2010年3月1日月曜日

「スラムドッグ$ミリオネア」鑑賞。


2008年イギリスアメリカ映画
ダニー・ボイル監督

見ごたえ十分の作品。
面白かった。

インドが舞台なんだが、南米を舞台にした「シティ・オブ・ゴッド」もすごかったけど、
発展途上国を舞台にした映画ってスピード感と勢いと街からあふれるグルーヴがハンパない。
貧困ゆえに、生きるために人間ががむしゃらになっているからだろう。
そうしたインドの暑苦しさも手伝って、全編圧倒的なスピード感とエネルギーが画面からあふれ出していて
目が離せない。で、勢いだけじゃなくて人間描写もけっこう深いのでみていて飽きない。
主人公と兄の対照的な性格がよかった。
ダニー・ボイルの確かな演出力がよくわかる。
ところで、「クイズミリオネア」ってフランスでもやってて日本でも、アメリカでもやってるけど、一体どこが発祥なんだろう?

ここからはネタばれですまんが、
ラストはかなりのご都合主義でちょっとがっかり。
まず、あの司会者だ。あんなことやったらいくら主人公がスラム出身とはいえ犯罪で訴えられるんじゃないか?やりすぎだろ。
あとは主人公の兄貴。最後にあんなことやったら、あの後絶対主人公は殺されると思う。
大金も持ってるわけだし。
まあこの2点を考慮しても、映画としては十分に面白い。
主人公に感情移入もできてかつ爽快に楽しめる作品になっている。
おすすめです!!!

今年になって観た映画ははずれがないなあ。
(生涯698本目の作品)

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