2008年5月28日水曜日

MO'SOME TONEBENDER LIVE at LIQUIDROOM


4月から始まったモーサムのマンスリーライブの2回目。
前回は行けなかったので初の参戦。
楽しすぎたよ。
ホントに楽しすぎた。

モーサムの魅力は曲のバラエティの豊富さにある。
ゴリゴリなロックンロールもあれば、大胆に打ち込みを使った派手なダンスミュージックもある。
したがって長時間のライブでも飽きないのだ。

このマンスリーライブは、月替わりで各メンバーがライブの内容をプロデュースしていくというもの。
今夜のプロデュースはドラムの藤田勇氏。
イサム氏といえばなんといっても昨年独断で完全プロデュースをしたアルバム「C.O.W」である。
このアルバムは「ダンスミュージックとロックンロールを、何も考えずにそのまま無理やりくっつけて、グシャグシャのロックを作っちまったよ」というような作品であったが、
今夜のライブも中盤以降はやはり「C.O.W」からの曲が多く、ひたすら観客に狂喜のダンスを躍らせるような、死に物狂いのセットリストであった。

始まってすぐ2曲目の「hang song」でベースの武井氏がトランペットを披露。ゲストのトロンボーンプレイヤーも加わって、不気味なダンスミュージックをフロアに放った。2曲目でもうすでにクライマックス的なヤバいテンションが炸裂。「今夜のライブはヤバイことになりそうだな・・・」とオレは思った。
久々に聴いた「Have you ever seen the stars? 」はこれまたエライ良くてドラマチックだった。伊坂幸太郎がこの曲にインスパイアされて小説を書くのも頷ける。
「片っぽメモリーズ」では女性ゲストが登場。恐らくCDでもコーラスで参加していたパニックスマイルの石橋氏かな??女性とはいえギターを弾く姿がやたらカッコよかった。その後も「JACK THE TRIPPER」「アンハッピー・ニューエイジ」「OUTDOOR」といったわりとポップな代表曲が続く。

中盤になると先ほどのトロンボーン奏者とストリングス奏者が加わり、武井氏は再びトランペットを。
こうして始まったのはレゲエのリズムのジャムセッション。良く聴くとクラッシュの「アルマゲドン・タイム」のような気がした。この辺もまた通な選曲ではないか。うなってしまったね。
クラッシュとモーサム、ともにロックンロールの枠に収まらずに貪欲に他のジャンルを探求して吸収していくその様はまさにパンクだ!
この「アルマゲドン・タイム」のセッションはそのままテンポが速まってスカになり、極めて濃厚でとてつもないグルーブをフロアに放った。
このセッションのあとは再び3人だけになると、少しクールダウンするかのように曲は「パーティーは続くよ」。

その後からは今夜の主役イサムのコーナー。イサム氏がドラムを叩かずにギターをかき鳴らしだした。
「C.O.W」から「ハラヒレ」だ。その後も「エンゲルロージー」「YOUNG LUST」と、イサム氏プロデュースの「C.O.W」からの曲が続いた。やっぱこの作品が現在のイサム氏そのものなんだな。
こうしてイサムのギターコーナーが終わると、曲はど真ん中ロックンロール「13HOT DOGS」。
ここで武井氏と百々氏がステージを離れて、それぞれ両サイドへ移動して客を激しく煽る場面がカッコよかった。3年前のリキッドルームのライブDVDでもやってたけど、見事にやってくれて嬉しかったな。
大興奮の中、二人がステージに戻って「13HOT DOGS」が終わるとまたまた「C.O.W」からのダンスナンバー「LOST IN THE CITY」。ベースは一切弾かずにひたすらライトセーバーを振り回す武井氏。前も観たけどやっぱウケルよ。ライトセーバーを振り回しながらダンスミュージックを奏でるロックバンドなんてモーサム以外には絶対いないだろう。

こうして客のテンションがかなり上がってきたところで、ポップでダンサブルなキラーチューン「We are Lucky Friends」が!!!オレはこの曲大好きなのだああ!!!!「もう完全に負けました」的な流れであった。
しかもこの曲が始まると同時にフロアにたくさんの風船がばら撒かれたのだ。
リキッドのフロアはカラフルな無数の風船に囲まれながら観客はみな笑顔で踊りまくるという、非常にピースフルな光景となった。
これでフロアはみなモーサムの「友達さ~♪」状態になって本編は終了。

アンコール1曲目は本日のライブ会場限定販売CDの「joy」。
ザクザクとリズムを刻み込むヘヴィーなハードロックであった。
そしてラストは予想通り「C.O.W」のキラーチューン「Bad Summer Day Blues」。
現在のモーサムの最大限のパワーと気迫を使って生み出されたロックとダンスミュージックの融合である。
やっぱ今のイサムといえばこの曲だよな。
しかしカッコエエ。体を揺らすしかない曲だ。
この曲でまた百々氏は我慢できなくなったのかステージを降りてサイドへ移動。
戻るときはフロアにダイブしてた。観客がみな百々をムスタングごとわしづかみにしてたのが可笑しかった。

こうして怒涛のイサムナイトは終了。
モーサムの中でもダンスミュージック的な側面が濃厚に出た狂喜のライブであった。
しかし楽しかったな。
これでモーサムのライブは5回目だけど一番楽しかったかも。

次回は6月25日。
プロデュースは百々氏である。
いまから楽しみで仕方ない。
以上!最高の水曜であった。

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