2012年8月16日木曜日

桐野夏生「I'm sorry,mama.」

久々に桐野夏生を読んだが、やはりこの作家はすげえなと思った。
この作品は登場人物が全員変態だ。
主人公のアイ子は悪魔そのもの。

冒頭から圧倒的なスピード感で物語は進んでいく。
しかしストーリー展開自体にはあまりうまさはなく、むしろ登場人物ひとりひとりの異常な変態的描写が読むものの心に衝撃を与えまくってタイクツさせない。
あまりにすごくて、数時間で読み終えた。

こんな作品を書けるのは桐野夏生だけじゃないか。
稀有な存在の作家だと改めて認識した夏であった。



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