2009年2月10日火曜日

「GONIN」鑑賞。


1995年 日本映画
石井隆監督

先日渋谷タワレコでDVDを購入。
観たのは学生のとき以来で実に8年ぶりであった。

1回観ていたし、めちゃめちゃ好きな映画というわけではないのだけど、面白いことは間違いない。
この作品はとにかく役者がいい。
いまではありえないようなメンツだ。

佐藤浩一、
本木雅弘、
根津甚八、
竹中直人、
ビートたけし、
永島敏行、
鶴見辰吾、
椎名桔平、

この8人がそろっているんだからまあ濃いわけだ。
しかも全員が全員「オレを見ろ」的な自己主張の強いキれたバイレンス演技を終始展開しているわけで、
その結果、主役の佐藤浩一と、彼と同性愛的な臭いをかもしだす仲間の本木雅弘の2人が一番印象が薄くなってしまっている。
本木雅弘にいたっては登場シーンの強烈な狂気が中盤から全く見られない。これはおかしいよな。
佐藤浩一と本木の同性愛的な関係性についても全くもって説明不足。
周りの人物がみんな狂っているんで本来主役であるべきこの2人が全く目立ってないんだよな。
竹中直人なんてちょっとくどすぎだし。

主役とその仲間より、むしろ敵役となるヤクザの面々のほうがいい演技していたように感じる。
個人的には一番かっこええと思ったのはひげをはやしたヤクザの鶴見辰吾だった。ちょーこえーのよ。
こういうヤクザほんとにいそうだよな。
あと永島敏行の最期の場面もすごいな。なかなか死なないで笑いながら遊んでいるとことか。
ビートたけしはまあいつもあんな感じだけど、出てくると緊張感が増すのは否めない。

本木がもっと濃ければ最期まで緊張感のある作品になったと思うのだが、
ラストに近づけば近づくほどなんだかつまらなくなってしまうのが欠点かな。
でもテンポは悪くないし、男達のくどい演技合戦だけでも十分観る価値はあると思う。
オススメです!!!

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