したレッド・ツェッペリンのベスト盤。
これがヤバすぎた。
ただのベストじゃなくて「Remasters」というタイトルからも分かるとおり全曲マスターしなおして音質を良くしたわけだ。
実は私レッド・ツェッペリンの作品は「Ⅰ」から「Ⅳ」まではアルバムを持っているのだがほとんど聴いていない。なぜなら曲は素晴らしくてもCDの音質があまりにもショボいのだ。ipodにインストールしたがこれまた音が軽い&小さすぎて話にならない。シャッフルなんてやってツェッペリンの曲になろうものなら急に音が小さくなって全く聴こえない始末。
そんな不満を抱いていた私にはこの「Remasters」は正にうってつけで、彼らの本当の力が十分堪能できるCDであった。
ジミー・ペイジの超テクニカルで、かつ勢いもあり、かつブルージーな要素もある無敵のギターは、聴くものの胸に刻み付けるかのようなハイ・クオリティなリフを次々と連発する。もしアナタがこのギターを聴いてエアギターしたくならないならもうロックを聴くのはやめたほうがいいと思う。
そしてこの驚異的なギターに全く負けてないのがロバート・プラントのボーカルだ。このボーカル凄すぎる。常にシャウトしている感じ。でもただうるさいだけじゃなくてちゃんと歌ってる。つまり歌もうめーんだよ。もしアナタがこの歌声を聴いて興奮しなかったらもうロックを聴くのはやめたほうがいいだろう。
やたらポコポコいってるジョン・ボーナムのドラムやベースはまだ凄さが分からんがとにかくギターと歌だけで十分だ。現在世界には数多くのロックバンドが存在するがこのギター、この歌よりも凄い音を聴かせるバンドが果たしているであろうか?
こういうバンドを「伝説のバンド」というんだろう。
「ロックンロールって一体何なんだ?」という人にとって最も良い「入門盤」であることは間違いない。
2007年6月25日月曜日
「図鑑に載ってない虫」鑑賞。
三木聡監督
2007年 日本映画
今日は私用のため会社を休んだ。午後は時間もあったので川崎まで行って映画を観てきた。
最近個人的にお気に入りの三木聡監督の最新作がなんと川崎でやっていたのだ。
これはもう観るしかない。
というわけで「図鑑に載ってない虫」である。
平日の観客が10人もいないガラガラの映画館でクスクス笑いながら楽しんできた。
期待通りの三木聡ワールド全開の作品であった。
主人公のルポライター「俺」は美人編集長より飲むと一度死んですぐに生き返る体験ができるという「死にモドキ」を探し出して死後の世界を見てくるよう指令を受ける。「俺」は仲間とともに「死にモドキ」を探す旅に出る。次々と現れる妙な仲間達を巻き込んで最終的に「死にモドキ」を発見するのだが・・。
やはり文字にするとワケのわからんストーリーである・・。
基本的なスタンスは「亀は意外に速く泳ぐ」と同じで、ストーリーは破綻しないギリギリのところでしっかりとあり、その上にアクの強いキャラ達が小ネタ満載でこれでもかと言うほどにどうでもいい事を繰り広げ続ける。松尾スズキの凄まじい暴走ぶりが全てを象徴しているが、その勢いとグロテスクさは「亀は~」よりはるかに増しており非常にディープだ。
正直目をそむけたくなる程下品な場面も多い。
が登場人物一人一人に妙に愛着が持てるので意外に最後まで飽きずに観ていられる。
ふせえりと若松了の名コンビのほか、いつも哀愁漂う役の松重豊など三木監督作品の登場人物はメチャクチャなようでどこか切ない。それゆえ感情移入できてしまうのが凄い。これが三木作品がただの内容のないバカ映画にならない原因だろう。
今回の作品はいわゆるロードムービーであり場面の転換が激しい。場面によっては明らかに他のアメリカ映画へオマージュを捧げているかのように観えるシーンもあった。作品全体の勢いと伊勢谷友介のケータイの着信音が「ミザルー」である点は明らかに「パルプフィクション」を意識しているし、新興宗教団体のボスが小人である事や、上半身しかない男が繰り広げる実に不気味なショーの場面は明らかにデヴィット・リンチ監督だし、ホームレスの巣である島へ入っていくシーンは明らかに「地獄の黙示録」であった。こういった点もまた面白かった。きっとDVDで見返しても色々な発見があると思う。
そしてラストには映画らしい軽い「オチ」も用意されており、観終わったあとは妙な爽快感すら感じた。
今作で三木ワールドはその勢いと濃さを増し、一つの完成を迎えたといえる。
誰にでも受け入れられるワールドでない事は明らかであるが、この調子で突き進んで欲しいと思う。
(生涯589本目の作品)
2007年6月24日日曜日
「7月24日通りのクリスマス」鑑賞。
村上正典監督
2006年 日本映画
おもしろかった。
素直に楽しめた。
「電車男」に似てるな~と思ったら監督が一緒であった。
早い話「電車男」の女版のような作品。でも丁寧に作られてて面白い。
妄想好きで現実の恋をせずに「王子様」を夢みながら「恋に恋する」さえない主人公サユリはある日学生時代からずっと心の「王子様ランキング」No1である奥田先輩と再会を果たす。再開をきっかけに二人はいい感じで交際を重ねていくが・・。
いやホント内容的には「電車男」とほぼ同じなんだよ。自分の憧れの人を「不釣合い」かもしれなんだけど好きになっていくというありがちな話。それでも見入ってしまうのはそれだけ「恋愛」における「憧れの先輩に片想い」というシチュエーションが生きる上で普遍的な要素であり、誰にでも青春時代に少なからず似たような経験があるからだと思う。劇中の「憧れつづけるのは辛いけどあきらめたら何もない」「種をまかずに花は咲かない」といった類のセリフは「恋愛」のある種の真実を言い表していて印象的であった。
中谷美紀ってコミカルな演技が最近多いが、なかなか気合が感じられて好感がもてる。「一生懸命やってます!」という意気込みが伝わってくる。なので「さえない役なのに最初から綺麗すぎるだろ」といった突っ込みもあまり感じず。
