2012年1月9日月曜日

竹内明「時効捜査」

2年前に買ってから途中までしか読んでなかった本。
年末にオウム真理教の平田信がつかまったのを機にまた読んでみるかと思い、今日部屋でずっと読んでいた。
あまりの面白さに1日かけて完読。
これは面白い。

2010年に時効を迎えてしまった国松長官狙撃事件についてのノンフィクション。
警察の苦悩、
公安部と刑事部の溝
警察と検察の溝、
実行犯だと思わしきK巡査長の曖昧すぎる証言、
すべてが大きな問題を抱えながら、多くの人間の労力と精神力をすり減らして、15年という歳月が流れてしまった。

個人的には一連のオウム真理教の起こした事件は彼らの単独犯ではなく、バックに別の団体あるいは強大な力が存在したことでなしえたのではないかと思っている。
そしてなぜか警察もマスコミも、そして国民も、その背後関係については詮索しようとせず、
すべてを「オウムの犯行」として決めつけ、事件の風化を狙っているように思えてしかたがない。
長官狙撃事件にかかわらず、一連のオウムの事件には依然残された謎が多いのにもかかわらず、すべてのことにフタをしてしまうように裁判だけは終結している。
警察トップが撃たれたこの事件も結局真実はわからないままである。
こんなおかしなことがあっていいのだろうか・・・。
終盤では著者からの「現在の法治国家でこんな警察であって日本はいいのか?」という悲痛な叫びがきこえてくる。

とにかく、この本は物語の構成がうまいのでぐんぐん引き込まれる。
オススメです。



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