2010年3月12日金曜日
蒲田「上弦の月」
今年最初の「上弦の月」
正直味はどうでもいい。
この空間がすきなのだよ。
あいかわらず客の回転はおそく、またされるのだが、
そんなこともうわかってるからどうでもいい。
いや、もしかしたら待つこと自体を楽しんでいるのかもしれない。
店のテレビから聴こえてきたのは
オレの2010年2月の心のテーマソングでもあったディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」。
ラブサイケデリコのボーカルが歌ってたけどけっこう良かった。
ごちゃごちゃした店内、テレビからはディランのカバー。
いうことないBGMだ。
ようやく席につく。
まだまだラーメンはでてこないのでしかたなく店内にあった「ラーメン発見伝」を読む。
漫画嫌いなオレが唯一漫画を読むとき、
それすなわち上弦の月でラーメンを待つ時である。
ぐびなま(200円)をオーダーし、
漫画をよみつつラーメンを待つ。
頼んだ「小ラーメン」に「のり増し」がようやく来た。
小といっても一般的なラーメン屋であれば十分通常サイズのボリュームである。
チャーシューもたっぷり。
かつおぶしが以前よりも前面に出ている気がした。
いずれにせよめちゃめちゃうまくはない。
でもまずくもないんだ。
しかもあんまし油っぽくないからなんだかんだで完食してしまうのだ。
この店にくる客ってラーメンそのものの味と価格よりも、店の「雰囲気」にハマっている人が少なくないのではと思う。
狭い店内とか、女主人のやたら丁寧な接客とか、ぐびなま200円とか、並んだ漫画本とか。
モノが売れない時代に「雰囲気」で付加価値をつけるという手法になにげに成功しているよな。
そんなことを考えた夜だった。
こうして上弦ワールドにどっぷりつかったあと、
0時半頃に蒲田駅に戻るとまだ終電はあった。
電車で無事帰宅。
楽しい金曜日であった。
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