2007年9月16日日曜日
CRAZY KEN BAND,ZAZEN BOYS LIVE at 日比谷野音
残暑が厳しいなか野音にZAZEN BOYSとCKBのイベントに行ってきた。
席はけっこう前の方だったが周囲はZAZENとCKBファンが半々くらいだった気がする。
力強く己の道を突き進むZAZENと、観客と一体となってエンターテイメントあふれる楽しいライブを展開したCKB、内容は実に対照的だったが、どちらも良質な音楽である事には変わりなく、大変楽しめた。
まずはZAZEN BOYS。
吉田一郎とカシオマンはいつもの紫シャツ、ピンクシャツで登場。
松下敦は見るたびに痩せてきている。ダイエットでもしてるのか?
いきなり向井の「まずは早口言葉の練習です」という曲紹介で「HARD LIQUOR 」。
いきなり尋常じゃないエネルギーが凝縮されたこの曲を披露されてCKBファンは完全に取り残された。取り残されたというか、正確には「興味なし」って感じかな。周囲は座ったままの観客多数。ま、そんなの関係ねえって感じでオレは踊りまくったよ。
やっぱ松下敦のドラム、これだけでもいまのZAZENはライブに行く価値がある。コシにガンガン響くドラムのビートに気づけば笑顔で踊りまくっていた。
その後は「TAKE OFF」でぶっといファンクネスを披露。この曲も松下敦のドッシリとしたビートが核となっていることがわかる。そして新曲「DARUMA」「NABE & SADA」の2曲が続く。この2曲はどちらも向井が鍵盤を弾き、バンド全員で複雑なリズムでヘンテコなメロディを奏でるZAZENならではのインスト曲だ。鋭いギターサウンドを好むファンには正直退屈に感じるかもしれない。
そして再び向井がギターを持っておなじみ「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」。でもこの曲実は大変踊りにくい。んでもって久々にセカンドアルバムから「YOU MAKE ME FEEL SO BAD」。これでしっとり落ち着いた後は、またもや向井が鍵盤を弾く新曲「CITY DREAMING」「I DON'T WANA BE WITH YOU」。この2曲は淡々としたリズムに向井の鍵盤とカシオマンのMPCのシンプルなメロディが乗っかるという構造で「DARUMA」「NABE&SADA」の2曲に比べると正直オリジナリティにかける。CRO-MAGNONに限りなく近い気がしてしまい既聴感が濃厚なのだ。
その後は「COLD BEAT」「FRIDAY NIGHT」「RIFF MAN」の怒涛の3連発でファンを満足させてあっという間に終了。
6月のワンマンよりは新曲のヴィジョンが見えてきた気がする。「DARUMA」「NABE & SADA」は実に奇妙なメロディでZAZENならではのインスト曲に仕上がっていると思うが「CITY DREAMING」「I DON'T WANA BE WITH YOU」は正直もう一頑張りの工夫が欲しいところである。
なんにせよいまバンドのキーとなっているのは松下敦のマシーンのように正確無比なドラムに他ならない。
今後の活躍に期待大である。
そしてCKB。予想以上に素晴らしいエンターテイメントなステージにすっかり魅了されてしまった。
唯一もっている最新アルバム「SOUL電波」からも「路面電車」「タオル」をやったので楽しむことができた。ファンク、ソウル、レゲエをここちよく取り入れた演奏も良いが、横山剣の歌声自体が実にグルーヴィーだった。そしてまた横山剣は縦横無尽にステージを動き回り予想以上にエネルギッシュだった。
それぞれの曲に振り付けがあって観客とのコール&レスポンスが楽しい。
圧巻だったのはラスト「SOUL PUNCH」。曲もいいけどサビの「横わけハンサムボーイ♪」の振り付けが楽しすぎた。あっという間に本編が終了してアンコールは恐らく彼らのライブの定番と思われる「木彫りの竜」1曲で終了。楽しすぎてあっという間だった。
クレイジーケンバンド、まさしく大人のエンターテイメントだ。
また機会があれば行ってみたい。
さて明日はスクービードゥーとFIRE BALLのイベントだ。
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