脇役も皆目立ち過ぎずによい仕事をしている。特に上野樹里はやはり色気のなさが効果的でハマリ役であった。
「電車男」と違う点は「クリスマス映画」であるという点だ。
たとえ恋人がいなくてもクリスマスに観るにはうってつけの作品だ。
むしろ片想いの人こそ観るべき作品だといえる。
きっと少しの希望と勇気を与えてくれるはずだ。
(生涯588本目の作品)
「ブラック・ダリア」鑑賞。
ブライアン・デ・パルマ作品
2006年アメリカ映画
見ごたえはあるんだが、
全体としての感想はズバリ「つまらん」。
観ながら「LAコンフィデンシャル」にやたらと似ているなと思っていたら、原作者が同じジェームズ・エルロイだった。どうりで似ているわけだ。
40年代のロサンゼルスを舞台に起こる殺人事件をめぐるサスペンスドラマ。全編統一された深みのある渋い映像が見事で美しかった。
強く思ったのはジョシュ・ハートネットはどうみても伊藤英明にそっくりだという事。
「LAコンフィデンシャル」もそうだったけど、対照的な刑事二人が事件を追う設定や、事件をとりまくやたらと艶かしい女性達の登場など最初は面白いんだけど、物語が進むにつれてどんどん銃声の回数が増えて人が死ぬだけでなく、場当たり的なラブシーンも増えていき、その結果登場人物に感情移入しにくくなってしまう。後半から物語の展開の速さに人物描写が追いつかず非常に「雑」な映画となっていってしまうのだ。やはりこれだけ展開の激しい小説を2時間の映画にするには無理があるのだ。
でもって肝心の殺人事件の犯人にもあまり伏線が感じられず「ふーん、そうだったのか・・」程度の感想しかもてず。。
最近ノリにのってるスカーレット・ヨハンソンの艶やかさは一見の価値あり。
「マッチポイント」でも彼女の魅力は凄かった。いま男を狂わせる女を演じたら彼女の右に出る者はいないのではないだろうか。
というわけでやたらと宣伝していた割には大した内容ではないので
もし観る場合は期待しないて観た方がよい。
(生涯587本目の作品)
2007年6月23日土曜日
「ディパーテッド」鑑賞。
マーティン・スコセッシ監督
2006年アメリカ映画
実におもしろかった。名優達の演技合戦が見ごたえ十分である。
巨匠マーティン・スコセッシ監督が香港の「インファナル・アフェア」のリメイクに挑んだ作品。
マフィアに潜入したおとり捜査官と警察に潜入したマフィアとの攻防戦がスリリングに展開する。
本家大本の「インファナル・アフェア」も4年くらい前に観たけど正直それより面白かったと思う。
なんといってもマット・デイモンの演技が素晴らしい。勿論ディカプリオもジャック・ニコルソンも素晴らしいが彼の演技が一番だったように思う。濃紺のスーツを着て狡猾で知的な悪人を演じたらマット・デイモンの右に出る者はいないといっても過言ではない。思えばマット・デイモンって必ず「裏がある」役ばっかやっている気がする。
冒頭からいきなりストーンズの「Gimme Shelter」が流れたりして音楽の使い方は相変わらず「スコセッシ流」であったが全体的にはスコセッシらしさは薄く、むしろ物語のスリリングな展開と俳優達の鋭い演技が作品全体を引っ張っているといってよい。
基本的な物語は「インファナル・アフェア」と変わらないのだがラストのみが大きく違う。
個人的には「ディパーテッド」のラストの方が好きだ。
ずっと緊張感のあったこの作品の最後をブラックユーモアのようなコミカルな雰囲気で閉めており、この辺の演出はスコセッシ監督の貫禄のような余裕がうかがえた。
「インファナル・アフェア」を観た人も観てない人も楽しめること間違いなし。
一流の俳優達による一流のエンターテイメント作品だ。
(生涯586本目の作品)
「受取人不明」鑑賞。
キム・ギドク監督
2001年韓国映画
最近軽くハマっているキム・ギドク監督作品。
なんともヘヴィーな作品だった。。
これまで2本のキム・ギドク監督作品を見たが、この作品はだいぶタイプが違い、登場人物の数もセリフの数も多く、複数の人物のドラマが同時進行で進んでいくというもの。
登場人物がみなそれぞれの人生に傷を持ちながらあがき続けている。
物語が進んでも希望の光はいっこうに見えてこない。
朝鮮戦争の傷跡や米軍基地を絡ませているので「反戦映画」としても捕らえることができる。
乾いた殺伐とした映像はなんともいえない退廃的なムードを漂わせる。
まったくもって疲れるだけの作品だったが、そこに注ぎ込まれた暴力性や欲望などあらゆるエネルギーの熱量が凄まじいので終わるまで画面から目が離せない。
複数の人間が人生にもがきつづけながら、時に交錯しながら同時進行で進んでいくその様は「21g」などアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品のようでもあったが、アレハンドロ監督にはどこか神が見守っているかのような「やさしさ」が感じられるのに対しこの作品は徹底して救いがないので観ていて非常に「痛い」。
というわけでなんとも救いのない作品であった。
疲れている人にはオススメできない。
(生涯585本目の作品)
2007年6月22日金曜日
「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」鑑賞。
スティーヴン・ウーリー監督
2005年イギリス映画
うーん、つまらん。。
ローリング・ストーンズの創始者であり天才的な音楽の才能があったブライアン・ジョーンズ。
麻薬におぼれてストーンズを解雇された彼は自宅のプールで水死体で発見される。
この映画は彼の死を「事故死」ではなく「他殺説」なのではという切り口でせまる作品だ。
これじゃただの軽いサスペンスドラマだ。ストーンズを題材にしてる意味がない。
監督は本気でブライアン・ジョーンズの人生を描こうと思ったのだろうか?
