2011年3月13日日曜日

「恋愛小説家」鑑賞。


ジェームズ・L・ブルックス監督
1997年アメリカ映画

観たのは1週間前。

ジャック・ニコルソンが偏屈な小説家を演じている。
強度の潔癖症であり、人間嫌いでもある彼が
ヘレン・ハント演じるウエイトレスに恋をして徐々に変わっていくというストーリー。

前半はこれぞジャック・ニコルソンという感じの
アクがあって「イヤなヤツだな~」という演技が全開。
そんな彼が不器用に、だんだんと恋に目覚めて、まともな人間になっていく様子が面白いのであり、この映画のキモともいえる。
この映画の主人公を他の俳優が演じたならなんてことはないストーリーだろう。
昔からどちらかというと悪役やクセのある役ばかりだったベテラン俳優のジャック・ニコルソンが、
珍しく一人の男性として恋をするという設定がいいのである。
そういう意味でこの映画で彼がアカデミー主演男優賞をとったことは深い意味があるだろう。

またウエイトレス役のヘレン・ハントも実によい。
病気の子供の世話をしながら母と同居する「生活感がありすぎる女性」を実にうまく演じている。

というわけで「恋愛小説家」はジャック・ニコルソンにとっては集大成的な映画といえる。
いい作品だった。
(生涯718本目の作品)

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