2008年1月9日水曜日

「あしたの私のつくり方」観賞。


2007年日本映画
市川準監督作品

成海璃子以外の大根役者達が終始壮絶な大根演技合戦を繰り広げる作品だった・・。
が物語はしっかりしてたので、ラストでは心地よく感動。
「明日からも自分らしく生きていこう!」
なんて爽やかな後味に包まれたのだった。

いやホント、最初はどうなることかと思ったよ。
石原良純も田口トモロヲも出てくる役者がそろいにそろって演技がヘタすぎ。
石原良純はもう俳優じゃなくてタレントのイメージが定着しているだけに、こういったシリアスなドラマに出るのは禁止して欲しい。甲高い声だして逆ギレしてるだけなんだよな~。

成海璃子ともう一人のヒロインであるAKB48(アキバフォーティーエイト)の前田敦子はアイドルの特権であるヘタウマ演技でまあ許せるが、この子の彼氏役を演じた俳優(名前も知らん・・)の演技はもうやばかった。学芸会レベルといっても過言ではなかった・・。こんなにヘタな演技久々に観たよ。ある意味おもしろかったくらいだ。多分観ながら「・・演技ヘタだなあ・・」なんて声に出していたと思う。でもいい役だったね。

何度もいうが物語はとってもしっかりしていて意外に深いので観ていて共感できる。
「誰もが家族や職場、学校などで、どこかで自分に無理をして『周りが望む役』を演じている」というテーマは実にリアルで、現代人なら誰でも共感できる事だろう。「そういった葛藤やストレスも含めて自分らしさなんだよ」というラストの回答は素晴らしく、爽やかな感動を覚えた。

それにしても成海璃子の存在感はすばらしい。
この作品は周りの役者の演技がヒドイだけに終盤にいくにつれて、彼女のオーラがどんどん輝きを増していくのが分かった。
今後の活躍に期待したい女優だ。

(生涯614本目の作品)

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