2011年5月29日日曜日

浅田次郎「日輪の遺産」


なかなか読みごたえのある作品。

第2次大戦の敗戦直前、直後の日本と
現代とが交互に描かれる。
サスペンス調に進むストーリーと
ちょっとコミカルで魅力的な登場人物達にぐいぐい引き込まれる。
登場人物が多すぎて、ちょっと1人1人の描写が散漫な感じがしたし、ご都合主義的に運ぶ物語展開もやや気になるとこだが、
なんだかんだラストまで読んだ感想は「面白いなあ」ということ。

特に、中盤かなりダレてくるんだが、
マッカーサーが来日するとまた物語がグっと明るくなって読みやすくなった。
アメリカが恐れた日本人の精神力とはなんなのか?ってことについても言及していて
フィクションだけど歴史小説としてもなかなかの作品ではなかろうか。
浅田次郎、他にも読んでみよう。

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