2007年11月19日月曜日

「ブラッド・ダイヤモンド」鑑賞。


エドワード・ズウィック監督
2006年アメリカ映画

見ごたえ十分の作品。衝撃的で深刻すぎる内容ながらとっても観やすく面白い。
ディカプリオの演技も良い。オススメである。
1990年代後半のアフリカ、シエラレオネでの激しい内戦とそこから産まれるダイヤモンドの密輸について描いた社会派映画。

始まって数分で衝撃的な殺戮が起こり画面に釘付けになった。
そのあとも「こんなことがほんとにアフリカでは起こっていたのか・・」という驚愕と恐怖の連続であった。
まだ幼いにもかかわらず革命軍に洗脳されて銃を持ち殺戮を繰り返していく少年兵の姿は実にリアルでなんともいえない恐怖とせつなさを感じた。全編にわたって打たれる銃弾と流される血と涙の量はハンパない。しかし、いかにもハリウッド的な派手な戦闘シーンや家族愛を適度に盛り込み、テンポのよい展開でエンターテイメント性も忘れていないため結果として実に観やすい映画となっている点は見事である。
そんな本作を一段と観客にとって観やすいものにしている最大の要因はディカプリオの軽快で適度にユーモラスな見事な演技力にほかならないのではと思う。主演が彼でなかったら正直しんどい作品になっていたと思う。個人的にあんまり好きな役者でもないのだが今作のディカプリオは最高だ。

地球上でおきている衝撃の事実を基にしながらも、そこにエンターテイメント性も織り込んで見事で観やすい映画として仕上げたズウィック監督の手腕と気迫は賞賛に値する。

ダイヤモンドに興味がある方には是非見ていただきたい作品である。
以上

(生涯606本目の作品)

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