初期のストーンズが大好きな私が観たかったのは、彼がいかにしてストーンズを生み出し、ストーンズが売れていく過程でいかにしてのけ者にされていき、そして麻薬におぼれて脱落していくかそのリアルなドラマだったのだが、この監督はストーンズ自体にはあまり興味がないようで劇中に演奏シーンはほとんどない。
ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツも勿論登場するのだが、とにかく存在感が薄い。
そして肝心のブライアン・ジョーンズを演じたレオ・グレゴリーは確かに似ていたがやや演技が軽い。もっとブライアン・ジョーンズって最後の方はヨロヨロでメチャクチャだったのではないだろうか?小綺麗過ぎる気がした。
結局この作品はストーンズの歴史とかはどうでもよく、あくまでダメ人間となった後のブライアン・ジョーンズと彼の豪邸の庭を改築する建築家フランク(実在の人物)の2人を中心に据えたドラマなのだ。
しかしこの2人のドラマもこれまたイマイチ薄いんだよなあ。
そしてラストのクレジットで誰もが「へえ~」と驚かずにはいられない衝撃の事実が明らかになるのだが、結局これを言いたいがために100分近く茶番に付き合わされた感じがしてどうも後味が悪い。
というわけでストーンズ大好きな私には不満残りまくりの作品だったが、
劇中に流れるホワイト・ストライプスやエンディングを見事に飾る22-20s「devil in me」などストーンズが生み出した「ブルーズ」ミュージックの現在の後継者といえる若手バンド達の曲を随所に起用したのは見事。
特に22-20sはクールにハマっていた。
まあ良かったのはそれくらいだ。
(生涯584本目の作品)
2007年6月20日水曜日
横浜にてこじんまりと送別会。
先週に引き続き会社の同期で今月末で退職してしまうN氏の送別会を横浜で行った。
今回は3,4年前によく集まって遊んでいたメンバー6人が久々に集まるという予定であったが
色々あって結局4人だけでの会となった。
昔話などで盛り上がり何度も笑った。
大人数の飲み会では味わえないこんじんまりとした、だけども内容の濃い楽しい会となった。
今夜印象的だったN氏の言葉は、
「6年間会社にいて会社がヤダとか辛いから辞めたいと思った事は一度もない」
という事。
6年も同じ会社で働いていれば誰でも一度は「辛い」と思わずにはいられない時があってもおかしくないと思うが、
そういったことを全く感じずに常に明るくやっていたのは周りの方々の力もあるとは思うがすごいことだなと思った。
会の最後にはプレゼントと似顔絵付き色紙を贈呈。
上の写真がその色紙であり私が今週月曜に家で作成したものだ。
色紙にはN氏の似顔絵のみならずこの会のメンバー5人全員の顔もつけた。
正に「世界に一つだけの色紙」である。
N氏も素直に喜んでくれて幸いであった。
そして明日もN氏送別会だ。
実は明日も「なんかやらかしたい」と思っている。
とくぞー、明日もよろしく。
2007年6月19日火曜日
the ARROWS「ロックンロール・ファンファーレ」
ジ・アロウズ 私の大好きなロックバンドである。
踊れて笑えてすこし切ない、そんなライブを堂々と出来る数少ないバンドだと思う。
「ねえ、どうかこのまま僕とロックンロールで踊ってくれないか?」
これは彼らの代表曲「ロックンロール・ダンシングガール」のサビの歌詞である。
このフレーズこそアロウズをもっとも的確に表していると思う。
明るくて踊れるポップなダンスミュージックとしてのロックンロール。
日本のロックシーンでいそうでいなかったこのポジションを彼らは笑顔であっさりと勝ち取った。
彼らの魅力は音源よりも断然ライブだ。
ボーカル坂井竜二がとにかく歌いながらダンスしまくるのだ。
このダンスの凄さは言葉では伝えきれない。くしゃくしゃの笑顔で踊りまくるのだ。
