2007年8月31日金曜日
SUN SET LIVE 2007
朝起きて窓をあけると雨がガンガン降っていた。
失意のなか準備をしていると雨は弱まり、10時頃には完全にやんだ。
「フェスの神がいる!」オレはそう確信した。
11時14分筑前前原駅発のバスで会場へ。
ついに念願のSUN SET LIVEである!
まず先に全体的な所感を述べると、SUN SETは「楽園」そのものだったということだ。
このSUN SETはいわゆる「ロックフェス」というものとはかなり違う。今年で15週年ということで日本で最初の本格的なロックフェスであるフジロックフェスよりも5年も前から開催されているわけで事の発端がそもそも「フェス」とは別の独自なものなのだ。会場は予想以上に狭く、2つあるステージの間を歩いてもおそらく2分程度しかかからないだろう。
出演者のメンツもいわゆるメジャー系なアーティストはほとんどいない。ジャズやレゲエなど音楽好きのためのメンツといった感じである。目の前には海、そして後ろには山。聴こえるのはリズムのよい音楽。ときおり吹いてくる海風がここちよく踊りつかれた体を冷やしてくれた。
なんといっても天候が素晴らしかった。快晴でなかった分、暑さが厳しくない。実に適度な天候だったのだ。
以下は観たアーティストの詳細レポである。
①SPECIAL OTHERS
【SET LIST】
STAR
NGORO NGORO
SURDO
AIMS
新曲
IDOL
GOOD MORNING
トップはスペアザ。「STAR」のイントロを聴いた瞬間にここに来て良かった!と心から感じた。
特にいつもと変わらなかったがこのようなフェスでも決して気負うことのない、風格すら感じる堂々とした演奏であった。新曲は柳下氏のギターが自由自在に駆け抜ける実にメロディアスでシャープな曲で今後の彼らを十分に期待させるものであった。「GOOD MORNING」では曇り空から青空が現れ朝日のごとく日がさした!!まさに奇跡であった。
②マボロシ
【SET LIST】
泥棒
超ジェラス
マボロシのほし
ペニー・レイン
新曲
HARDCORE HIP HOP STAR
SLOW DAWN
スペアザのあとそのまま犬式を観て、ただならぬベース音と三宅氏の神がかった雰囲気に圧倒されたのだが、どうも気分がノらない。今日は犬式のこの重厚な雰囲気よりもマボロシのほうがいいんじゃないかと思いビーチステージへ移動。マボロシは期待通りのエンターテイメント性全開のライブでとっても楽しかった。観客もみな笑顔で「マボロシのほし」ではタオルを振り回していた。もちろんオレも全力で振り回したよ。が、一番楽しんでいたのはマミーD本人だろう。何度も顔がにやけていてホントに楽しそうだった。D氏の笑顔は実にチャーミングなんだよね。新曲ではセクシーことギターの竹内氏もラップを披露。決してい上手いとはいいがたかったが、秋にリリースされる新作に収録されるとのことで待ち遠しい限りである。
③ZAZEN BOYS
【SET LIST】
RIFF MAN
HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
CITY DREAMING
I DON'T WANA BE WITH YOU
COLD BEAT
FRIDAY NIGHT
KIMOCHI
向井が笑っていた。向井がほんとに楽しそうだった。やはりSUN SETはアーティスト側も楽しくて仕方ないんだろう。いきなり「RIFF MAN」を演奏されて客は一気にモッシュの嵐になった。その後も観客は踊り狂うほかなくまさに「祭り」のカオス状態だった。ラストはしっとりと「KIMOCHI」。夕方近い海辺で聴くとまた格別であった。新ベーシストの吉田一郎が謙虚そうに何度も客におじぎしていたのが印象的だった。ZAZEN BOYSはどんどん余裕と風格が生まれてきている。それを確信した。
このあとは海の家で寝たりして休憩。トリへ向けて体力を温存した。
トリはそう、われらがSOIL&"PIMP" SESSIONSである!!
④SOIL&"PIMP"SESSIONS
【SET LIST】
THE SLAIGHTER SUITE
PLUTO
マクロケ
マシロケ
SAHARA
MO'BETTER BLUES
SUMMER GODDESS
WE WANT MORE!!!!!!
THE PARTY
SATSURIKU ニューウェイブ
閃く刃
【ENCORE】
MATUER(SPECIAL OTHERS、犬式、cro-magnon、jazztronik参加)
まさに「王者の風格」だった。最前列付近で踊りまくった。
元晴のサックスはやはりすごいの一言につきる。ふと後ろを見ると遠くの山の斜面にいる女性客が立ち上がってノリノリで踊っている様子が見えてなんか嬉しかった。「MO'BETTER BLUES」でしっとりした後からが特に凄く、「SUMMER GODDESS」「WE WANT MORE!!!!!!」「THE PARTY」の3連続にはよくここまでできるなと驚愕した。3rdアルバム「PIMPOINT」の曲が中心となっていたが、このアルバムがいかにフェス向けの楽しい作品であるかがよくわかった。
アンコールの「MATURE」ではなんとこの日のパルムステージの田中知之以外の全出演者が登場!!!中盤から収拾がつかない状態となったのは否めないが、それでもみなとっても楽しそうでこれこそSUN SETならではの演出だと思った。よく考えればSOIL、スペアザ、犬式、cro-magnon、jazztronikこの5バンドは普段からも交流があり音楽性もリンクする部分がある。集まるべくして集まったといった感じで現在の日本の音楽シーンのいいとこだけが集まった正に夢の競演であり圧巻であった。cro-magnonの大竹氏はあまりの楽しさに観客席へダイブしていた。本当に楽しそうだった。
というわけで観客もスタッフも出演者もみんな楽しくて仕方なかったSUN SET LIVEは「ロックフェス」というよりも「楽園」そのものであった。あんなに楽しそうな向井修徳、マミーDは初めてだった。
今後もこの規模で音楽好きにとっての「理想郷」として継続していただきたいものである。
こうしてオレの07年の夏は終わったのだった。
以上 終演後の花火の画像をもってレポ終了とする。
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