2011年4月25日月曜日
トータス松本「部屋の隅っこには恋のかけら」
これはめちゃめちゃ面白かった。
ぜひジョン・B・チョッパーの著作「青春というのなら」と合わせて読んでみることをオススメする。
http://ishiken79.blogspot.com/2009/09/b.html
ウルフルズとはなんて不器用なバンドなんだろう。
この本を読んでいると、
メンバー4人の息の調子がピタっとあった時=バンドとして好調な時なんて実は一回もなかったのではないかと思えてくる。
大阪からでてきたものの思うように売れなくて
ついに給料が出なくなってバイトを始める東京時代。
徐々にライブの動員も増えていって、
そして「ガッツだぜ」での「交通事故」のような突然のヒット。
その後のジョン・B・チョッパーの苦悩と脱退。
3人となったウルフルズは、
実は女性ベーシストの加入を考えるが、
それに大反対したサンコンJrは酔ってウルフルケイスケに飛び蹴りをくらわす。
そして「ええねん」でのジョン・B・チョッパーの復帰。
実はそれを良くはおもっていなかったウルフルケイスケ。
実は最後のオリジナルアルバムのレコーディングにはほとんどきていなかった(叩いてなかった)サンコンJr。
バラバラになってしまった4人は活動休止を決意。
そしてウルフルズのラストライブ。
ステージが終わり、アンコール。
そこで周囲のスタッフから無理やりソロシングル「明星」を歌わされてしまうトータス。
歌い終わって自己嫌悪に陥るトータス。
(そりゃ客はドン引きするわ・・・)。
彼はその後、丸坊主になる。
ざっくばらんに書いてあるので実にリアルである。
あとトータス自身が自分に正直で、
悪かったことは「悪かった」と反省していて
言い訳も少ないから
バンドの伝記本でよくある「他のメンバーの悪口&自分の正当化大会」みたいには全然なってない。
まあでも、どんなバンドも多かれ少なかれこういうもんなだろう。
それが人間なんじゃないですかねえ。
おすすめです!!!
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