これを観たらどんなに落ち込んでいる人でも笑顔にならずにはいられないであろう。
そこには彼らが新たに登場したロックンロールヒーロー的なアイコンであるという事実と
徹底して観客を楽しませようという情熱が感じられる。
このダンスで彼らのライブの中毒患者になる人が多いらしいのだが、
なんのことはなく私もその一人である。
ニューシングル「ロックンロール・ファンファーレ」。
冒頭からつきぬけるようなホーンの音がよい。
昨年メジャーデビューした彼らであるが、最近のライブではメンバー全員がスーツ姿でビシっと決めるようになり正に1つ上のレベルへ行こうとする気迫が感じられる。
「さらに上へ突き抜ける」そんな強い意志を感じるナンバーである。
現在ツアー中の彼ら。
7月19日にはツアーファイナルが恵比寿リキッドルームで行われる。
勿論行く予定である。
2007年6月18日月曜日
似顔絵を描く。
今日は家に帰ってから部屋にこもって似顔絵を描いた。
なんと5人も。
さすがに疲れた。けど楽しい。
どんなものになったかは今週中に披露されると思う。
似顔絵はまずは写真をみながらシャーペンで下書きして自分で「似ているな」と納得するまで消しゴムで修正したりして何度も描き直す。
納得したら極細マジックペンで上からなぞって清書し、あとは色鉛筆かクレパスみたいなやつ(写真右側のもの)で色付けして完成。1人描くのに大体30分から40分くらいかかる。
似顔絵を描くとその人のことが前よりも好き(あくまで"like"だよ)になってくるから面白い。
決して会話をしているわけではないけど、写真をみながらその人の顔を描いているだけでその人と会話をして前よりもその人の事を知った気分になるから不思議だ。これは決して妄想とかじゃなくて、顔を描くということ自体がその人の事を知るという行為なのだと思う。
あとは完成した似顔絵をみて本人が喜んでくれればこれ以上の幸せはないのだ。
2007年6月17日日曜日
「夜のピクニック」鑑賞。
長澤雅彦監督
2006年日本映画
一言でいうとドラマが弱すぎる。
つまらなかった。
高校の行事である24時間80キロ歩行というなんとも過酷なイベントを舞台に展開する高校生の青春ドラマらしいのだが。。
主演の多部未華子と石田卓也の素朴で自然体な演技とまっすぐな視線はいい。
が、冒頭ですぐ明らかになるこの2人の背景にあるドラマがイマイチ弱い。この弱さが決定打となりラストまで物語はどうしても盛り上がらないのだが、無理にそれを盛り上げるためにやたらと多くの友人達が登場する。こうして登場人物が増えれば増えるほど物語はどんどん薄さをましていく。個人的に加藤ローサとその弟の役はいらんと思う。
テンポも非常に悪い。特に60キロ歩行を終えて残り20キロの自由走に入ってからはとにかくダルい。思っていた程大したドラマも展開しない。っていうか20キロ走で「20キロも大変だな!こっから熱く盛り上がるのかな?」と思いきや、最初は走っていた主人公達があっけなくあきらめモードで歩きだすのを観て「おめーら、甘くない?」と萎えてしまった。
80キロ歩行という過酷そうな行事を題材としながらも、登場する高校生の頭の中は結局「片思い」だの「告白」だのといった恋愛ごっこにしか関心がなくそこには「友情」、「情熱」、「自分との勝負」といった言葉は見当たらない。実際に80キロ歩行なんてやったら死ぬほど辛いと思うがそういった辛ささえ画面から伝わってこない。つまり真剣にやってるようでやってないんだな。
題材がいいだけにもっと面白くなったんじゃないかと思うと残念だ。原作があるから仕方ないのかもしれんが。
主人公二人は最終的には当初の「目的」を達成するわけだが、ダラダラ歩いてようやくみんなで仲良く笑顔でゴール、その末に彼らは一体なにをつかんだのか??こんなもんが「青春」でいいのか?
