京都大学出身の万城目学のデビュー作品。
この作品も京都が舞台で主人公は京大生だ。
そのほか立命館、龍谷大、京都産業大学も登場する。
京都の人って京都の地に格式高いプライドを抱いている事がこの作品からも十分伝わってきた。
感想は、たしかに面白いことは間違いない。
物語の展開となんともいえない題材は他にない面白さである。この発想は凄いと思う。
が、明らかに軽すぎるのだ。
帯には「各誌紙・メディア・書評で大絶賛の」とあるがそこまで褒めるか?といった感じだ。
舞台となる組織をサークルなんかにしないでもっと格式のある正規の「部」にすればよいのにと思った。
題材的にはいくらでも重厚な作品にできそうなのに、人物描写も、設定もなにもかもが薄い。
その分読みやすさは格別である。
最近の大学生を主人公にした小説ってどうも情熱が足りないものばかりで私には物足りない。
もっと魂を揺さぶられるほどに熱い小説に出会いたいものだ。
SUN SET LIVEまであと44日!
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