2008年3月16日日曜日
「デス・プルーフ」観賞。
2007年アメリカ映画
クエンティン・タランティーノ監督作品
タランティーノの最新作。
面白かった!
難しいことは一切なしの超B級映画!
頭をカラッポにして観ることができる。
殺人ドライバーを演じたカート・ラッセル以外は登場人物は女性ばかり。
作品も女性達のダラダラとした下品な会話がメインだ。
レザボアドッグスのギャング達も顔負けなほどホント良くしゃべる。
そのくだらない会話の内容も、良く聴くといかにもタランティーノらしいマニアックな映画や俳優の名が出てくるので面白い。
「いつまでしゃべってんのかな~」と少々タイクツに感じた頃に、カート・ラッセルの「耐死仕様:デス・プルーフ」の殺人車が登場して、激しいアクションシーンが炸裂する。見事な面白さだ。
一番の見所である後半の長時間にわたるスリリングなカーチェイスシーンは、本職の女性スタントマンが文字通り体当たりで演じており、このリアルな面白さはCGや派手な爆発シーンなどに食傷気味なオレにはある意味とっても新鮮だった。
印象的だったのは全編を彩る音楽だ。ロックが多かったけど、とってもクールでポップ。
この選曲のセンスのよさはタランティーノの武器である事は間違いない。サントラが欲しくなってしまった。
人生や真実についてなんてはこれっぽっちも言ってないけど、「まだまだ誰も作ってない映画はあるんだよ!」という事を力強く証明している作品だ。映画への愛が溢れている。その愛だけで映画は作れるんだよな。形式だけで中身のない映画は大キライなんだが、これだけ情熱がこもっていれば認めてしまう。
タランティーノの勢いは健在だったと感じた佳作であった。以上!
(生涯622本目の作品)
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