唯一褒めたいのはロックンローラーな高校生を演じた柄本佑だ。
彼は持っている力全て使って体当たりで演じていたと思う。作品中明らかに浮いていたが、80キロ歩行なんだからみんなあれくらいの勢いでやって欲しかった。
まあこういう感想を持つのは私の高校時代が男子校で、日曜以外は毎日体育会の部活でそれなりに熱かったからなんだと思う。
でも「青春」ってこんなもんじゃないだろ??そういう苛立ちのみが残る作品だった。
(生涯583本目の作品)
2007年6月16日土曜日
ZAZEN BOYS LIVE at 日比谷野音
ZAZEN BOYSの野音ライブに行って踊りまくってきた。
感想は、「松下敦のドラム最高!!!」この一言につきる。
ZAZEN BOYSの魅力はバンドサウンドの迫力とぶっといナタで叩き切られるような凄まじい殺傷力だろう。
ガッチリと固まったドラムとベースのリズム隊の上に、浮遊感のある変態的な歪んだエレキギターとこの世の無常観を念仏のようなラップ調で歌う向井秀徳の歌声がのっかるわけだが、凄いのはそれらが1つに強固にまとまってまさにオリジナルなダンスミュージックとして機能する事である。
今日の野音はソールドアウト。この奇怪なダンスミュージックがここまで多くの人に支持されている事実がさらに凄い。
私がZAZENを好きな理由は音楽性だけでなくボーカル向井氏の生き様にもある。
ZAZENはメジャーではなくインディーズである。
誰にもこびずに己の意思だけを頼りに突き進みながらバンドのマネージメントも自分で行っているその姿勢は正に現代に生きる侍を彷彿とさせる。
今日のライブはこれまで結成当時から凄まじいベースを弾いてきた日向氏が脱退し新ベーシストの吉田氏が加入してからの初めてのライブであった。吉田氏は終始ドラムの松下氏の横にぴたりとついてドラムの様子をしっかり観察しながら演奏していたが彼のベースは日向氏のサウンドと大きな遜色はなく忠実に仕事をこなしているように感じた。
そしてなんといっても一番凄かったのは"柔道二段"松下敦の叩き出すドラムである。
現在のZAZENはそのサウンドだけをとれば明らかに松下氏のドラムがメインとなっているといっても過言ではない。私、松下氏加入後のZAZENライブは今日が4回目であったが、向井、ギターの吉兼、吉田の3人が松下氏を取り囲むように接近してじっとリズムを確認しながら4人で1つの強大なグルーブを生み出すように演奏する場面が以前より明らかに増えてきているように感じた。それだけ松下氏のドラムが現在のZAZENサウンドの中核となっているのだろうと思う。
ここまで力強く、かつ安定したドラムはめったにない。いくら複雑なリズムになってもいくらオカズが増えようとも決してブれることのない安定したドラミングにすっかり心酔してしまった。
彼は05年にZAZENに加入したわけだが、今日のライブでも彼のドラムにより「WHISKY&UNUBORE」、「KIMOCHI」のような初期の曲も明らかに強度が増して生まれ変わっているのが分かった。
そしてまた今日のライブでは6曲ほど新曲が披露されこれからのZAZENサウンドが少しは分かったような気がした。この新曲もまた松下氏の安定したドラムの役割が大きく、ぶっといビートの上に向井の奏でるシンセサイザーを乗せたファンキーなディスコビート調の曲が多かった。80年代のディスコサウンドを意識したかのようなダンスミュージック。初期のソリッドでヘヴィーなギターサウンドメインのZAZENからは考えられない変容である。恐らく次のアルバムはギターサウンドが今までより極端に減り、鍵盤の音が増えて賛否両論を呼ぶのではないかと思う。
どんどん進化していくZAZEN BOYS、今後も応援したい。
2007年6月14日木曜日
「亀は意外と速く泳ぐ」鑑賞。
三木聡監督
2005年 日本映画
大変面白かった。面白かったというよりは「オレは好きだなあ~この作品」という感じ。
実はこの作品1年前から観たかったのだが、いっつもレンタル中で1年かけてようやく観ることができた。
ひょんなことから主婦からスパイの世界へ入り込むことになった主人公スズメは本国(詳細不明)からの指令を待ちながらも仲間のスパイとともに毎日をより目立たないように生きる訓練に励むというなんとも言葉では説明しにくいストーリー。
オフビートな笑いの連発で大声で笑うことはなくてもニヤリとしてしまう場面が多い。おしつけがましくないので観ていて疲れない。でも眠くもならないのは物語がギリギリのとこで破綻せずに、登場人物がきちんとそれぞれの「使命」を帯びているからだろう。
冒頭のパラパラ漫画によるタイトルのセンスから気に入った。
この作品は計算されていないようで実はディティールなどかなり計算されて緻密に作れられているのではないかと思う。おそらく神奈川方面だと思われるロケ地も終始さびれた商店街に限定されているが、見事にこの作品の世界にマッチしている。登場人物の服装もカラフルなジャージや主人公スズメの着ている緑のカーディガンなどそれぞれのキャラをよくあらわしており、かといって派手すぎもせず非常に好感がもてる。
上野樹里は「色気のなさ」が逆に効果的で見事なハマり役となっており彼女以外は主役に考えられない。
その他の役者もみなうるさすぎないのだがしっかりとキャラがたっており良い。
個人的には松重豊が演じた「そこそこ」のラーメン屋の店主に切なく静かな男のドラマを感じてキュンとなってしまった。
そしてラストに流れるレミオロメン「南風」を聴きながら
「やっぱこの曲いいねえ~」と改めて思ったのであった。
誰がなんといおうと私は大好きな作品である。また観たい。
