2007年7月15日日曜日
コザック前田 弾き語りLIVE at STAR PINE'S CAFE
ガガガSP(ガガガスペシャルと読む)のボーカル コザック前田の弾き語りライブが吉祥寺であるという事で台風の中行ってきた。
とっても良いライブであった。
コザック前田について語る前にまずはガガガSPについて説明しなければなるまい。
ガガガSPは関西のバンドで、「吉田拓郎」を3倍速にして無理やりパンクロックにするとこうなるといった感じの音楽をやっている。私がガガガを初めて聴いたのは4年前、横浜のタワレコの店内に名曲「国道二号線」が流れた時だった。当時ちょこっと吉田拓郎に興味があり、ベスト盤を購入して「今日までそして明日から」なんて曲をギターでシコシコと弾いていた私にとって、店内に爆音で鳴り響く「国道二号線」はそれはそれは衝撃的であった。
「なにこれ!拓郎とパンクの融合じゃん!!こういう手があったか!」
即CDを購入。それ以来新作は一通りチェックしているお気に入りのバンドである。
バンドの中心となっているのは間違いなくボーカル コザック前田である。彼の生み出すフォークソングとしかいいようのないメロディの曲をバンドの激しいサウンドで展開する点はある意味発明といっても過言ではない気がする。そしてコザック氏による歌詞もこれまたフォークソング同様日本語をうまくのっけており、極めて断定的で実に分かりやすい。そのほとんどは過去の失恋に未練のある情けない男の心情を歌ったものばかりだ。その情けなさ、弱さを引きずり続けて人間は前へいくんだという部分が私は大好きなのだ。
コザック氏の声がややにごっているガナリ声のために、ガガガを受け付けない人や、ただの子供向けのパンクバンドだと感じる人もいるようだが私はそうは思わない。あの世代でフォークソングを正統に受け継いだ音楽をロックバンドのフィールドでやっているのはガガガSPくらいだと思う。
今日はそのコザック前田のソロによる弾き語りライブであり、文字通りギター1本で20曲以上を3時間近くにわたって披露。関西人らしいアクの強いMCがまた痛快で会場は何度も笑いに包まれた。「吉田拓郎が大好きです。僕はフォークソングをやっているのです。」と言っていたのが印象的だった。ガガガの曲もギター1本の弾き語りで聴くとそのフォークソングの要素がさらに濃厚に浮かび上がってくる。そしてコザック前田の歌も想像以上に上手くて驚いた。歌唱力はしっかりあるのだ。
好きな曲は大体聴けたので満足。特に「線香花火」は大好きな曲でホントに嬉しかった。
そしてアンコールラストはなんと「国道二号線」!!
私とガガガとの出会いの曲をラストに聴く事ができ感動的でさえあった。
実はガガガSPは昨年11月にメジャーからインディーズへと戻っている。
メジャーの世界ではいろいろとストレスもあったようで数年前にはコザック前田はパニック障害になっている。今日のライブでもTV出演時などに感じたメジャーであることの違和感について語っており、これからは自分らのペースで活動していくと発言していた。
色々あったと思うが今後も活躍を期待したい。
というわけで、ガガガSPはフォークソングであるという事を改めて痛感した、すばらしい夜であった。
SUN SET LIVEまであと47日!
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