2009年1月4日日曜日

「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」鑑賞


2008年アメリカ映画
マーティン・スコセッシ監督

ホントは昨年中に観たかったのだが、結局観れずに、
最後の正月休みになんとか観にいった。

年明けからものすごいものを観てしまった。
映画館でこれほど体が震えたのは初めてかもしれない。
最高でした。


監督は大好きなマーティン・スコセッシ。
彼自身ストーンズの大ファンであることは言うまでもない。
「ディパーテッド」と「グッドフェローズ」では「ギミー・シェルター」が使われてたし、
「ミーンストリート」では「テル・ミー」と「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」が実に効果的に使われていた。

06年のニューヨークのビーコンシアターでのライブ映像がメイン。
冒頭は本番前のリハーサルの風景や、リハ中にゲストとして登場してメンバーに挨拶するクリントン前大統領、曲順をストーンズから渡されずに苦悩するスコセッシ監督などのドキュメント映像が続く。
「早く演奏が始まんないかな・・・」と少々じらされた感が積もってきたところでライブはスタート。
キース・リチャーズが必殺のギターリフを刻む。
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」だ!!!
曲が始まった瞬間、鳥肌がたつのがわかったね。
ミック・ジャガーがとても60代とは思えないほどの熱いアクションで動き回りながら熱唱。
ロン・ウッドとキースの2本のギターの絡み具合がもう最高。
チャーリー・ワッツの安定したドラムにのっかって素晴らしいライブがひたすら続く。
豪華すぎる映像と音に終始ニヤつきながら観てしまった。

とにかくキース・リチャーズがかっこいい。
常に余裕の笑みを顔に浮かべながらあの独特のギターを弾きまくるのであるが、そこには他のメンバーや観客、そしてロックンロール、全ての音楽への愛が満ち溢れているように見える。
中盤からタバコをくわえながらの演奏が多いのだが、これまたサマになりすぎていてしびれる。

そしてミック・ジャガーのパワフルなパフォーマンスもこれまた素晴らしい。
ときにステージ上を全力疾走する事もあり、そこに疲れは全く感じさせない。

この作品は映画館の大画面で観なくてはいけない作品だと思ったね。
ストーンズの音とメンバーの表情をここまで堪能できるとは素晴らしいすぎる。

ホワイトストライプスのジャック・ホワイトが参加しての「ラヴィング・カップ」、
バディ・ガイとの共演による「シャンペン・アンド・リーファー」などゲストとの演奏も実に良い。

とにかくくどいようだがメンバー全員が楽しみながら演奏している様子が実によくわかり、観ているこっちまで笑顔になってしまうのだ。

終盤からは代表曲のオンパレード。「ダイスをころがせ」「悪魔を憐れむ歌」「スタート・ミー・アップ」「ブラウン・シュガー」などなど好きな曲ばっかでアガリっぱなしだ。
ラストは「サティスファクション」。
熱狂の中ライブは終了。

ストーンズの曲っていわゆるロックバンドにしてはどれもブルーズをとりこんでいるので、テンポがいい感じで遅い。ここまで続いた理由はこの曲のテンポの遅さにあるのではないかなんて思ってしまった。

以上最高の作品であった。
60代のミック・ジャガーがあんなにロックしてるんだから、まだまだオレもやらなければなと気合が入ったね。何事も「実行し続ける」することが重要なんだなあと感じた映画だった。

(生涯651本目の作品)

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