(生涯582本目の作品)
2007年6月13日水曜日
「弓」鑑賞。
2005年 韓国映画
キム・ギドク監督
実に面白かった。けどラストはちょっと・・・といった感じだ。
船の上で生活をする老人と、6歳の頃彼に拾われて以来船から1歩も出ずに育てられた少女との奇妙な恋物語。老人は少女が17歳になったら結婚する気でいるが、少女はある日外からやってきた若い青年に魅かれてしまう。
この間観たキム・ギドク監督の「うつせみ」同様最初から最後まで主人公二人にセリフは一切なし。表情のみでの演技である。少女を演じたハン・ヨルムの妖艶さがセリフがないことで余計強調されており印象的。
1艘の船内でたった二人の人間を中心に繰り広げられる愛憎劇はセリフがないだけに観るものの心にダイレクトに伝わる。1日1日が過ぎていく中で次第に老人から心を遠ざけて青年へ心を移していく少女と激しい嫉妬に狂う老人の葛藤は見ごたえ十分で面白い。
が肝心のラストがどうも納得いかない。詳細は書かないがこれではこの老人ってただの変態老人なだけじゃないかと思ってしまった。それをやったらおわりだろと。
しかもシークエンス的にも間抜けでそれまでの張り詰めたドラマが台無しな気分。
やや興ざめしてしまった。
まあ最初からキム・キドクは歪んだ愛しか描かないと思って観れば何とも思わないかもしれないが。
「うつせみ」「弓」とこの2作でキム・ギドク監督の作品はどっか狂ってるんだけど映画としては間違いなく面白いと感じた。他の作品も観てみようと思う。
(生涯581本目の作品)
2007年6月12日火曜日
東京湾クルージング
今日は会社の部の歓迎会を兼ねたお食事会であった。
しかもただのお食事会ではなく東京湾クルージング。クルーザーを貸切である。
私は幹事だったのでとりあえず無事終わってホッとしてるとこである。
業務終了後に会社を出て月島へ向かった。
19時からクルージングはスタートしお台場、豊洲と途中停泊をはさみながら2時間半ほどで終了。
食事のメインはホタテ、有頭エビ、タラバ蟹、松坂牛の網焼きでどれもとても美味しかった。
お台場やレインボーブリッジなどの夜景も海の上から観るとまた違ってみえるものである。
上の写真はレインボーブリッジの脚の間に東京タワーが小さく収まった瞬間を捉えたものだ。
そしてとにかく天気が最高だった。
デッキに出ると夜の海風が実にここちよい。暑くもなく、かといって肌寒くもない。まさにクルージングに最適な夜であった。禁酒中のため酒を1滴も呑まなくても海風のここちよさに身も心も酔いしれる事ができた。
クルージング終盤ではちょっとしたサプライズ演出で隠し持って来たギターで1曲歌った。
東京湾の波に揺られデッキの上でここちよい海風に吹かれながらサザンオールスターズの「TSUNAMI」を熱唱。
サビのキーが高すぎて声が出なかったりと反省点は多かったがそんなことはどうでもいいくらいとにかく気持ちよかった。
ギターの音も歌声も、音がでた瞬間からふわっと海風にさらわれて飛んでいってしまい、全く響かないのだが逆にそれが心地よかった。海の上で風に吹かれながらリラックスして歌うのは最高であった。
というわけで、幹事でありながらもあまり疲れを感じず、逆に夜の海に癒された素敵な夜であった。
東京湾がここまでここちよいものとは正直思ってなかった。
この時期の海風に吹かれながらのクルージング、オススメである。
最後に
会社でギターを隠してくれた郵便室のYさん、
一緒に楽しいひとときを過ごしてくれた営業企画部のみなさん、
そして今回クルージングを運営してくださったエスエスマリンサービスのみなさん、
どうもありがとうございました。
2007年6月11日月曜日
銀杏BOYZ「DOOR」「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」
先週会社の後輩K氏より銀杏BOYZのアルバム「DOOR」「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」2枚のCDRを頂いた。2005年1月リリース作品でどちらも70分を超えるボリューム。
1週間かけてようやく2枚とも聴き終えた。
これはもうCDアルバムというよりは2つのドロっとした表現の塊だ。
全編に渡って凄まじいディストーションと過激な歌詞の連続で一言でいえば非常にうるさい。
がしかし、轟音の中にキラリと光るポップなメロディとあたたかい歌声のおかげでそこはかとなく優しさを感じるのが魅力だ。
比較的聴きやすく印象的だった曲は下記の通り。
「BABY BABY」:峯田氏のメロディメーカーとしての才能が分かる実にポップな名曲。今度カラオケで熱唱したい。
「あの娘は綾波レイが好き」:一度聴いたら頭から離れない。
「駆け抜けて性春」:すさまじいの一言につきる。そしてゲスト参加のYUKIの声が実に効果的。
そして「人間」。
人間なんて所詮煩悩にまみれ、もがき苦しんでいるだけじゃないかと声を枯らして絶叫するこの曲がこのCD2枚の全てを総括しているのではないだろうか。
最近頭の中をこの曲がグルグル回って離れない。
「回る回る グルグル回る」まさしくこの曲の歌詞のまんまずーっとグルグル回っている。
3年前に聴いたときには気味の悪さすら感じたこの曲が、現在ではすっかり私の中でただの「名曲」になってしまった。
もしあなたが世の中に違和感を覚え絶望し深く落ち込んでいるならこの2枚のアルバムを聴いてみてはどうだろうか。
そこには巷に溢れる上っ面だけの慰めや応援歌よりも確実に信頼できる唄がある。
