2012年3月4日日曜日

「おとなのけんか」鑑賞。


ロマン・ポランスキー 監督
2011年フランス、ドイツ、ポーランド合作映画


最近日曜日はなるべく映画館で映画を観ようとおもっている。
本日川崎で観たのは「おとなのけんか」。
79分しかない作品。
とても面白かったです。


物語は「こどものけんか」から始まる。
オープニングタイトルのバックでこどもが喧嘩を始める様子が映し出される。

本編が始まると、被害者の子供の両親と加害者の子供の両親が示談にむけて話合いをしている場面に変わる。

被害者夫婦はジョディ・フォスターとジョン・C・ライリー 。

加害者夫婦はケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ。
この4人の話し合いが最初はお互いに大人の対話で冷静に収まると思いきや、物語が進むにつれてだんだんとヒートアップしていきどんどん彼らの本性がむき出しになっていく。
中盤からアルコールも入って、まさにおとなのけんか状態に。

終始カメラは4人の役者の演技合戦しか映していないのだが、4人とも実に熱の入った演技である。コメディ的要素もあるので笑える箇所も多いのだが、それに加えて役者のパッションあふれる演技に見入ってしまう。
ここで面白いのは、最初は両親VS両親という2対2の構図であった状態が、だんだん崩れていき、両夫婦間の問題点も露呈されていき、夫婦とはそもそも矛盾が多くて大変だという部分にまで話が移っていく点である。

ケイト・ウィンスレットはこの4人の中では最も若いと思われのであるが、貫禄あふれる演技で他の3人に全然負けていなかった。女性なのに豪快に●●を●くシーンもすごかったなあ。
「イングロリアス・バスターズ」の演技が見事だったクリストフ・ヴァルツも相変わらず素晴らしい。目だけでも演技してるんだよな。4人が4人とも、どんどん壊れていっちゃうのだが、彼の役が一番冷静さを欠いてなかったかも。

全体として欲をいえばラストにもうすこしカタルシスがほしいところ。

79分という上映時間は1シーンのみのこの作品には長すぎず短すぎずでちょうどよかった。
面白い作品だった。

以上
(生涯733本目の作品)
血圧
朝 上146 下94 脈拍56
夜 上132 下83 脈拍56

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