2009年2月23日月曜日

横山剣「クレイジーケンの夜のエアポケット」


これ面白い。

内容的には「ぴあ」のコラムなんで一回一回はわりと短く、毎回テーマはあるものの、文章はかなり支離滅裂なんだがそれがとてもおかしい。
「ェさて」とか「ィヨコハマ」とか、文章なのに口語体のようにいちいち小さい「ェ」とか「ィ」がつくのがいいね。何度も爆笑してしまった。

コレ読むと横山剣があんだけ幅の広い歌詞を書けるのもうなずける。
横浜、横須賀、中華街、そして日本のみならず韓国、タイ、
キャロルに野坂昭如に新しいところではTLCからピチカートファイヴまで、
アメ車に昭和歌謡に・・・とにかくありとあらゆるものに興味をもって全力ででもどこか余裕を持って遊んでいるんだよなあ。
その根本にあるのは自分のホームグラウンドである「横浜」あらため、
「ィヨコハマ」へのゆるぎない愛であろう。
勿論ずっと昔から芸能界にいたっていう特殊な環境によるとこも大きいだろうけど。

一見なんでも欲しがっているようだけど実はそうでもないんだよな。
酒は全くのまなかったり、
作曲はテレコに生歌を思いついたまま録音して車の中で作っていたりと、
変にカッコつけずに、自分に合うやり方で背伸びせずに生きてる。
そういう余裕っぷりもカッコいいね。
こんな40代にはなれないだろうけど、あこがれるね。

そんな事を感じた一冊だった。

そして最後にみなさん、ワタクシしばらく「横浜」を「ィヨコハマ」と発音してしまうと思いますが、
気にしないでくださいね。

以上!!!

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