このアルバムに収められた曲達は決してあなたの肩を叩いたり優しい言葉はくれなくても、あなたと一緒に号泣して、絶叫し、のたうち回ってくれるだろう。それだけでも何かしらの優しさとカタルシスを味わう事ができるはずだ。
人生にもがき苦しんでいる全ての人に送る大作である。
最後に、K君、どうもありがとうございました。
2007年6月10日日曜日
「愛より強く」鑑賞。
ファティ・アキン監督
2004年ドイツ映画
良く出来た作品。面白かった。
人生に絶望していた主人公ジャイトは突然見ず知らずの美しい女性シベルから結婚してほしいと依頼を受ける。彼女は厳格な家庭から抜け出すだめに自分と同じトルコ系ドイツ人のジャイトと偽装結婚をしたかったのだ。結婚後もお互い愛を育む事はなく生きたいように自由奔放に生きる二人だが次第にジャイトはシベルに魅かれていってしまう。
ヒロインシベルを演じたシベル・ケキリの顔が(特に鼻と目)強烈な印象を残す。
それに負けないジャイトを演じたビロル・ユーネルの危うさも魅力的。革ジャンを着てビールを飲みながらパンクロックに狂喜する姿は正に破滅型ロックンローラー以外の何者でもない。
この二人の魅力でグングン物語りをひっぱっていく。
とにかくテンポがよく面白い。ディティールにこった映像センスもよい。シベルがピーマンの肉詰めみたいな夕食を作るシーンは観ていてホント美味しそうだった。
内容的にはドロドロとした愛憎劇になりかねないのだが、そこは監督の見事な演出で随所に適度にユーモアがちりばめられており観ていて疲れない。
ラストはあまり書くとネタバレになるので詳しくは書かないがあっけなく、そして切ない。
要所要所でストーリーテラー的にはさまれるトルコ民族音楽の演奏も良い演出だ。
映像、音楽、物語全てが良くできている。
ファティ・アキン監督、見事である。
(生涯580本目の作品)
2007年6月9日土曜日
ヤマハのギターでバンプを弾く。
写真のギターは2週間ほど前に会社の友人から譲り受けたものである。
ヤマハ製。
譲ってくれた友人がこのギターを買ったのは4年も前で、
購入してからほとんど弾いていなかったらしい(正確には弾けなかったというのが正しい)。
早速もらった次の日から弾いてみたがやはり使い込まれていないと音も良くない。
やたらとうるさく6本の弦がただ勝手に鳴り響いてまとまりがない感じだ。
というわけでここのところ毎日このギターを弾いている。
でもってこのギターでよく弾いている曲は、、
バンプ・オブ・チキン「ダイヤモンド」
(下の画像はバンプの弾語り本,ドレミ出版)
「ダイヤモンド」、
個人的にバンプの中では1番好きな曲である。
ギラギラしたこのギターの音と曲調がよく合うのだ。
この曲は左の弾語り本によると基本的に3コードで進むのでさほど難しくはない。
「Cadd9」というコードが出てくるがこれがなんともいえない音色で、キラキラしてるんだがどこか切ない。はかなく消えていく流星のかけらのような音色である。
「Cadd9」は同じくバンプの「車輪の唄」にも登場する。この曲も最近よく弾いているがリズムの取り方が難しい。
そしてバンプ・オブ・チキン、今年は沢山の夏フェスに出るようである。
そろそろ新作が聴きたい。
2007年6月8日金曜日
「ローズ・イン・タイドランド」鑑賞。
2005年アメリカ映画 テリー・ギリアム監督
鬼才テリー・ギリアム監督作品。登場人物はみなヘンテコでどこか狂っている。後半からは主人公を含めてほぼ3名だけの登場人物で物語は進む。物語もどうってことなくこれといった劇的展開もラストまではない。
にもかかわらずラストまで眠くならず、また観終わった後もこの作品の世界が頭の中に余韻となってほのかに残っている。決してつまらなくはないのだ。
その原因は主演のジョデル・フェルランドの素晴らしさにつきる。テリー・ギリアム独特なグロテスクな映像世界も彼女のパワーにかかれば全て輝きを放ち始める。孤独でありながらも目に映るもの全てを逞しい想像力で楽しんでしまう彼女のパワーは素晴らしい。
この作品は彼女なしではありえなかったといっても過言ではない。
金色に輝く草原の映像も美しく印象的だ。
テリー・ギリアム監督は広角レンズを用いて圧迫感を出し、観る者を不安にさせる演出が得意だが、
この作品でも広角レンズを多用しているもののそういった疲れはあまり感じない。
彼独特のクドさがさほど感じられないのもこの作品の特徴だ。
心に強く残ったり大きな感動を呼ぶことはないが、
ちょっとだけ日常を忘れたいときにはオススメの作品である。
(生涯579本目の作品)
2007年6月7日木曜日
SPECIAL OTHERS 「STAR」
スペアザの新作である。
タイトル曲「STAR」はいままでになかった鋭角的でややアグレッシブなナンバーである。
今年に入ってライブではすでに披露されている。
これまでよりも「間」が重視されておりその結果跳ねるような躍動感がある。
正に流れ星が初夏の夜空を舞っているようなイメージ。
2曲目「Surdo」はすでにタワレコ限定シングルとしてリリースされていたナンバー。
静かだが重厚感がありゆっくりと揺れるようなドラムとベースのリズムがここちよい。
非常に繊細で深みとやさしさを感じるナンバー。
この1曲目、2曲目の「動」と「静」の対照的な展開だけでもすばらしい。
今作は全体的にこれまでの作品より地味で静かな印象をうけるが、ここちよさは変わらず。
初夏の夜にぴったりな作品だと思う。
そして初回限定盤についているDVDがヤバい。
そこには昨年12月の渋谷クアトロワンマンライブ(もちろん行ったよ)の模様が4曲収められている。
