2011年7月27日水曜日
映画監督の講演
今日は昼前に会社をでて新潟へ。
15時半から新潟のホテルオークラにて取引先の集会。
会の後半は毎回ゲスト講師による講演会なんだが、
この日は映画監督の大林宣彦氏の講演。
長岡の花火を題材にした映画の撮影をまさに今年8月から始めるとのことで
そのPRとスポンサー集めも兼ねた講演であった。
映画は好きだけど大林監督の作品といえば
「青春デンデケデケデケ」を中学生のときに観た程度。
正直好きでも嫌いでもない。
73歳というお年で、
講演が始まるまでは正直「どういう講演なんだろう、眠くなんなきゃいいが・・・」と
期待半分不安半分だったのだ。
定刻になり大林監督が会場に現れるとやはりオーラがあった。
73歳とは思えん姿勢のよさ。
座っての講演をすすめる司会者に
「映画監督は座っちゃ仕事になりませんので」
と堂々と立ったまま1時間強の講演。
話し方もとってもうまく、タイクツな時間などなく、あっという間に1時間が過ぎた。
内容はというと、
ご自身が敗戦経験者であり、「戦争と平和」が中心であった。
「武器をすてて、空いた両手で他人と抱き合えば戦争はなくなる」など、
ひねくれもののワタシには少々きれいごとに聴こえた部分もありましたが、
それでも映画にかけるパッションと世界平和を願う切実な想いはバシバシ伝わってくる素晴らしい講演であったことは否めない。
心に残った言葉は
「これからの日本経済は消費される経済ではなく、貯蓄される経済にしなきゃだめだ」というもの。
効率重視で大量消費されるものではなく、心に残り、いつまでも継承されるものこそ価値があるということ。
映画や音楽、本なんかはとくにそうだよな。
長岡の花火を題材にした映画は来年公開予定とのこと。
以上、大変有意義な1日であった。
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