2007年11月15日木曜日

リアルな本。


仕事が忙しくネタがあまりないので今日も「きつねのはなし」。
3話目「魔」には剣道部の高校生達が登場する。

道場で高校生同士が試合をする場面があった。
私、高校大学と7年間剣道をやっていたのだが、この場面が実にリアルで感心した。
一方の学生が「引き面」(相手から下がりながら面を打つ)をうって1本をとるのだ。
それを観ている主人公は剣道未経験のために1本になったことがわからない。
審判の手があがったのをみてなんとなく理解する。

負けた高校生を評して観ている別の学生が言う。
「(彼は)悪い癖がいっぱいある」
「余計なものが身体にくっついたらどうしようもない」

この一連の描写とセリフが実にリアルでおどろいた。
まるで剣道経験者が書いたかのようだ。

「きつねのはなし」あなどれないリアルさである。

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