2008年1月2日水曜日

村上春樹「東京奇譚集」


なんとも不思議な短編集。
5つの物語のうち非常に非現実的でありえないくらい不可思議な物語もいくつかある。
それでも読む者の心を掴んで離さないのは村上春樹の文章のうまさであろう。

5つに共通するのは登場人物が各々の心の奥深くにつっかかっている「なにか」に気づきそれを克服するべくまた新たな1歩を踏み出していくという展開だろう。

何度読んでもそのときそのときで違った感想を持てそうな不思議な作品である。

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