初期の代表曲「NGORO NGORO」と最近の代表曲「AIMS」、この超必殺キラーチューン2曲のライブ映像を観た日にゃ、みな黙ってほほをゆるめてユッサユッサと体を踊らすしかない。
購入して以来このDVDを観てから眠りに着くのが日課となっている。
7月1日のワンマンライブがいまから楽しみだ。
2007年6月5日火曜日
SPECIAL OTHERSについて
SPECIAL OTHERS。略してスペアザ。今私が最もはまっているバンドの1つである。
昨年1年間で6回ライブへ行き、今年もすでに2回行っている。
7月1日にはワンマンライブがあるが無論いく予定である。
スペアザはいわゆるインストゥルメンタルバンドで基本的に唄はない(なかには唄がある曲もあるが)。
彼らを何かにたとえるならどこか大自然の高原を流れる「おいしい水」だと思う。
彼らの音楽にはメッセージ性は皆無。つまり余計な味はしない。あるのは心地よい音だけ。
彼らは爆音で無理やり客を興奮させたりはしない。
彼らの奏でる音は流れる水のごとく聴く者の体の中に浸透し癒しとうるおいを与える。
そこには一切の「おしつけ」はない。
その結果自然と笑顔がこぼれる。
もしあなたが世の中に絶望しているならスペアザの「IDOL」という曲を聴くことをオススメする。
8分ほどのこの曲は終盤のクライマックスで鍵盤とギターがユニゾンで光のようなループを奏ですさまじい高揚感を生み出す反則技のような瞬間がある。ライブではこの曲の終盤になると誰もが笑顔となり歓喜のあまり叫びだす人も多い。その瞬間には間違いなく「光」がある。
そして今日(正確には明日だが)スペアザの新作が発売される。
感想はまた後日という事で。
2007年6月4日月曜日
「美しい人」鑑賞。
ロドリゴ・ガルシア監督 2005年アメリカ映画
原題は「nine lives」。その名のとおり9つの物語からなるオムニバスである。
大体1つの物語が15分程度なのだが、何がすごいって全ての物語がワンショットで撮られており、主人公をなめるように追い続けるカメラのせいであっという間に物語にひきこまれてしまう。またそれぞれの物語が微妙にリンクしておりこの点は何回か繰り返し観ないと見逃してしまう点も多い。
基本的に女性主体で男女または家族の「愛」をテーマにしているがどれも人生を過ごす上で誰もが味わうであろう倦怠感や失望感、後悔といった感情が多くかといって救いがあるようなオチもなく非常にリアルである。個人的にはラストのグレン・クローズの話の仕掛け(オチ)に最後まで気づかず、後で知って大変驚いた。
説明過剰な映画が多い中でこの作品は凛としたたたずまいを見せている。
個人的にはあと2回は観なくてはと思う。
(生涯578本目の作品)
2007年6月3日日曜日
「うつせみ」鑑賞。
2004年韓国映画
キム・ギドク監督作品
映画としては面白かったが、最初から最後まで主人公にはあまり共感できず。。
主人公を演じたジェヒは全編セリフは一切なし。目だけで演技しているが鋭く強い視線はなかなかのもの。
深い青みのある映像は作品をより幻想的なものにしていて見事である。90分弱作品の世界にどっぷりつかることが出来る。物語展開にも無駄がなくラストまであっという間にすぎる。
が、しかしだ、主人公が(窃盗こそしないものの)空き巣を繰り返して生活している事がわかる冒頭から、頭の固い私は「おい、それって犯罪じゃん」とツッコミを入れずにはいられなかった。
その後も見知らぬ夫婦の家に忍び込んで旦那に至近距離でゴルフボールを打ち込みそのまま妻と逃避行と、どうみても法律上は許されない行為の連続。こういう「愛」も映画ではありなのだろうが、主人公がゴルフボールで相手を攻撃するシーンがやたら残虐的であるが故にあまりピンとこず。。主人公の強い暴力性に対してヒロインがあまりに優しく柔らかすぎる気もした。
誰も思いつかないようなストーリーとキレのある展開、幻想的な映像は一見の価値あり。
が、主人公に感情移入できるかは難しいところだと思う。最もそんな事はこの監督は最初から観る者に望んでないのかもしれないが。。
(生涯577本目の作品)
2007年6月2日土曜日
宮沢和史「寄り道」
2007年6月1日金曜日
「僕たちは世界を変えることができない」鑑賞。
銀杏BOYZのドキュメントDVDである。
先日購入した峯田和伸氏のブログを編集した書籍「恋と退屈」があまりに面白かった。
それ以来このDVDもずっと気になっていたのだがついに購入してしまった。
内容は03年1月のゴーイング・ステディ解散から05年1月の銀杏BOYZのデビューアルバムリリースまでの2年間を追ったものである。
感想はいい意味でも悪い意味でも「衝撃的」としかいいようがない。「おもしろい」「感動した」とかそんな簡単な言葉で表現できる内容ではなかった。
普段誰もが隠しているあらゆる欲望や絶望感などの「負」の感情を剥き出しにしてのた打ち回る彼らのライブは観るものの心にダイレクトに衝撃を与える。
「人間」という曲がありこのDVDにも2回ほどライブ映像が登場するが、彼ら(というか峯田和伸)の本質は全てこの曲そのものといっていい気がする。
クライマックスのロック・イン・ジャパンフェス04のステージは圧巻である。
実は私、偶然あの場に居たのであるが今となっては貴重な経験であったと思う。
銀杏BOYZははっきりいって技術的にはどうこういえるバンドではないが峯田氏の生み出すメロディが優れている事は否定できない。
ロック好きなら一見の価値のある作品だと思う。
(生涯576本目の作品)
登録:
投稿 (Atom)