2008年5月21日水曜日
「ファイト・クラブ」観賞。
1999年アメリカ映画
デヴィット・フィンチャー監督
おそらく3回目の観賞であった「ファイト・クラブ」。
現段階でのフィンチャー監督の最高傑作だと思う。
この映画って観れば観るほどその凄さを実感する。
そもそも、1回観ただけではこの作品の面白さと完成度の高さの全てを理解するのは到底無理だと思う。
デヴィット・フィンチャー特有のダークでシャープな映像、そして乱暴なくらいに速いテンポ、そういった全ての要素がこの作品にはピッタリとはまっている。
ブラッド・ピットとエドワード・ノートンのコンビも良い。
特にブラッド・ピットのリズミカルでわざとらしく小汚い道化のような演技が、このタイラー・ダーデンという男には正にぴったりなんだよ。見事!
現代の都会で平凡な市民として生きるうえで誰もが感じているであろう精神的ストレス、肉体的痛みの渇望(=生の実感)、物質主義への疑問などを、ブラックすぎるユーモアと、完璧なまでに緻密な映像センスと圧倒的なテンポの速さで1つの娯楽作品にまとめあげたフィンチャー監督はすごいとしかいいようがない。
ピクシーズ「Where is my mind?」が流れるラストはクールすぎて震えたよ。
この作品を超える作品をフィンチャー監督は現在まで作っているとは思えないし、今後作れるのかも疑問だ。
そういやこの後の作品がマイケル・ダグラス「ゲーム」だったよな。
あれももう1回観てみるか・・・。
というわけで、完璧なまでに素晴らしく面白い「ファイト・クラブ」。
1度と言わず、2度3度観ることをオススメしたい。
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1 件のコメント:
ブログ、がっつり読んだよ。
業務時間中にも(笑)
そのうちB'Zのアルバムレビューもよろしく。
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