2009年5月20日水曜日
「告発のとき」観賞。
ポール・ハギス監督
2007年 アメリカ映画
イラク戦争というタイムリーかつシリアスな題材をあつかった作品。
イラクから帰還した一人のアメリカ青年兵がある夜基地に戻らないまま行方不明になる。
この青年兵の父親がトミー・リー・ジョーンズで彼も元軍人である。
父親は息子を探しに基地へ赴き、軍や警察を相手に独自で捜査をすすめる。
その甲斐むなしく、息子は死体で見つかるのであった・・・。
映像は緊張感と静寂感が繊細に張り詰めている。
音楽も効果的。
トミー・リー・ジョーンズも良い演技してる。
が、それ以外がいまいちなのである。
シャーリーズ・セローン扮する警察官はこの作品に必要だったのか??
この女性警察官が、夫はいなくて子供と2人で過ごしている設定とか、
無理やり「家族愛」を出したいんだろうが、正直どうでもいいエピソードだった気がする。
むしろ軍と父親のみに焦点をしぼったほうが良かったのではないか。
あとこの作品のキーとなるのが息子が戦争中に撮っているケータイの動画なのであるが、
いくらなんでも緊迫した実践の最中に武器を持ちながら、あんな長時間ケータイで動画なんで撮れないだろうと思ってしまう。
むしろ罰則もんではないか?
そしてラストへ向けての終盤のストーリー展開。
あっけなさすぎるんだよなあ。
衝撃のラストのつもりなんだろうが、
もうすこし登場人物や物語をじっくりと描いてほしかった。
「イラク戦争は全てを狂わせる」
こういいたかったんだろうが、内容の衝撃さのわりには
脚本がおそまつで物足りなさだけが残ってしまった。
きれいごとで終わらないラストシーンはそこそこ良かったけどね。
以上!!!
(生涯666本目の作品)
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