2007年6月11日月曜日
銀杏BOYZ「DOOR」「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」
先週会社の後輩K氏より銀杏BOYZのアルバム「DOOR」「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」2枚のCDRを頂いた。2005年1月リリース作品でどちらも70分を超えるボリューム。
1週間かけてようやく2枚とも聴き終えた。
これはもうCDアルバムというよりは2つのドロっとした表現の塊だ。
全編に渡って凄まじいディストーションと過激な歌詞の連続で一言でいえば非常にうるさい。
がしかし、轟音の中にキラリと光るポップなメロディとあたたかい歌声のおかげでそこはかとなく優しさを感じるのが魅力だ。
比較的聴きやすく印象的だった曲は下記の通り。
「BABY BABY」:峯田氏のメロディメーカーとしての才能が分かる実にポップな名曲。今度カラオケで熱唱したい。
「あの娘は綾波レイが好き」:一度聴いたら頭から離れない。
「駆け抜けて性春」:すさまじいの一言につきる。そしてゲスト参加のYUKIの声が実に効果的。
そして「人間」。
人間なんて所詮煩悩にまみれ、もがき苦しんでいるだけじゃないかと声を枯らして絶叫するこの曲がこのCD2枚の全てを総括しているのではないだろうか。
最近頭の中をこの曲がグルグル回って離れない。
「回る回る グルグル回る」まさしくこの曲の歌詞のまんまずーっとグルグル回っている。
3年前に聴いたときには気味の悪さすら感じたこの曲が、現在ではすっかり私の中でただの「名曲」になってしまった。
もしあなたが世の中に違和感を覚え絶望し深く落ち込んでいるならこの2枚のアルバムを聴いてみてはどうだろうか。
そこには巷に溢れる上っ面だけの慰めや応援歌よりも確実に信頼できる唄がある。
このアルバムに収められた曲達は決してあなたの肩を叩いたり優しい言葉はくれなくても、あなたと一緒に号泣して、絶叫し、のたうち回ってくれるだろう。それだけでも何かしらの優しさとカタルシスを味わう事ができるはずだ。
人生にもがき苦しんでいる全ての人に送る大作である。
最後に、K君、どうもありがとうございました。
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